ここ最近ですっかり定番化した「置き配」。対面で宅配便を受け取らなくても、玄関先など指定した場所へ置いて配達完了してくれるという便利なサービスです。
非接触で荷物のやり取りができるため、日本でも新型コロナウイルス感染対策の一環として昨年あたりから広く取り入れられるようになりました。
便利な置き配システムですが、ちょっと意外な落とし穴があるのを知っていましたか?
それは…
近所の人に何を買ったかバレちゃう!(こともある)
宅配ボックスが無いマンションやアパートにお住まいの場合、住民が行き来する廊下に置き配してもらうことになります。
それなので、メーカーさんのパッケージ箱のままで送られてくる商品だと、ご近所さんが一目で何を買ったか分かってしまうんです!
こちらのイラストの女性の場合はストロングゼロ缶でしたが、お酒やお水などの飲料の他、みかんなどの果物、産地直送品などはダンボール自体が商品パッケージになっていることが多いです。
「あ~あそこのお宅はビール好きなのね~」
なんてことは思われないかもしれませんが…(笑)
例え見るつもりは無くても目に入ってしまうものなので、置き配指定で注文する時には一応梱包状態も気にしておくといいかもしれませんね。
他にもある、置き配のリスク
アメリカではかなり以前から一般的だという、置き配。しかしアメリカの場合は「敷地内まで届けたんだからあとはそっちの責任ね」というような性質があるといいます。
一方日本の場合、受け取り側の指定した場所に置くのが置き配の定義とされているにも関わらず、「雨に濡れた」「荷物がヘコんでいる」「盗まれた(なくなっていた)」など、クレームも多いそう。
受け取る側からしたら荷物が濡れていたら文句の一つも言いたくなるかもしれませんが、そもそも置き配とはそういうもの。
対面受け取りにはないリスク(自己責任)が発生するのは言ってしまえば仕方ありませんよね。
もし、不在が多いので置き配にしたいけど出しっぱなしは不安という方は、置き配用の簡易宅配ボックスを活用するのも手です。
これなら中身や個人情報が外から見える心配もないし、防水・鍵付きで衛生面や防犯面も安心でしょう。
宅配クライシスが囁かれる近ごろは、Amazonや大手宅配会社でも置き配を積極的に推奨する動きになりつつあります。
利用者側は、手軽さと引き換えのリスクを頭に入れておいて上手に置き配を活用するのが正解かもしれません。
イラスト提供/ポランカさん(@porankaran)
4年ほど前からイラストやエッセイ漫画を描きはじめる。多摩川を歩くこと、野鳥の観察、ベースを弾くことが趣味。
文/黒岩ヨシコ
構成/inox.