リボ払いを使うなら分割を利用した方がいい、リボ払いよりも分割手数料の方が低いなど一般的にリボ払い=手数料が高いというイメージがあります。
でも実際にどれくらい手数料が高いのかを知らない方も多いのではないでしょうか。
今回は利用額10万円で10回返済と設定したリボ払いと分割手数料に、どれほどの手数料が発生するのかをチェックしていきましょう。
リボ払いと分割は似ているようで別の支払い方法
まず先にリボ払いと分割払いの違いについて知っておきましょう。
■リボ払い(リボルビング払い)
毎月支払う金額を決めて支払っていく方法。
5,000円、1万円など支払額を決めることで、毎月支払う金額が一定となるため、例えば6万円を1万円ずつ返済していくときは毎月1万円+手数料を6回支払うことになります。
また1月に5万円のリボ払い、3月に3万円のリボ払い、6月に5万円のリボ払いというように利用金額をリボ払いとしてまとめることができます。
ただし手数料は利用金額によってかかってくるため、利用金額が大きいほど手数料も高くなるのでリボ払いでまとめすぎると手数料の大きさ、支払い回数の長さが辛くなることもあります。
<メリット>
・支払う金額が一定になる
・利用金額をリボ払いとしてまとめておくことができる
<デメリット>
・利用金額によって手数料も大きくなる
・毎月の支払金額が小さいと支払う回数が長引いてしまう
■分割払い
支払う回数を決めて支払っていく方法。
2回払いまでは手数料がかからないものがほとんどで、3回払いより手数料が発生します。
例えば6万円を3回に分割して支払いたい場合、毎月2万円+手数料で完済することができます。
リボ払いとは違い、利用金額をまとめることはできませんので、1月に決めた分割と3月に決めた分割がある場合はそれぞれ返済していきます。
分割払いをいくつも抱えると支払いが大きくなるので計画を持つことが大切です。
こちらも分割回数が多いほど手数料は高くなっていきますので、早期に払い終わりたい方に向いているでしょう。
<メリット>
・回数を決めて支払うので完済月が分かる
・支払い回数が少ないほど手数料が抑えられる
<デメリット>
・支払い回数が多いほど手数料が高くなる
・1回の決済額に対して分割となるため、いくつも利用してしまうと毎月の支払額が大きくなってしまう
10万円のリボ払いと分割払いのトータルコストを比較してみよう
リボ払いと分割払いの違いを確認できたところで、10万円のショッピングをしたときに毎月1万円の返済としてリボ払いと分割払いでどれくらい手数料に差がでるのかを見ていきましょう。
今回は利用者の多い楽天カードで計算してみました。
表で確認すると差額は75円になります。
リボ払いは手数料の実質年率が15%ですが、残高に新しい決済額を含めずに返済していけば分割払いの10回と大差なく使っていけます。
今回分割払いは10回としたため、手数料の実質年率が14.50%となっています。
リボ払いとは違い、回数を決めて支払うことができるのが分割払いの良さなので、支払いか数を2回にすれば手数料なし、3回にすれば12.25%、6回であれば13.75%と手数料を抑えることもできます。
理解すれば上手に使うことができる
リボ払いは毎月の支払額を決められるのが良いところですが、お買い物のたびに使うと残高が大きくなり、返済額が長引いてしまいます。
利用するときは毎月5,000円返済と決めたとしても、トータルで5万円までとして10か月で完済するなどマイルールを持って使うのが良いでしょう。
2回、3回といったように早めに分割で支払いを終えたいという方は、回数が少ないほど手数料は抑えられるので、分割払いを利用してください。
リボ払い設定でポイントアップ、キャッシュバック、年会費無料といったキャンペーンを行っているクレジットカードもありますが、お得だからと安易に使うのでなく、申し込みの前にも設定する前にも「本当に利用するのか」「毎月いくらまでなら支払えるのか」をしっかりと決めておくのが良いでしょう。
文/クレジットカード研究Lab 編集責任者 志田愛仁
運営会社 株式会社バリューファースト
紙媒体の編集者を経て、フリーライターとして独立後WEBと紙媒体のライターに携わり、クレジットカード研究Labの編集責任者となる。情報の大切さを知るからこそ、信ぴょう性ある情報発信中。