コロナ禍で外出自粛やテレワークの機会が増え、運動不足になりがちな今、「血栓症」に要注意だ。
「血栓症」とは、生体の血管内で血液が凝固した「血栓」が血管を詰まらせて身体の抹消の循環不全によって臓器障害を引き起こす病気のこと。心筋梗塞や脳梗塞、エコノミークラス症候群に代表され、新型コロナウイルス感染症を重症化させる要因の一つとして、現在再び注目を集めている。
そこで霧島酒造ではこのほど、一般消費者400名・医師100名を対象に、日本人の「血栓症」の予防意識の現状に加え、予防効果があるとされる「本格焼酎」の飲酒習慣に関する意識・実態調査を実施。
さらに結果を受けて、循環器専門医として抗加齢ドックで活躍している、愛媛大学大学院医学系研究科抗加齢医学(新田ゼラチン)講座教授・愛媛大学医学部附属病院 抗加齢・予防医療センター長 伊賀瀬道也氏より、飲酒と健康に関するコメントが寄せられた。
1.コロナ禍での人々の飲酒習慣の実態
調査によると、新型コロナウイルス感染症発生前後での比較で、一般消費者の約8割の飲酒習慣は「変わっていない」ことが明らかに。
しかし、在宅時間の増加や外出自粛など、新型コロナウイルス感染症によって私たちの生活習慣は大きく変化している。運動不足や肥満は、新型コロナウイルス感染症重症化の要因となる血栓症にもつながる。今や、血栓症は若者でも発症リスクが高まっている病気。飲酒習慣を含め、普段の生活の見直しが迫られている。
2.日本人の「血栓症」に対する理解
「血栓症」がどんな病気かを知っている一般消費者は37%となった。伊賀瀬氏によると、日本人の血栓症への理解度は世界各国と比べても高いとのこと。昨今、新型コロナウイルス感染症の影響で「血栓症」という言葉を耳にする機会が増えていることも要因の一つだと考察できる。
<伊賀瀬氏のコメント>
「血栓症」とは生体の血管内で血液が凝固した「血栓」が血管を詰まらせて身体の末梢の循環不全によって臓器障害を引き起こす病気です。「血栓症」のリスクは、生活習慣病といわれる高血圧、糖尿病、脂質異常症や肥満(BMI>25)、脱水などによって高まりますが、特に今はコロナ禍でステイホーム時間が増え、運動不足になりやすいため、より注意が必要になります。
さらに、新型コロナウイルス感染症では血管に炎症を起こし血栓症を発症することがあり、特に重症者の発症頻度が高いことから、重症化における重要な危険因子であると考えられています。運動習慣や食生活の見直しをするなどして、血栓症を発症しないよう注意しましょう。
3.「本格焼酎」による「血栓症」の予防効果
人間は、血栓を溶かす働きがある「アルテプラーゼ(tPA)」や「ウロキナーゼ(uPA)」という2つの酵素を体内にもっている。
アルコール飲料には、それらを活性化させる「血栓溶解作用」があるが、そのなかでも本格焼酎は、活性化作用が他のアルコール飲料に比べて高いことが明らかとなっている。
本格焼酎飲用者の飲用後の酵素活性は、非飲酒者の約2.4倍以上、ビール飲用者の約1.6倍、ワイン飲用者の約1.4倍となり、他のアルコール飲料と比べて、血栓溶解効果が高いという実験結果が示されている。
しかし調査によると、本格焼酎が血栓症の予防に効果があることを知っている人はわずか8%。本格焼酎の機能的価値の一つである「血栓症予防効果」は、まだ広く認知されていないことがわかる。
<伊賀瀬氏のコメント>
このトピックに関して私の周りの医者でも知っている人は少ない印象なので、一般消費者の約8%がご存知だという結果には予想より多く、正直驚きました。
実は本格焼酎は、「アルテプラーゼ(tPA)」や「ウロキナーゼ(uPA)」の活性化作用が、他のアルコールに比べて高いことが知られており、一般的に健康イメージの強いワインよりも血栓溶解効果が約1.4倍高いと言われています。
一般的に「酒飲み=不健康」というイメージがありますが、実は以前から適量のお酒を飲むことは、血栓を溶かす働きがある体内の「アルテプラーゼ(tPA)」や「ウロキナーゼ(uPA)」という二つの酵素を活性化させ、心臓や脳の血管を保護する効果があると知られています。
飲酒量には注意する必要がありますが、節度ある適度な飲酒を“習慣化”させることは血栓症の予防につながるということになります。お酒に血栓症予防の効果があることは意外と知られていない話なので、どんどん啓発していく価値があると思っています。
本格焼酎は1回しか蒸留をしないため、甲類焼酎より香りが強く残ります。この香り成分にも血栓溶解効果があるので、お酒を飲まない方は、香りを嗅ぐだけでも効果を得ることができます。本格焼酎の中でも特にリラックス効果の高い芋焼酎でぜひ試してみてください。
4.医師が健康維持に勧めたいお酒とは
一般消費者に最も健康維持につながると思うお酒を聞いたところ、1位「ワイン」2位「本格焼酎」という結果になった。特に赤ワインはポリフェノールが多く含まれることが広く知られているため、健康に対するイメージが強いと考察できる。
対して、医師が選ぶ健康維持に勧めたいお酒第1位は「本格焼酎」という結果に。本格焼酎は血栓症予防効果に加え、糖質ゼロ※1・プリン体ゼロ※2と、健康を気にする方におすすめなお酒だ。コロナ禍のこの時期だからこそ、本格焼酎のもつ機能に注目する医師も多いのではないだろうか。
※1:食品表示基準による
※2:100mlあたりプリン体0.5㎎未満を「プリン体0」と表示
<伊賀瀬氏のコメント>
実は本格焼酎は、糖質・プリン体がゼロのお酒です。糖質の摂りすぎは体重増加の原因となるうえ、肌や骨の老化や糖尿病、動脈硬化につながる恐れがあり、プリン体を多く摂れば、代謝産物である尿酸が増え、痛風の原因となります。
このため、ダイエットや健康面に気を遣う方におすすめなお酒が本格焼酎です。ただし、飲酒量には気を付けないといけません。
日本人の場合は、純粋なアルコール量にして1日平均30gを超えないのが「適度な飲酒」の基準とされていますので、アルコール度数25度の焼酎ですと、約110ml(0.6合)が適量となります。おすすめの飲み方は、身体を冷やすことなく、深い香りを楽しめる焼酎6:お湯4での「お湯割り」です。
※霧島酒造株式会社調べ
<調査概要>
調査期間:2021年1月23日(土)~1月25日(月)
2021年1月29日(金)~1月30日(土)※調査対象を変えて追加調査を実施
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:一般消費者400名(30代~60代)/医師100名(20代~60代)
※ともにアルコールユーザー
出典元:霧島酒造株式会社
構成/こじへい