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もしかして最強のお散歩カメラ!?交換レンズ11本で撮り比べてわかった富士フイルム「X-E4」の機動力

2021.04.11

■連載/ゴン川野の阿佐ヶ谷レンズ研究所

X-E4は硬派な路線を選択

今年の初め頃からX-E3の後継機の噂があり、手ブレ補正内蔵に違いないと思い、X-E3ユーザーとして楽しみに待っていた。予想に反してグリップやダイヤルが省略されたミニマルデザインのX-E4が登場した。

省略されただけでなく、チルト式液晶モニター採用、センサーと画像処理エンジンはX-T4と同等になり、連写速度向上、AFの速度、高感度での画質なども改善された。これらを天秤に掛けてX-E4は、X-E3から買い替えるべきかどうかに重点を置いて検証。同じくFUJIFILMのミラーレスを愛用する写真家、小平尚典氏にも参加してもらい、よく使うレンズを持ち寄り合計11本のレンズで撮影した。

グリップを排除、曲面も減らして直方体に近いソリッドでシンプルなデザインになった

軍艦部もシンプルになり、シャッター速度ダイヤルにPモードが加わった

左上にある窓は丸だったのが角に変更、EVFの接眼部は角から丸になった

X-E4はシルバーボディがカッコイイ!

検証結果を先に書いてしまうと、X-E3からX-E4に買い替える必要性は感じなかった。しかし、カッコイイのでX-E3のユーザーなら、自分の持っていない色のX-E4を買い増すことをオススメする。私は黒を使っているので、シルバーのX-E4を買いたい。

X-Trans CMOSセンサーで2610万画素とかより、あのカメラボディの直角のエッジがいい。オールドレンズが似合うデザインとしては、より進化を遂げている。小平さんが持参したオールドレンズはライカMマウントだったので、FUJIFILM純正のMマウントアダプタでX-E4に装着した。

オプションのグリップはカッコ悪いので、サムグリップをオススメしたい

FUJIFILM M MOUNT ADAPTERは安心して使える信頼性の高いアダプタだ

ストラップの長さを変えて2台のカメラがぶつからないように工夫

レンズの描写の違いをチェックするため同じアングルで比較撮影した

小平氏のMマウント、ミノルタMロッコール28mmF2.8を装着

センサーの違いより、ピントの違いに要注意!

普段はあまりやらないのだが、今回は同じレンズをX-E3とX-E4に装着して、同じ風景を撮影、その画質を比較してみた。これで大いに違いがあれば、これは買い替えも致し方ないという理由ができて、堂々と新しいカメラが買えるのだが、その差は微妙だった。

X-E4の方がシャープネスが向上しており、金属の質感がよりカッチリと、エッジの部分がよりクッキリする傾向があった。色合いや色乗り、解像感は変わらない。解像度で言えばX-E4は2610万画素で、X-E3の2430万画素から向上している。あとフィルムシミュレーションも15から18に増えている。

センサーの違いよりも、今回、実感したのがMFのシビアさだ。どのレンズもEVFの拡大機能を使って慎重にピントを合わせたつもりだったのだが、微妙に甘いカットがあり、ピント合わせの重要性を再認識。スナップなら広角で絞り込んでパチリと撮る方が気が楽だ。もしくはAFが使えるFUJINONレンズを使うのが実用的だ。X-E4はボディ内手ブレ補正もないので、オールドレンズが似合う割に撮影はシビアであることを心しておいていただきたい。

同じ27mmF2.8を使って風景を撮り比べる。これはX-E4で撮影
FUJIFILM XF27mm F2.8 R WR X-E4 1/800sec、F5.6 -0.33、ISO160
 
Photoshopで100%に拡大したものを左右で比較。キャプチャーしたものを縮小した。このサイズでは左右の差はほとんど分からない。左がX-E4で屋根の縦線がシャープに見える

小平氏のMロッコール90mmF4で撮影。今度は上の方がシャープに見えたが、こちらはX-E3だった。原因はX-E4で撮影したときにMFのピントがわずかに甘かったこと

昔のレンズには味があるのか?

11本のレンズで撮り比べて見ると図らずも、新旧レンズと比較画像が得られた。小平さんはSUPER WIDE HELIAR 15mmF4.5は逆光で光芒がキレイに出るからというマニアックな理由で使っていたりするが、一般的にオールドレンズは味があるという理由で使われている。味というのは色収差や周辺光量落ちだったりするのだが、それをダメとせずに味として捉えるのが日本人の感性なのだ。

仕事用としてはダメレンズだが、趣味用としては合格レンズというのもある。今回、いいなと思ったレンズはMロッコール40mmF2である。その理由は被写界深度が深すぎないこと。まあ40mmをAPS-Cのセンサーで使えば、60mmなので被写界深度は28mmクラスと比較して浅くなる。決してピントが外れている訳ではないが、中景から遠景はやや柔らかい感じ。これに比較してFUJINONレンズは近景から遠景までシャープでビシッとした硬い描写になる。

これは比較しないと分からないレベルで、小平さんが持参したMロッコールはオールドレンズと言っても、発売が1981年と新しい方で気になる弱点はなかった。焦点距離的に言えば28mmF2.8も、90mmF4も使いやすく、フルサイズセンサーで使わなくても魅力的なレンズだと思った。

ライツミノルタCL用に設計された3本の交換レンズの中の1本、40mmF2で撮影
MINOLTA MーROKKOR 40mm F2 X-E4 1/900sec、F5.6、ISO20

40mm相当の画角になるXF27mmで撮影すると画面の隅々までがシャープだ
FUJIFILM XF27mm F2.8 R WR X-E4 1/750sec、F5.6 ー0.33 ISO200

X-E4で散歩した

最後にX-E4で散歩しながら撮影した作例を披露する。意外に撮影枚数が多かったレンズがXF27mm。普段使っている超広角レンズから見れば、40mm相当は中望遠レンズ気分で、撮りたいモノを引き寄せられた。X-E4の操作性はX-E3とほとんど同じで、AFが早くなったことを実感。それからチルト液晶はローアングルを撮る時に便利、自撮りはしないのでよく分からない。

ボタンが減ったりインターフェイスに変更があったが、スナップはシャッターチャンス優先なので、撮りたい時にパチリと押してピントが合っていればいい。設定は事前に済ませて、押すだけで撮れることが重要。その観点から見ればX-E3もX-E4も合格。とにかく小さくて軽くて持ちやすいこと優先。X-E4は私の欲しいカメラリストに追加された。

絞りリング付きのパンケーキで40mm相当、ややAFが遅い
FUJIFILM XF27mm F2.8 R WR X-E4 1/180sec、F5.6 ISO100

重さ235gで18cmまで寄れる超広角レンズ、AF/MF切り替えもワンタッチだ
FUJIFILM XF14mm F2.8 R X-E4 1/80sec、F5.6 ISO100

住宅の玄関に施されたアート。パンケーキレンズで撮影
FUJIFILM XF27mm F2.8 R WR X-E4 1/100sec、F8 ISO640

21mm相当の超広角をAFで楽々スナップ。雲の近い感じが表現された
FUJIFILM XF14mm F2.8 R X-E4 1/600sec、F8 ISO160

不忍池を飛ぶハトの群れ。15mm相当で290gの軽量、超広角レンズで撮影
7Artisans 12mm F2.8 X-E4 1/210sec、F8 ISO100

写真・文/ゴン川野

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