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敬語?それとも丁寧語?「できかねます」とはどういう意味?

2021.05.08

『できかねます』は、ビジネスシーンで使える言葉なのでしょうか?相手に失礼のないように、意味や誤用など使用する際の注意点を知っておくことが大切です。言い換えの表現についても紹介するので、相手や状況に合わせて使い分けられるようになりましょう。

「できかねます」とは

『できかねます』の意味だけではなく、敬語なのか丁寧語なのかについても紹介します。ありがちな誤用にも触れるので、間違えないように確認しておきましょう。

「できかねます」の意味

『できかねます』は、可能を表す『できる』と、難しい・困難だという意味の『かねる』を組み合わせた言葉です。『~するのが難しい』『~するのが困難だ』という意味になります。

単に『できない』という意味ではなく、『依頼を引き受けたい気持ちは山々だが、難しくてできない』といったニュアンスを含めることができます。できないと単刀直入に言うよりも柔らかい印象になり、相手に不快感を与えにくいのがメリットです。

「購入品の返品受け付けはできかねます」「雨天により、イベントは開催できかねます」といった使い方ができます。

「できかねません」は誤用

多くの人が言い間違えやすいのが、『できかねません』です。「今回の契約はできかねません」というように間違った使い方をしていないでしょうか?

『かねません』は、『難しい、困難だ』という意味の『かねる』の否定形です。それでは『難しくない、困難ではない』という意味合いになり、意味として成り立ちません。

日本語として違和感があるだけでなく、誤解を招く原因にもなります。例えば、先に挙げた例文では断るつもりが契約できる可能性があるような、曖昧な印象を与えてしまうリスクがあるでしょう。

敬語ではなく丁寧語

『できかねる』は目上の人に使えると聞いて、敬語だと思っている人もいるかもしれませんが、敬語ではありません。できないことを遠回しに伝える表現であり、丁寧語です。敬語ではないため、上司が部下に「この企画は承認できかねる」と使うこともあります。

目上の人に使うときは、敬語ではないことを認識しておきましょう。人によっては強い言葉に感じることもあるため、多用は控えるのが無難です。失礼にならないように断る、別な表現を覚えておくとよいかもしれません。

ビジネス上での言い換え表現

ビジネスシーンでは、『できかねる』では失礼な印象を与える可能性もあるので、別の表現を使用した方がよい場合もあります。使いやすい言い換え表現を例文とともに紹介します。

「いたしかねます」

日常からビジネスシーンまで幅広く使用できるのが、意味は同じでも敬語表現の『いたしかねます』です。『する』という意味の『いたす』と、否定形の『しかねる』が合わさった表現になります。

『いたす』は、へりくだることで相手に敬意を表す謙譲語です。相手を立てることができるため、取引先や目上の人に使うときにも適しています。

『いたしかねます』は、以下のように使用可能です。

  • ご注文の件ですが、現在在庫がないため、今週中の発送はいたしかねます
  • 大変興味深いお話ではありますが、契約はいたしかねますのでご了承いただければ幸いです

「お役に立てません」

依頼や要望などを受けることができないときには、『お役に立てません』と言い換えることができます。対応できない理由がスキル不足など、自分側にあるというニュアンスを含んでいます。謙遜表現に当たるので、ビジネスシーンでも使いやすい表現です。似た表現としては、「お力になれません」もあります。

『お役に立てません』の具体例を紹介します。

  • プロジェクトチームへの参加の件ですが、スキル不足で恐らくお役に立てません
  • ご依頼いただきありがとうございます。残念ですが、今月は多忙のためお役に立てません

「お受けできません」

『できかねます』は遠回しな表現であるため、相手にきちんと意思が伝わっているのか不安に感じることもあるでしょう。相手に不快感を与えずに単刀直入に伝えるときは、『お受けできません』が適しています。

できないということが確実に伝わり、受け取り方の違いによるすれ違いや誤解も生じにくいです。ただし、人によっては否定感が強く、きつく聞こえてしまうこともあるでしょう。相手や状況に合わせて、より丁寧な「お受けすることができません」を使うのがおすすめです。

例文は以下になります。

  • 大変恐縮ですが、スケジュールの都合で今回はお受けできません
  • 大変申し訳ございませんが、検討させていただいた結果、提案をお受けすることができません

「お断りせざるを得ません」

堅い表現で主にビジネスシーンで使用されるのが、『お断りせざるを得ません』です。『断りたくはないけれど、やむを得ない』というニュアンスが含まれています。「残念ですが」などと組み合わせると、丁寧かつはっきりと断ることができます。

例文は以下の通りです。

  • 残念ですが、今回の見積もりでは利益率が低く、お断りせざるを得ません
  • 誠に心苦しいのですが、その日はすでに別の予定が入っており、お断りせざるを得ません

使用する際の注意点

『できかねます』は使いやすい言葉ですが、使用するときに注意したい点もあります。正しく使いこなせるように、注意点を把握しておきましょう。

クッション言葉を使って丁寧に

『できかねます』は丁寧な言葉ですが、相手によってはきつく感じる人もいます。『クッション言葉』と組み合わせることで柔らかい印象になるため、いくつか覚えておくと役立つでしょう。

クッション言葉には、「誠に残念ですが」「不本意ではありますが」「大変ありがたいお話ですが」「せっかくの申し出なのですが」などがあります。

具体例は、以下の通りです。

  • 誠に残念ですが、今回のプロジェクトの参加はできかねます
  • せっかくの申し出なのですが、人手不足のため受注はできかねます

ビジネスシーンでは敬語を使おう

相手の立場にもよりますが、ビジネスシーンでは敬語を使うのが望ましいです。『できかねます』と同じ意味で敬語である「いたしかねます」を使うように心掛けると、どのような相手にも失礼に当たることがないでしょう。「承りかねます」と言い換えることも可能です。

ただし、『~かねます』は遠回しな表現であるため、誤解を与えてしまうこともあります。コミュニケーションのすれ違いで思わぬトラブルを招かないためには、「お引き受けできません」など断定的で誤解を招きにくい表現を使用する方が好ましい場合もあります。

拒否感やきつい印象を与えないように、クッション言葉と合わせて使いましょう。

「できかねます」の英語表現

近年は、仕事で英語を使う会社も増えています。英語表現も覚えておくと役立つでしょう。

「I am afraid that」

英語で『できない』は『can not(can’t)』ですが、ビジネスではストレート過ぎるため、控えめな印象になる『be unable to』もしくは『not be able to』が使われます。クッション言葉の「残念ですが」というニュアンスの『I am afraid that』というフレーズを加えて使われることが多いです。

「申し訳ありませんが」というニュアンスの『I regret to inform you that』もよく使われます。日常生活では、堅苦しさのない『I am sorry but』が使われることが多いでしょう。

例文を紹介します。

  • I am afraid that we are unable to accept your proposal.(申し訳ございませんが、ご提案をお受けすることはできかねます)
  • I regret to inform you that we are unable to join the project.(申し訳ないのですが、プロジェクトに参加できかねます)
  • I am sorry but I am unable to go to the meeting.(申し訳ありませんが、私は会議に参加できません)
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