
サッカーの背番号に意味はあるのか?一般的にいわれる考え方を解説していきます。
目次
みなさんはサッカーにおいて「背番号」が持つ意味をご存知でしょうか?
背番号はただ単に選手を識別する役割だけではありません。「このポジションは背番号●番を着用しなければいけない」というルールは存在しませんが、傾向としてどの背番号にどのポジションの選手が多いのか、というものは存在します。
また、一般的に“10番”がエース選手に託されることが多いように、各番号に対して“サッカーファンが抱くイメージ”のようなものも存在します。
そこで今回は、サッカーの背番号に関する押さえておきたい基礎知識を一挙に紹介していきましょう。
サッカーの背番号が持つ意味とは!?
それでは、サッカーの背番号が持つ意味やイメージについて紹介していきましょう。
■背番号の由来
サッカーの試合で背番号制が導入されたのは、1928年のイギリス(イングランド)で行われた試合とされています。
背番号制が導入され始めた当初は、GKの1番に始まり、DF、MF、FWとポジションが上がっていくにつれ番号も順番に大きくなっていくように決められていました。
現在もその名残は残っており、2番~5番はDF、6番~8番はMF、9番~11番はFWの選手が付けることが多くなっています(エース番号の“10番”はMFの選手が付けることも多い)。
とはいえ、必ずしもこれが世界共通というわけではありません。
■サッカーの背番号はポジションや役割によって決まる?
前述したように、ポジションによって背番号が必ず決まるわけではないですが、「9番はFW」といったように一般的に浸透しているイメージのようなものはあります。
ただし例外として、「1番はGK」と唯一定められていることが多いので、これは覚えておきましょう。(国やリーグによっては一部例外あり)。
Jリーグの規約では背番号に関して、「0は不可、1をゴールキーパー、2~11はフィールドプレイヤー、12~99はポジションと無関係である」と定められています。
【参考】【背番号にはどんな意味が!?】サッカーの背番号が持つ意味をご紹介
■10番がエースの象徴なのはサッカーの王様が由来?
“それほどサッカーに詳しくない方でも、“10番”がエースナンバーというイメージを抱いているのではないでしょうか。
背番号10を特別な背番号(エースナンバー)にしたのは、“サッカーの王様”と呼ばれるブラジルのペレ。1958年のW杯スウェーデン大会でブラジル代表の10番を背負い(当時は監督が抽選で背番号を割り振ったと言われています)、弱冠17歳ながら大車輪の活躍を見せ、優勝に導きました。
その後、ペレはブラジル代表だけでなく所属クラブでも10番を背負うようになり、いつしか10番が世界中のサッカー選手にとって憧れの番号に変わっていきました。
■10番以外に人気な背番号は?
“10番”に対して多くのサッカー選手が憧れを抱く一方で、ほかにも人気の背番号はあるのでしょうか。
FWの選手ならば、ストライカー(点取り屋)の象徴的な背番号である9番、日本ではキングカズ(三浦知良)の代名詞になっている11番が人気でしょう。また、DFの選手(特にセンターバック)ならば、守備のリーダー的な選手が付けるイメージが強い4番や5番を好んで選ぶ選手が多い傾向があります。
■実は14番が人気?バルセロナのレジェンド選手が由来
サッカーは11人で行われる競技であるため、前述のように1番~11番はポジションや役割に応じて付けられてきた由来がある一方、12番以降の背番号はその由来に当てはまりません。
しかし、“14番”はサッカー界で非常に人気が高く、特別視されることが多い背番号です。
その理由としては、選手、監督としてサッカー界に偉大な功績を残したヨハン・クライフの影響があります。現代サッカーの礎を築いたとされる元オランダ代表の名選手で、選手、監督でバルセロナ(スペイン)を黄金期に導き、現代サッカーの礎を築いた人物として世界中のサッカーファンから愛されています。
■12番はサポーターの象徴
世界的にはあまり一般的ではないが、日本(Jリーグ)では“12番”はファン・サポーター番号とされているが多くあります。
サッカーはピッチ上で11人vs11人で争う競技のため、サポーターが“12番目の選手”としてチームを後押しするという意味に由来。したがって、Jリーグでは12番は選手が付けずに、サポーター番号と定義されていることが多くなっています。
ただし、サガン鳥栖が“17番“をサポーター番号にしていたり、浦和レッズのように12番をサポーター番号とせずに、選手が付けていたりと一部例外はあります。
※データは2024年12月時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
文/praia