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「提灯に釣り鐘」とはどんな意味のことわざ?

2021.04.11

古くから日本で使われていることわざの一つに「提灯に釣り鐘」がある。あまり日常生活で耳にする機会はないかもしれないが、ことわざには昔から伝えられてきた人々の知恵や風刺、気の利いた表現が含まれたものが多くあり、上手に使いこなすことで表現の幅が広がる。

本記事では、ことわざ「提灯に釣り鐘」の意味や由来、類似表現などを詳しく解説したい。さまざまな場面で使える言葉なのでこの機会にぜひ覚えておこう。

提灯に釣り鐘とはどんな意味を持つことわざ?

はじめに、「提灯に釣り鐘(提灯に釣鐘と表記される場合もあり)」の詳しい意味や由来を紹介する。現代では馴染みの薄い「提灯」や「釣り鐘」についても併せて解説するので参考にしてほしい。

提灯に釣り鐘は「釣り合いがとれないもの」の例え

「提灯に釣り鐘」の読み方は、「ちょうちんにつりがね」。提灯(ちょうちん)とは、細い竹などで作られた枠に紙を貼り付け、中にろうそくを立てた折り畳み式の照明器具で、手に持ったり軒先にぶら下げたりして、今の懐中電灯や街灯のように使われていた。およそ1,000年前の平安時代から使われていた記録が残っており、今でも神社やお寺、祭りの際によく見られる。

釣り鐘(つりがね)は寺院の鐘楼に吊るしてある大きな鐘のこと。大晦日に鳴らす除夜の鐘をイメージするとわかりやすい。この2つは、どちらも何かに吊るしたりぶら下げたりして使う点や形状が似ているが、大きさや重さ、用途がまったく異なる。そのため、「提灯に釣り鐘」を簡単に言えば「釣り合わないこと、比較にならないこと」を表す。

ただし、どちらかに優劣をつける意味合いのものではなく「中身が違い過ぎて比べられない」といったニュアンスが近い。また、片方が重いことから「片重い」、つまり「片思い」を意味する洒落として使われることもある。

提灯に釣り鐘の由来

古くは室町時代後期の歌集、『新撰犬菟玖波集(しんせんいぬつくばしゅう)』の一文に、釣鐘売りが天秤棒に提灯と釣鐘をぶら下げると片方が重くて扱いにくい、といった意味の言葉がある。

その後もさまざまな文献の中に、不釣り合いな例えとして提灯と釣鐘を用いた表現が繰り返し使われており、浄瑠璃や歌舞伎の演目である「仮名手本忠臣蔵(かなでぼんちゅうしんぐら)」には、身分が釣り合わない縁談を「提灯に釣り鐘」と表すシーンがある。このように、かつては男女の家柄や身分の違いを理由に縁談を断る際にも「提灯に釣り鐘」はよく使われていた。

英語表現はある?

「提灯に釣り鐘」を英語で表す場合に使われるものとして、「Can a mouse fall in love with a cat?」がある。日本語では「ネズミと猫が恋に落ちるなんてことがある?」と訳され、「どう考えてもあり得ないこと」や「明らかに釣り合っていないこと」を指す。

また、「It is an unequal match」や「a lop-sided match」も似た意味で用いられる。「unequal」は「等しくない、同等でない」、「lop-sided」は「偏った、不均衡な」を表す単語で、どちらの場合も釣り合っていない、ふさわしくないことを表現している。

提灯に釣り鐘の類語と使用例

ここからは、「提灯に釣り鐘」の類似表現や、実際の使用例を詳しく解説する。特に、似ていることわざにはさまざまなものがあり、言い換え表現として覚えておくと役に立つはずだ。

提灯に釣り鐘と似た意味のことわざは?

「提灯に釣り鐘」のように大きな違いがあるものを2つ並べ、双方に隔たりがあることを表すことわざは数多くある。代表的なものをいくつか紹介しよう。

・雲泥の差

天空の雲と地面の泥の間には大きな距離があることから、対局にあるもの、かけ離れた違いがあることを指した言葉。「雲」の文字は「高い」「優れた」という意味も含んでおり、2つの間に格差があることを同時に表している。さらに強調した言葉に、「雲泥万里(うんでいばんり)」があり、雲と泥の間には万里(およそ40,000㎞)もの距離が開いていることを意味する。「天と地」「天地ほどの差がある」も同義。

・月とすっぽん

「月とすっぽん」も「提灯に釣り鐘」の類似表現。月とは満月を指しており、すっぽんは丸みを帯びた甲羅を持つ亀。どちらも同じように丸いかたちをしているが、比べようもないほど月の方が大きく、勝負にならない。また、空に浮かぶ月と泥の中に棲むすっぽんとでは、美しさもまったく違うことから、明らかな優劣がある時に用いる。

・雪と墨

真っ白な雪と真っ黒な墨では正反対の性質を持っており、比べることができないことの例え。ただし、違いは大きくてもどちらかに優劣をつける言葉ではなく、そういった意味では「提灯と釣鐘」に近い表現と言える。

提灯に釣り鐘を使った例文

「新しく買ったアクセサリー、今持っている服と雰囲気が全然合わなくてまるで提灯に釣り鐘だ」
「御社と弊社では提灯に釣り鐘です。お申し出はありがたいですが合同プロジェクトは辞退致します」
「お嬢様育ちの彼女と自分とでは提灯に釣り鐘だとわかっているけれど、なかなか諦められない」

文/oki

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