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知らないうちに人生の足を引っ張る「親子呪縛」の解消法

2021.03.28

最近になって、親の影響による自己肯定感の低さという問題が、よく話題にのぼるようになった。

親と子の間には愛ばかりでなくネガティブな面もあるというトピックが、タブー視されなくなってきたことの、一つのあらわれだろう。

ネガティブな親子関係が人生の妨げに

ところで、自己肯定感だけでなく、もっと広範囲にわたる問題の素因が、親子関係にあると指摘するのは、原田真裕美さんだ。

原田さんは、ニューヨーク在住のサイキック・アドバイザー。30年以上にわたり、「魂リーディング」という手法で、相談者の人生の悩みの解決をサポートしてきた、その道の第一人者。豊富な相談経験から、「ネガティブな親子関係が人生の妨げ」になっている人が、いかに多いかを実感しているという。

原田さんは、これを「親子呪縛」と呼び、著書『自分の中の「親」を浄化する本』(青春出版社)の中で、その詳細と解決への道しるべを解説している。

「親子呪縛」という語感から、ひどい毒親の話をイメージするが、ふつうの家庭でも起きていることだという。

「誰にでも親子呪縛は必ず発生します」と説く原田さんに、基本的なお話を何点かうかがった。

叩き込まれた“我慢強さ”が人生の足枷に

「いい学校に進学してね」「いい会社に入ってね」などと、将来に期待をかけてくる親。ちょっとうるさいなと思いつつ、頑張るモチベーションになった思い出を持っている人も多いはず。

しかしこれが、親の決める基準に沿った「いい子」でないと認めない…となってくるのは、親子呪縛の典型的な例なのだという。


原田さん:日本人の素晴らしさの土台に、世界一とも言える“我慢強さ”があると思うのですが、幼少期から親や先生に我慢強く頑張ることを徹底的に叩き込まれてきたことが、逆に人生のチャンスを逃す原因になることがあります。つまり、我慢するべきでない時に我慢してしまう。これも親子呪縛が原因であることが多いです。

与えられた道を真面目に進んできたけれど、気がついたら自分で何も決められなくなってしまったという人も多く、解決されないままの社会の問題も、間違ったことに異議して改善を求めるといったやりとりを、親子間でできていないことが多いからではないかと思います。親思いのいい子が、知らないうちに親の犠牲になってしまっていることも多く、そういった親子間で生じる不本意な不都合を浄化できる本が書きたいと思いました。


原田さんは、親子間の呪縛を解くことを「浄化」と呼ぶ。親が決めた「ルール」に盲目的に従うのではなく、成長するにつれてできあがる自分のルールを優先したいと思ったときから、親子呪縛浄化のやりとりが始まるという。この呪縛が緩んでいけば、一般的な人間関係も楽になる。それは人生の可能性を広げるきっかけにもなるはずだ。

「いい子」でないと認めないのも親子呪縛の一つ

“魂的”な結婚は親子呪縛も浄化する

人生の節目で困難を感じるときに、見え隠れする親の影響。それは恋愛・結婚についても例外ではない。特に、相思相愛の間柄なのに、結婚の話となるとなぜか関係がストップしまう場合―「その原因は親であることも多い」と、原田さんは語る。


原田さん:私は、結婚を“魂婚”と“サバイバル婚”に分けているのですが、魂的な価値観を共有できる関係と、生活のため、サバイバルのためだけに共存する関係は、満たされ方が違います。親が納得する縁談も、この2つに分かれます。

「愛よりお金」か「お金より愛」か、みたいな比較がありますよね。どちらにせよ結婚は共有できる志がないとダメになることが多いです。そして結婚相手は自分のアイデンティティーで、自分が誰かを表しますから、それに納得がいかないと、その結婚に不満が出てくることが多いです。魂的な結婚は、お互いを魂的に満たし合える関係で、それが続く限り、その関係も自然に続いていきます。サバイバル婚はお金がなくなったり、共存する意思がなくなると、ダメになってしまいます。


親に愛されなかったと感じている人は、サバイバル婚の道を進む傾向があるそうだ。そうならないようにするには、「自分がちゃんと恋愛しないといけない」。つまり、「誰かを愛し、誰かに愛される関係」を築き上げることが重要。その関係から生まれるヒーリングパワーが親子呪縛を浄化すると、原田さんは説く。

サバイバル婚は共有できる志がないと破綻しやすい

“叱る”は親子呪縛の柱

自分が年端のいかない子の親であるなら、親子呪縛を生まないために、どのように子と接すべきか気になったかもしれない。本書には、「子育てするときに気を付けたい親子呪縛」と1章もうけられており、親の立場としての留意点が記されている。

なかでも「叱る」という行為は、「親子呪縛の柱になっているように思います」と原田さんは指摘する。


原田さん:叱ることは、恐怖を与えてコントロールすることですから、その度に多かれ少なかれ、相手を傷つけていることになります。しかし親が子を叱る時、子を傷つけているという自覚はないことが多いと思います。それどころか、子のために叱っているのだから、子にとってプラスになるはずだと思う親も多いでしょう。

問題は叱りっぱなし、叱られっぱなしではダメで、叱ることに至った原因が改善されなければいけないのですが、例えば勉強嫌いな子を叱ったところで、勉強が好きにはなりませんし、消極的な子を叱っても、積極的にはなりません。自分も親に叱られたから、当たり前のように子を叱るようになるのですが、いくら叱っても、子の問題の解決方法にはならないことがあります。なので、子の本質を否定したり、子に劣等感を与える叱り方は、親への恨みや子の自信喪失につながり、叱り損なので避けるべきだと思います。


原田さんは、叱るのに「正当な理由」があれば、子は傷つかずちゃんと納得する、とも語る。しかし、親は往々にして自身が乗り越えていない不安を、感情に任せた叱責としてぶつけやすい。だから、親は「子を傷つけない」と誓う必要があり、これが親子呪縛の浄化につながるともアドバイスする。

感情まかせに叱っていいことはない

上で触れた事柄にかぎらず、お金や仕事も含んだ人生の多くの局面で、親子呪縛の影響がありうるという。それを一発で解決する即効薬はないが、「不可能なことではない」と信じて日々取り組むことが大事。効果は徐々に現れてくると、原田さんは力説している。そのために原田さんの著書は、心強い手引きになってくれるはずである。

文/鈴木拓也(フリーライター兼ボードゲーム制作者)

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