最近のYouTubeでは資格試験に関する動画の充実度も目覚ましい。その中からキャリアアップに役立つ資格試験と、勉強法を紹介する人気チャンネルをピックアップ。いずれも教え方に独自の工夫が凝らしてあり、合格へと導くコツを集中して教わることができる。
〝先輩目線〟の講義で合格者を多数輩出!
数ある資格で常に人気上位に入るのが、不動産取引の国家資格「宅建(宅地建物取引士)」だ。昨年は約20万人が受験して、合格者は約3万4000人。合格率16.8%と難易度が高い。
その試験勉強について出題頻度の高い難問を中心にわかりやすく解説するのが『マジでイケてる宅建講座【ゆーき大学】』を運営する弁護士のゆーきさん。教えるのに当たり〝自分が受験をすること〟をモットーにしている。
「受験を乗り越える苦しみを味わい、重要点や注意点を把握しているからこそ、合格を目指して学習する初学者にも的確なアドバイスができると思っています」
直近で受かった受験生の先輩として、最新情報をリアルタイムで視聴者に提供していくスタイルが支持される大きな理由だ。ゆーき大学の動画を見て合格したと申告する視聴者も多いという。
宅建の資格勉強を通じて不動産の様々な法律事情がわかるのも同チャンネルの特徴。資格を目指していない人でも動画を見れば教養が広がっていくだろう。
宅建の資格ならコレ!
『マジでイケてる宅建講座【ゆーき大学】』
2020年1月スタート。司法試験、国家公務員一種、宅建に合格した経験をふまえ、宅建に役立つ情報をわかりやすく配信している。専門用語は使わない、親しみやすい講義を心がけるとともに、情報を小分けにして頭へ叩き込めるよう、話す順番も工夫。豊富な図表や語呂合わせ暗記術も視聴者に好評だ。「順番どおりに見て勉強してもらえば合格できることをコンセプトにしています」(ゆーきさん)。合格者を多数輩出する事実が質の高さを雄弁に物語る。
テンポのいいトークとともに、わかりやすいスライドで視聴者の理解を促す。現在配信しているのは宅建に関連する動画がほとんど。今後はほかの資格の勉強につながるコンテンツの配信も検討している。
下の動画では「語呂合わせ」だけでなく「場面をイメージ」「常識で考えてみる」といったヒントも紹介。18分32秒の動画内に〝35条〟を攻略するエッセンスが詰まっている。
チャンネルで一番人気は、宅建の試験勉強において最難関のひとつに挙げられる〝35条〟を語呂合わせで覚える動画。ゆーきさんの〝最高傑作〟で15万回以上視聴されている。
覚えやすい語呂合わせで勉強をサポート!
35条の「売買の記載事項」における15項目を一網打尽で覚えられる語呂合わせのひとつ。何の脈絡もないような文章に思えるが、例えば、テレビ番組のワンコーナーをディレクターが制作している……ような場面をイメージしながら覚えるようにすると頭に入りやすい。
マンションの売買に関する「売買の記載事項」には、基本の15項目に加えて、さらに9項目が追加されている。これについても、ゆーきさんは語呂合わせによる覚え方を提案。簡潔であり、「旅行先で感動した!」というシーンを思い浮かべると、より覚えやすくなる!?
〝用を足していたらゾウがやってきてトイレを壊す〟という状況を妄想しただけでもインパクト大! 使われる語呂のフレーズ選びも絶妙だ。宅建を受けない人ですら一度覚えたら忘れることはない「賃貸の記載事項」の語呂合わせ。ハードルの高い暗記もクリアできそう。
ためになる法律知識をわかりやすく解説!
視聴者にバズった「35条の覚え方」や「37条書面」をはじめ、ゆーきさんの解説は、講義の順序立てがうまく、予備知識が少なくても法体系が理解しやすい。テキストを読むだけでは単調になりがちな、各テーマの説明がすんなり頭に入る点も大きな魅力だ。
【DIMEが薦めるワケ】
[1]合格経験を生かした説得力ある指導
[2]解説するのは出題頻度の高い難問ばかり
[3]試験に役立つコンテンツが豊富
DIME5月号では「YouTube」を大特集!
なお、DIME5月号では、学べるYouTubeチャンネルを大特集! スキルアップや学び直しに使える実践的なYouTube チャンネルを一挙紹介しています。
※電子版には付録は同梱されません。
好評発売中!DIME最新号の大特集は「株投資の新常識」、特別付録は「スマホLIVEスタンド」
「DIME」6月号の特別付録は、動画の視聴、撮影、配信までいろいろ使える「スマホLIVEスタンド」。
6.5インチまでのスマートフォンをがっちりホールドできるスマホスタンドで、ホールド部分が360度の首振りに対応しており、しかも、高さが無段階で22cm〜32cmまで調節できるスグレモノ。
テレワークをしながら、ソファに座りながら、お風呂に入りながら、ヨガをしながら、キッチンで料理をしながら、といった形で、好きな角度、好きな高さで動画を視聴できるのがうれしい。特に、テレワーク時にオンライン会議用に使ったり、サブモニターとして使えるのもポイントだ。
もちろん、視聴するだけでなく、動画を撮影する時も好きな場所に、好きなアングルで固定設置できるのが便利。ゴルフスイングの練習用に、あるいは、料理のレシピ動画のふかん撮影用にも使えるほか、TikTokやInstagramなどに投稿する動画を撮影したり、そのままライブ配信したりする時にも便利。
また、食事を作る時にキッチンに置いてスマホをセットすれば、ちょうどいい高さでレシピ動画を見ながらが料理ができる。また、360度の首振りにも対応しているので、自身が作った料理のレシピ動画も簡単に撮影できる!
さらには、お気に入りの模型やフィギュアをこのスタンドに固定して撮影したり、あるいは、スマホを固定して簡易的なドライブレコーダーとして使うことも可能だ。
取材・文/安藤政弘