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「クーデター」と「革命」の違いとは?

2021.04.14

『クーデター』とは、法を無視し武力で政権を奪おうとすることです。意味や背景を知ることで、政治や世界情勢にも興味を持てるようになるでしょう。クーデターの意味や『革命』との違い、国内外で実際に起きた事例を紹介します。

「クーデター」の意味を分かりやすく説明

クーデターとは、軍部などの支配階級が、武力行使により政権を奪う政治的行動です。変わるのは政治のトップのみであり、政治システムは変更しません。

武力で政権を奪うこと

クーデターとは、非合法的な武力行使により、同じ支配階級の勢力が政権を奪うことです。『国家に対する一撃』を意味する、フランス語の『coup d'Etat』に由来しています。

クーデターでは政治システムは変わりません。独裁政権や民主政権から独裁政権に移行するのが一般的で、政権移行後に政治体制まで変わることもあります。

多くのクーデターでは実際に武力が行使されるため、『軍事クーデター』と呼ぶこともあります。結果的に武力行使にまで至らないクーデターは『無血クーデター』です。

貧富の差が激しい国や特権階級が腐敗している国では、近年もたびたびクーデターが発生しています。既存政権を軍隊が転覆させるスタイルが一般的です。

トップが変わる

クーデターは、政治の中心勢力や指導者を交代させるために発生します。政治体制は変更せず、政治のトップのみ変わるのが特徴です。

多くのクーデターは、巨大な軍事力を持つ軍の主導で行われるため、軍事政権が誕生します。軍事政権では、軍の上層部による独裁政権となるのが一般的です。

一般企業でも、『社内クーデター』と呼ばれるトップの交代劇がよく起こります。経営陣が社内で対立し、社長が役員により退任させられるなどの例があります。

「クーデター」と「革命」の違いは?

民衆による現行の支配階級の征服が『革命』です。政治のトップが交代するだけのクーデターと異なり、革命では政治や社会そのものが根本から変化します。

現行の支配階級を征服しようとすること

革命は、民衆などの被支配階級が、現行の支配階級を征服しようとする政治的行動です。理想的な社会の実現など大義名分を掲げ、政治や社会を根本から変えるために引き起こされます。

政権奪取が最大の目的ではないことが、クーデターとの大きな違いです。クーデターが単にトップの交代を求める行動であるのに対し、革命では国の体制やイデオロギーの大きな転換が図られます。

王政から民主主義政権への移行を掲げた『フランス革命』や専制君主制から共産主義への移行を目指した『ロシア革命』が、民衆による革命の代表例です。

政治・社会そのものが変化

革命が成功すると、政治や社会そのものに大きな変革がもたらされます。従来の階級や社会制度だけでなく、イデオロギーや社会通念まで転換するのが特徴です。一般的に革命では、独裁政権から民主政権へと移行します。

フランス革命では、平民がブルボン王朝を倒したことで、王政から民主主義政権への社会制度改革が実現しています。

ロシア革命も、人類史上初めて社会主義政権が誕生した歴史上最も重要な革命の一つです。帝政ロシアで敷かれていた専制君主制から、自由で平等な社会を目指す新しい体制に移行しています。

国内外で実際に起きたクーデター

歴史上では、世界の多くの国でクーデターが発生しています。日本・ミャンマー・タイを例に、実際に起きたクーデターを見ていきましょう。

日本で起きたクーデター

『大化の改新』や『本能寺の変』など、日本でもたびたびクーデターが起きています。日本で最後に発生したクーデターは、1936年2月26日に発生した『二・二六事件』です。

天皇親政を目指した陸軍の青年将校が、当時の首相であった岡田啓介を始め政府の高官を襲撃しました。約1500名の兵士を率いて首相官邸などを襲撃した、大規模なクーデターです。

重臣4名と警察官5名が犠牲になりましたが、岡田啓介は隠れていたため難を逃れました。青年将校らが目指した天皇による直接政治は実現せず、クーデターは未遂に終わっています。

ミャンマーで起きたクーデター

1948年に独立したミャンマーは、62年のクーデター以降軍事政権が半世紀近く続いていました。2011年にようやく民政移管が実現し、15年には国民民主連盟の総選挙圧勝により歴史的な政権交代を果たしています。

しかし、21年2月1日に再び国軍による軍事クーデターが発生しました。国民民主連盟を率いるアウンサン・スー・チーが拘束され、国軍は国家権力の掌握を宣言しています。

今回のクーデターは、国民民主連盟が圧勝した20年の総選挙で不正があったとする国軍の主張が発端です。国軍は1年以内にもう一度選挙を実施するとしており、今後の動向が注目されています。

タイで起きたクーデター

国王を元首とする立憲君主国家のタイは、政情が不安定な国です。1932年の立憲革命以降、2014年に起きた最後のクーデターを合わせて10回以上クーデターが発生しています。

歴代の首相に軍人が多い歴史的な背景から、国軍に政治の統治能力が備わっていることが、タイでクーデターが多い理由の一つです。21年現在も、14年のクーデター当時の陸軍総司令官が首相として実権を握っています。

これまでのクーデターのほとんどは、無血クーデターです。政権が変わるたびに、最終的には時の国王がその政権を承認します。

構成/編集部

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