簡易トイレ
自宅で被災した場合であっても必要になるのがトイレ。特にマンションの場合、地震発生時には逆流などの恐れがあるため、排水管に故障がないか確認できるまで水を流さない、というのが常識になりつつある。
マンションの排水管の故障・修理となれば、ある程度の期間、耐えなければいけない。「食料だけでなく、トイレも十分な数量を準備しておいたほうがいいですね」(石川さん)
備蓄がないことからトイレの使用回数を減らそうと、水分摂取を控える被災者もいたという。そうなると夏場には脱水症状を発症することも。また十分な数を準備することはもちろんだが、使い方も確認しておくことが大切だ。
【 HOP 】1個で3役をこなす薄型折りたたみイス
SOLCION『パタット350+』5280円(税込み)
キャンプシーンはもちろん、災害の場面でも活躍する、イス、ゴミ箱、簡易トイレの3役をこなす折り畳みイス。座面を外した状態でも強度をもたせた設計のため、中にビニール袋を入れて簡易トイレとして使用可能。
[ ココがハイテク!]
たためば薄くてコンパクトになるにもかかわらず耐荷重100kgと強度は十分。収納スペースを必要としない。
【 STEP 】流用すれば最小限で立派なトイレに
杉田エース/nendo『ミ二ムレット』2万2000円(税込み)
身の回りにあるものを流用するミニマルなモデルで、セット内容は便座、ポリエステル製テント、アルミ製パイプなど最小限。それにスチール缶などを支柱として流用することで、最小限のセットを最大限に利用できる。
[ ココがハイテク!]
便座にペットボトルをセットして簡易トイレの完成! 手持ちの傘を利用して目隠しテントにすることも。
【 JUMP 】カンタン排水で非常時でも快適
ポルタポッティ『エクセレンス 電動ポンプ 』4万6750円(税込み)
使用後にボタンを押すと水が流れる電動ポンプを採用したポータブルの水洗トイレ。洗浄水タンクは15L、汚水タンクは21Lと容量が十分。汚水の捨て時がわかる目盛り付きのほか、手を汚さずに排水できるのもうれしい。
[ ココがハイテク!]
サイズはW388×H448×D450mmで重量は約5.5kg。女性でも持ち上げられるため、車載や持ち運びも楽々。
■ 東京臨海広域防災公園そなエリア東京
管理センター長 丸山浩司さん
広報担当 石川 緑さん
取材・文/今 雄飛