簡易ベッド
避難所といえば、イメージするのが床の上に直接寝る〝雑魚寝〟。2〜3日くらいなら耐えることもできるかもしれないが、避難が長期化すると段々と厳しくなってくる。そこで必要になってくるのが簡易ベッドだ。海外では当たり前だが、畳文化の日本ではまだまだ普及が遅れているのが実情。
「床にはウイルスなどが付着していることがあります。個人スペースに持ち込まないように、避難所にスリッパは準備してほしい」(石川さん)ということもあり、感染症を予防することからも床面から身体を離すベッドは必要な防災グッズだ。またベッドを使用することで立ち上がりやすく動くことが多くなるため、エコノミークラス症候群の予防に効果がある。
【 HOP 】設置時間わずか30秒の寝られるソファ
レイバッグ『エアソファ』3980円
ポンプなどは不要。袋状になったソファの口から空気を取り込んで口を閉じるだけで設置できる。素材は超軽量でありながら、撥水性と強度が高いリップストップナイロンを採用し荷重150kgまで問題なし。
[ ココがハイテク!]
使用時のサイズはW210×H60×D100cm、収納時はW17×H14×D37cmにたためてコンパクトに収納可能。
【 STEP 】高齢者にやさしい高床段ボールベッド
光永『ニュー簡太くんⅡ』1万120円
収納時にかさばると敬遠されていた段ボールベッドの概念を変える、W810×H210×D410mmのコンパクト収納を実現。また41cmの高さにしたことで、高齢者でも寝起きしやすい。天板と脚部で構造を変えた高強度モデルだ。
[ ココがハイテク!]
天板下の蛇腹状の脚下は収納として使える。端の部分のみ開くので、上に乗った状態でも出し入れ可能。
【 JUMP 】ベンチにも変化しアウトドアでも活躍
エスコ『組立式2段ベッド』5万8300円
緊急時でも使用できるよう、工具なしで簡単に組み立てられる。シート部分は張りがあり寝心地がいいだけではなく、取り外して洗濯も可能。W400×H120×D800mmサイズの2つのバッグに分けてコンパクトに収納できる。
[ ココがハイテク!]
2段ベッドだけではなく、2人分のシングルベッド、ベンチへと変形。災害時やアウトドアでも重宝する。
■ 東京臨海広域防災公園そなエリア東京
管理センター長 丸山浩司さん
広報担当 石川 緑さん
取材・文/今 雄飛