簡易テント系
「コロナ禍における避難所は、感染症対策に取り組んでいます」(石川さん)と言うが、仕切りがほとんどない共同生活のスペースで過ごすうえで用意しておきたいのが、簡易テントやパーティションだ。ソーシャルディスタンスを確保できるだけでなく、小さな子供がいる家族は、周囲に迷惑をかけることが少なくなるメリットもある。
避難所生活で心配なのは感染症だけでなく、エコノミークラス症候群。同じ姿勢のまま過ごすことで血栓ができる症状だ。今回、選んだのは、どれも家族単位でプライベート空間を確保できつつ、のびのびと手足を伸ばせるモデル。
これらを設営するには、避難所の許可が必要になるが、家族を守るために、用意しておきたい。
【 HOP 】パッと広げてプライベート空間を確保
ランドフィールド『プライベートテント』9980円(税込み)
ストレスが多くなりがちな避難所生活で、簡単にプライベート空間をつくれるポップアップテント。床面は210cm四方、最大4人までのグループで使用でき、扉と天井にはメッシュを採用して通気性を確保する。
[ ココがハイテク!]
広げればW210×H150×D210cm、たためばW78×H76cmとコンパクト。重量4.2kgなので持ち運びも楽々。
【 STEP 】段ボール製で組み立て簡単
ナカバヤシ『段ボールパーティション 9枚セット/ナチュラル』1万4850円(税込み)
環境に配慮したリサイクル可能な段ボールを使用したパーティション。避難所内のソーシャルディスタンスやプライベート空間を保つ。工具いらずで組み立て、分解も簡単。2セット以上連結すれば家族単位での使用もできる。
[ ココがハイテク!]
土台部分には倒れないように補強素材を入れるなど、段ボール製だが強度は十分。いろいろな設置場所に対応。
【 JUMP 】避難やレジャーにも使える簡易住居
ホワイトハウス『イージードームハウス』79万円(標準仕様販売価格)
避難場所として、避難所内感染対策として使用できる簡易住居。柱のないプレハブ工法で組み立ては簡単だが、積雪や地震、風にも強く強度は十分。テントとは違った安全で快適な居住空間を提供する。もちろん、換気口も付いている。
[ ココがハイテク!]
保温性や断熱性に優れたポリエチレン製の素材に守られた空間は直径3m、天井高は約2.5mと広々。
■ 東京臨海広域防災公園そなエリア東京
管理センター長 丸山浩司さん
広報担当 石川 緑さん
取材・文/今 雄飛