無上ってこういうことだよなァ……『サウナセンター』(鶯谷)
連載第1〝快〟は、もうココしかないでしょう。鶯谷の『サウナセンター』だ!
何でもそうなんだけど、物事にはアンチっているじゃない?
サウナでもそうで、「名サウナ!」っていわれてる施設でも、必ず文句を言う一派っていうのがいるもんなんですよ。
ところが、この『サウナセンター』に限っては、そういう文句をほとんど聞いたことがないッ!!
いわば「別格の名サウナ!」っつうことすよ。
いったいどこがそんなにイイのか? まずなんつったって、サウナ室がイイ。
体感的に熱の密度が濃いっていうのかな〜。バスタブ1個分くらいの容積にサウナストーンが詰まった大きなストーブのお陰なのか、高めの湿度のお陰なのか? 熱気が、体の周りを包むってだけにとどまらず、体を押しつけるような圧力で迫りくる!
それに加え、3段あるベンチは全段広いっつうか、奥行きがあるんで、足先を暖めたい時にとるポーズの体育座りもラクにできる。
10分も入って、足先から芯まで体をアジアジ状態にし、シャキィィィィッとした水風呂で冷やすと……自分の体が焼き入れされた日本刀になったような感覚ですよ。
まさに研ぎ澄まされますよ!
でね、水風呂の後のクールダウン用にペンギンルームって部屋があるんだけど、これが強烈!!
摂氏3℃に冷えた部屋に、業務用扇風機が頭上に設置された弱風席、強風席ときてラスボス的な急風席の3席が鎮座してるんだけど、アンタ、その急風席に座って、イスごとに用意された扇風機のスイッチ入れてみな!
もう北極圏のブリザードだよ!
キンキンに冷えて無感覚状態になった体にも効くバーチャル北極圏外気浴に悶絶していただきたい。
そしてバーチャルじゃない、リアルな外気浴スペースも、いつの間にか作られていた!
気づかない人は、気づかないまんま終わっちゃうような場所なんで、覚えていただきたいんすが、浴室を出たエレベーター横のベランダが、外気浴スペースになってます!
さらに、浴室は6階なんですが、食堂のある5階の喫煙所も屋外ベランダなんで、タバコ吸う人は、ラスト休憩だけは、水風呂上がりにササッと館内着着て、ここへ直行すれば至福の時間が……。喫煙しつつ外気浴も可能! これはオシッコダダ漏れの悦楽である。
至れり尽くせり、である。
サウナセンターは〝都内にあるサウナで一番古いサウナ〟って形容されることが多いんだけど、思うに〝一番古いけど、常に一番新しく変革し続けてるサウナ〟でもあるんだよナァ。
そんなサウナ体験だけで、精神的にも肉体的にも金甌無欠になってるんですが、ここの食堂にはさらに〝男としての肉体をグッとさせる〟お酒がある。『スタミナサワー』だ!
あの〝陶陶酒〟ってお酒知ってる? 生薬にマムシエキスも入ってる、男ならば呑んでおきたい酒なんですが、スタミナサワーは、それをベースにしたチューハイみたいなヤツ! 呑むだろ、普通。
料理も格安で居酒屋風ツマミから麺類、定食まで揃うんだけど、今回は『サバ竜田』をセレクト!
サウナで満足。マムシで男! サバのDHA・EPAで頭脳!!
もはや人生、何も文句なし!
蛇足ですが、食堂のコロナ対策も完璧でした。
そりゃあアンチも沸かないわ!
『サウナセンター』
サウナ室のモニターは焚き火の環境ビデオが静かに流れる! 男性専用ですが、イベント的にレディースデーを催す日もあり。HPでチェックを。
[住]東京都台東区下谷2-4-7 [電]03・3876・0016 http://sauna-center.jp/index.html
[営]24時間 [休]無休 [交]JR鶯谷駅・東京メトロ入谷駅より徒歩3分
[料]3時間入浴1200円(平日限定)、8時間入浴1800円(5:00〜深夜1:00。入店より8時間まで滞在可能、深夜1:00を過ぎると深夜料金が発生)、宿泊3000円(5:00〜翌12:00)、カプセルルーム4700円(VIP)、3700円(上)、3900円(下)
「スタミナサワー」450円、「サバ竜田」400円
マムシエキス入りといっても、スタミナサワーの飲み口はマイルドなチューハイ。安心してど〜ぞ。サバはサウナの本場の北欧でもよく食べるしね!
カーツさとう
コラムニスト/プロドランカー。グルメ、旅、サブカル、サウナ、ネコ、釣りなど幅広いジャンルに精通しており、新聞、雑誌、ラジオなどで活躍中。