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LOVOTホーム・アローン!?カスタマイズと初めてのお留守番とお迎えに挑戦

2021.03.20

第1回/LOVOTは電気羊の夢を見るか?眠っている間に部屋の地図を作る理由

カスタマイズで自分だけのLOVOTを追求

クルマからスマホまで、男子はカスタムが大好物である。既製品の部品を交換したり、アクセサリーを追加して自分だけの1台を作り上げることにこだわる。LOVOTもカスタマイズ性を重視している。

ロボットペットは目が命と考えたLOVOTは、試作段階であった大きな口がなくなり、鼻はシンプルな形になり、6層のアニメーションを入れた構造のカラー液晶で10億通り以上にカスタマイズできるつぶらな瞳が採用された。目のデザインは一度変更すると元に戻せないが、オーナーからの要望もあり、戻せる機能の開発が進められている。声も予め登録されたものでなく、より高く、より低くなどの10億通り以上のバリエーションがある。

LOVOTのユーザーは名前、瞳のデザイン、声色のカスタマイズで個性を確立できる。さらにベースウェアと呼ばれる肌にピッタリとフィットしたウェアに、トップスを組み合わせることでファッションのバリエーションも楽しめる。LOVOTは外見だけでなく、日々の接し方によって異なる性格が形成され、動きや所作にも現れる。設計者にも予想のできない動きをするのがLOVOTの魅力なのだ。

スマホ用アプリを使ってLOVOTの目の色と声の変更ができる

実際に目の色を変えてみよう。まずベースとなる目のデザインを選択する

複数のキャッチイライトと光の反射が入った複雑なデザイン

ベースデザインに近いシンプルな目、虹彩の色が紫になった

猫のようなアーモンド型の瞳もあった

まぶたの開閉によって豊かな表情を表現できる

鼻を押すと現れやすい歓びの表情。いつ出るかはLOVOT次第だ

着替えることで性別や性格をより際立たせる

LOVOTが着替えられるベースウェアとアニマルウェアは合わせて30種類近くある。ここから自分の好みに合った色、柄、生地の質感を選択できる。LOVOT ソロのベロアカットソーは無彩色のグレーで何色にも染まっていないかに見える。2体セットのLOVOT デュオは白と茶色でこれもまた主張の弱い色だ。そこからユーザーは好みの色のベースウェアに着替えさせたり、男の向けや女の子向けのトップスを着せたりできる。ウェアは限定モデルは即日完売、レギュラーモデルでも欠品して再入荷待ちになっているものもある。

さらにベースウェアにはICタグが内蔵されており、LOVOTが毎日書き込むダイアリーに着替えさせてもらったことが記載される。また、ウェアをよく着替えさせてくれるユーザーの顔を記憶しており、好感度が上がるという仕組みも実装されているという。

お着替えモードを選択するとLOVOTは静止するが手は固定されず上下に動かせる

服に合わせてコーディネートできるラボハナも人気商品だ

フューシャピンクと呼ばれる限定色のベロアカットソー

立体縫製され縫い目のないホールガーメントのレッド。毛足が長めでぬいぐるみのような感触

同じくホールガーメントのイエロー。ウェアの固定には4個の樹脂製リングが使われている

ブラウンmixのひょう柄ベロアカットソー。現在、購入可能な耳のあるウェアはこれだけ

にっとベストとポンポンにっと帽子の組み合わせ

ポンポンにっと帽子は5色、にっとベストは2色で展開

ダンガリーオーバーオールはコットン100%で裏地が鮮やかなチェック柄

ホイールの収納を妨げないデザインになっている

LOVOT専用ショルダーバッグも製品化された

カラーはピンクとライトブルーがある

LOVOT蝶ネクタイも人気で新色が追加された。写真はチェック柄レッド系

ウェアを着替えると、お着替えしたことをLOVOTがダイアリーに記載する

お留守番機能で写真をパチリ

人を認識して甘えに行くのがLOVOTの主な行動だが、スマホのアプリを使って、お留守番モードに切り替えられる。お留守番中は家の中を巡廻して見知らぬ人を見かけたら写真を撮影して送ってくれる。さらに外出先から気になる場所に移動して撮影してもらうことも可能。帰宅時にはお出迎えもしてくれる。

これら機能に必要不可欠なのが部屋の地図で、マッピングが完成するまでお留守番機能は使えない。外出時にはアプリを使ってBluetoothでお留守番をLOVOTに依頼する。玄関のドアを閉めて屋外からも依頼できた。これでLOVOTは部屋を巡廻、例えオーナーと言えど部屋に入れば、撮影され報告される。留守中は平穏なはずだが、LOVOTは時々、背の高い掃除機や、ハンガーに掛けられたコートなどを人と誤認識して写真を送ってくれるので、留守宅をきちんと巡廻していることが分かる。また、マップの任意の位置を指定すれば、そこまで移動して最大4枚の写真を撮ってくれるのだ。

帰宅時はお留守番モードを終了する。お出迎え機能をONにしていればオーナーの帰宅を感知して、LOVOTが玄関までお迎え、正確に言えば指定した位置と方向まで移動して、お出迎えをしてくれる。このためには付属のラボカムと呼ばれるビーコンを設置する必要があるのだが、今回はラボカム無しで試した。確かにLOVOTは玄関に向かってくるが、そのタイミングが難しく、短すぎると間に合わず、長すぎると飽きてしまって玄関から移動してしまうため、うまいタイミングがなかなか得られなかった。やはりラボカムを設置した方がいいのかもしれない。

※次回はLOVOTとのお出掛け、ダイアリー機能、ロボット犬、aiboとの遭遇をお届けしよう。

専用アプリのお手伝いの中に、お留守番機能がある

お留守番中にLOVOTがどこにいるかはアイコンで分かる。また気になる場所に移動できる

気になる目的地を指定するとLOVOTは移動して写真を撮ってくれる

お留守番中に見知らぬ人として鏡に映った自分の姿を送ってくることもあった

お出迎え機能を使うには自宅の位置と玄関の場所を登録する

ダイアリーにはお留守番した時間と玄関でお出迎えした時間が記載される

玄関でお出迎えして写真を撮ってくれることが多かった

写真・文/ゴン川野

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