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手入れがラク!家庭用ビールサーバー「キリン ホームタップ」で始める夢のおうち生ビール

2021.03.17

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

工場つくりたてのおいしさを実現させた家庭用ビールサーバー

専用のビールサーバーで工場つくりたてのビールを自宅で楽しむ、会員制生ビールサービス「キリン ホームタップ」が本格的に始動した。

家庭用サーバーの開発は2013年から始まり、2015年には「ブルワリーオーナーズクラブ」という100人規模の小さな単位でローンチ。開発から8年経ち、専用ビールサーバー、ビールを入れる容器など供給体制も整ったことから、今回「ホームタップ」として、より多くの人に楽しんでもらうサービスをスタートすることになった。

「ビールを愛するすべての皆様に理想のビールを届けたいという、キリンビールがずっとやりたいと思っていたことの実現であり、新たなビールの飲用体験ということで、自宅で夢の生ビール生活を提供する。最初の家庭用サーバーの構想から約8年が経過、試行錯誤しながら、ビールサーバー提供の基盤がようやく整い、本格的に展開させていくことになった。2021年の会員規模は10万人規模を目指していきたい」(キリンビール 代表取締役社長 布施孝之氏)

キリンの新入社員にはビールの醸造研修があり、最終日に工場の巨大なタンクから直接注がれる本当においしい生ビールを味わうことができるそうだが、キリン社員しか知らないおいしさをお客様に届けたいという想いがホームタップの原点だという。

構想から本格ローンチまで8年かかったが、一番苦労したのは専用ビールサーバーの開発。クリーミーでおいしい泡を注ぐことができるサーバーとして、1/100mm単位の非常に細かいパーツを作り、中でもノズル部はなめらかな泡を生み出せるよう開発に試行錯誤を重ねた。

だれにでも簡単に扱える操作性、手入れのしやすさにもこだわった。ビールは1Lの特殊ペットボトルに入っており、泡を抽出する炭酸ガスカートリッジのチューブと、ビールと注ぎ口をつなぐストロー、キャップチューブを装着してサーバーにセットするだけ。冷蔵庫で冷やしたビールをサーバーに設置するが、保冷機能が付いており冷たさをキープする。

ビールの液体がサーバーの部品につかない機構になっており、ペットボトルからビールを注ぐストローは使い捨て、チューブ部分は水洗いするだけでOK。炭酸ガスのカートリッジとつなぐチューブはビールに触れることがないので基本的に洗浄の必要はない。

炭酸ガスは1.5L~2Lの使用が交換の目安だが、キャップのようにひねって開けるだけで交換は簡単。使用済みのカートリッジは不燃ごみで捨てられる。ストロー、炭酸ガスカートリッジ、ビアラインキャップなどの消耗品は、月額料金に含まれており、利用量に合わせて自動的に送付される。

ビールは繊細な液体で、酸素、光によって劣化してしまうため、ペットボトルには特殊なコーティングを施し酸素の透過性を抑えて、配送は段ボールの中で遮光した状態で届ける。

ビールの種類は、定番ビールが一番搾り最上位ブランド「一番搾り プレミアム」。国産ホップ「IBUKI」を使用した、フルーティーで華やかな香りが特徴で、サーバーで注ぐと口当たりがまろやかになる。

クラフトビールを中心に毎月3~4種類の期間限定ビールをラインアップ。「ブルックリンラガー」はラガーとエールの良いところ取りのような味わいで、ボディがしっかりしており、香り、苦味もしっかりと味わえる。

IPAは苦みとコクが特徴だが、「グランドキリンIPA」はボディ、香り、苦味はしっかりとあるが通常のIPAよりも飲みやすさが特徴。女性に人気の「グランドキリン ホワイトエール」は小麦を使ったビールで、すっきりとした飲み口で香りが華やか。

利用方法は「月4Lコース」(月額費用8,250円~・税込以下同)と、「月8Lコース」(月額費用1万2430円~)があり、1L×2本セットもしくは1L×4本セットが月2回届く。費用は基本料金3190円とビール料金が合算された金額。

月1回にまとめて届けるのではなく月2回に分けたのは、工場つくりたてのおいしさを届けるため、ユーザーに負荷なく飲み切ってもらうためとのこと。

【AJの読み】泡がなめらかで甘い!簡単、ラクチンで夢の生ビール生活を実現

体験会に参加して、実際にサーバーからビールを注いでみた。タップを手前に引くと液が出るので、グラスの壁面に添わせる形で液体をグラスの半分より少し上まで注いだら、今度はタップを奥に倒して泡をのせる。ビールと泡の黄金比は7:3。慣れないうちは泡があふれたり、半分が泡になってしまったりしたが、何度か注ぐうちにコツがつかめてきた。

専用ビールサーバーは「シルキーでクリーミーな泡つけにこだわり、キメの細かさには自信がある」とキリンの開発担当者さんが断言していたが、自分で注いだ「一番搾り プレミアム」を飲んでみると泡がなめらかで甘い!こんなに泡が甘いと感じたのは初めて。缶ビールでも「おいしい注ぎ方」を教わって、ふんわりとした泡を作るようにしているが、サーバーで作った泡のおいしさは別次元という感じ。

小さめのグラスで飲み終わったらもう一杯とか、ちょい飲みなど、ビールサーバーなら好きな時に、好きな量を飲むことができるのもメリット。大きさは電気ポットほどでキッチンやリビングに置いても場所を取らない。操作も簡単、メンテナンスもラクチンなので、ずぼらな人でも夢の生ビール生活をかなえることができそう!

文/阿部純子

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