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次世代のビールになるか!?リラックス効果が期待される大麻草成分CBD入りビールを飲み比べてみた

2021.03.16

CBDをご存知? 大麻草に含まれるカンナビジオールという成分の略だが、CBDオイル、CBDドリンク、CBDパイプなどなど、すでに健康業界、美容業界では大注目されている夢の合法成分なのだとか。そのCBDを配合したビールが昨年から日本で発売されている。飲み比べてみた。

CBD入りビール。左からWCB「Green Light」、LD&K「CBDビール#chill&relax」、アウグスビール「Wink CBD CRAFT ALE」。

リラックス効果が期待されるCBD

あらためて、CBDとは大麻の種子や茎から週絀される大麻草特有の成分カンナビジオールのこと。日本では大麻の葉や花、根からの抽出物の利用は違法だが、種と茎は規制から外れている。医療用大麻やマリファナにはハイな気分にさせるTHCという成分が含まれ、それが日本では御法度なのだが、CBDにはそれが含まれていない。

CBDにはリラックス効果があるとされ、ストレス解消、疲労回復、安眠効果、集中力アップなどのさまざまな効果が期待されている。記者はCBD入りビールを見るまでCBD自体を知らなかったのだが、CBDを検索するとCBDオイル、リキッド、ワックス、ドリンク類などがワッとヒットし、すでに市場が形成されていることを知った。

後に残るちょっとした苦みがCBDの味? 

この記事を書いている3月12日現在、手に入る日本のCBDビール3種類を飲み比べてみた。

昨年11月、日本初となるCBDビール「 Wink CBD CRAFT ALE」を発売したのはクラフトビール界の老舗アウグスビール。

アウグスビール「Wink CBD CRAFT ALE」2.640円。CBD10mg配合。品質に定評のあるENDOCA社のCBDを使用。アルコール度3.5%。

11月6日に発売以降、売り上げは好調。アウグスビール代表の坂本健二さんによると、「夢の次世代ビール」を実感していると好評を得ているとのこと。

液色は若干にごりがあり、一瞬、ベルジャンホワイト系? と思わせる。柑橘系のフレーバーを感じるが、後味にちょっとした苦みが残り、グレープフルーツ系? と思わせる。アウグスビール坂本さんによると、「その後味の苦みがCBDの味です。原料は、表示の通り、麦芽、ホップ、カンナビジオール・オイルのみです」ということで、柑橘系の副原料など入っていなかった。

「Wink CBD CRAFT ALE」に含まれるCBDは10mg。諸説あるようだが、1日の最適摂取量が10mgだという。

ちなみに日本の国税庁はCBDをビールの副原料として認めていないため、1%以上含有した場合、ラベル表記は「発泡酒」になる。逆に言うと、CBD配合で「ビール」表記されているものはCBD含有量が1%未満となる。

ビール原料のホップはCBDの原料である麻(ヘンプ)と同じアサ科に分類される植物である。その点からもCBDとビールの相性はいいようだ。

「私はお酒を飲むときは舌下にCBDオイルを吸収させています」と話す坂本さん。アルコールも適量飲めばリラックス効果があることは認められている。ビールとCBDの相乗効果で、より高いリラックス効果が期待できるという。

次に、昨年12月に発売された、LD&Kの「CBDビール#chill&relax」を飲んだ。

LD&Kの「CBDビール#chill&relax」3本セット1800円(税別)。アルコール度7%。製造サンクトガーレン。

LD&Kは渋谷を中心に展開する宇田川カフェを運営する。2015年には、マカとグレープフルーツを配合したビール「シブヤビール」を発売している。醸造は「フルーツビールに定評があり、前例のないビールにも挑戦していただけるブルワリー」(LD&K佐々木祐穂さん)として、サンクトガーレン(神奈川県)に依頼。今回の「CBDビール#chill&relax」もサンクトガーレンが醸造している。

こちらは副原料にレモンが入ってフルーティー。アルコール度は7%と高めながら、それを感じさせないドリンカブルな1本。こちらも後味に苦みが残る。これがCBDの味か。

最後に、2月後半に発売された静岡県のクラフトブルワリーWCB(ウエストコーストブルーイング)のビール。IPAの「Starwatcher CBD(スターウォッチャー・シー・ビー・ディー)」と、セッションIPAの「Green Light(グリーン・ライト)」の2種類がある。「Starwatcher CBD」は3月2日に一般向けのプレスリリースが配信されるや注文が殺到し、2500缶が完売。そのため記者も飲みそこね、「Green Light」のみ試飲した。

WCBのIPA「Starwatcher CBD」500ml×4本で4,600円。CBD含有量15mg。アルコール度7%

WCBのセッションIPA「Green Light」500ml×4本で4,100円。CBD含有量15mg。アルコール度4.5%

WCBはIPA好きには知られたブルワリーだが、「Green Light」もひと口目からホップの香りがグッとくる。そのホップの香りと苦みにマスキングされるのか、前2つのビールに感じられた後味の苦みはあまり感じない。セッションIPAらしく軽めの後味だった。

WCB代表のバストン・デレックさんはCBDビールの製造について、「CBD単体で買い求めなくても、好きなビールといっしょに摂取できればこんなにいいことはないだろうと思って手がけました。CBDビールの需要が極端に広まることはないと思いますが、今後、日本でCBDの認知が高まるにつれて需要も伸びるだろうと思います」と話す。

早々に完売したIPAは4月中旬に販売が再開される予定。今後、定番化をめざしていくと言う。

さてCBDビールを3本飲んでみて、ふだんのビールと比べて、特に気分がリラックスしたとか眠くなったとか寝つきがよかったという印象はない。これについてはアウグスビールの坂本さんから「ふだんと変わらないということは、健康な証拠だと思います」というコメントをいただいた。

ふだん飲みするには値が張るが、最近ストレスが溜まっているとか、熟睡感が得られないとか、イライラするなんていうときは、いつもの1本をCBD配合ビールに代え、ゆるゆる飲むといいかもしれない。その意味では冷蔵庫に2〜3本、ストックしておくと安心なビールだと思う。

取材・文/佐藤恵菜

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