■連載/阿部純子のトレンド探検隊
+110円で「ポポラマーマ」の全パスタメニューが低糖質モリンガ麺に変更可能
タンパク質、カルシウム、鉄、ビタミン、β-カロテン、食物繊維、亜鉛、GABA、ポリフェノールなど、90種類以上の栄養、健康成分を含み、別名“奇跡の木”とも呼ばれているモリンガ。食物繊維はレタスの18倍、鉄分はほうれん草の10倍、ビタミンEはケールの19倍、βカロテンはかぼちゃの13倍、カルシウムは牛乳の13倍と、栄養価の高さが注目され、さまざまな食品に用いられている。
ビースタイル チャレンジの「ネオベジモリンガ」は、アフリカ、アジアの広い地域で栽培されている数多くのモリンガの中から、自生に近い環境でオーガニック栽培している農園のモリンガを国内で加工している。このモリンガパウダーを使った「低糖質モリンガ麺」が、生パスタ専門店「ポポラマーマ」で提供を開始した。
「低糖質モリンガ麺」は、昨年からポポラマーマで提供されている「ブラン入り低糖質生パスタ」にさらに機能性を付加するため、スーパーフードのモリンガを練り込んだ生パスタ。
「糖質が気になるというお客様にも、気がねなくパスタをお召し上がりいただきたいと、5年前から低糖質パスタの開発に着手。作るからには低糖質でもおいしく、何か特徴を持たせたいと、私の母校である自由学園からの紹介で、江戸東京野菜にも指定されている東久留米市産の柳久保小麦のブラン(ふすま)を練りこんだ『ブラン入り低糖質生パスタ』を約3年前から販売開始した。ブランを入れることで食物繊維、ビタミン、ミネラルを豊富に含み、糖質38%OFF(当社比)でありながら、もちもち食感でおいしい低糖質生パスタに仕上がり、お客様からも高評価をいただいている。
今回はさらにモリンガを加えることで、人間に必要なビタミン・ミネラル・タンパク質・アミノ酸など90種類以上の栄養成分も加わり機能性がアップ。糖質が気になる方や、栄養バランスが気になる方にもぜひ試していただきたい」(ポポラマーマ 代表取締役 安家美津志さん)
独自の低温製法で生パスタにこだわってきたポポラマーマの40種類以上のパスタメニューすべてを対象に、+110円で「低糖質モリンガ麺」に変更することができる。期間限定ではなくグランドメニューとして継続して展開。店舗でのメニュー、テイクアウト、デリバリーのすべてに対応(注※一部テイクアウト、デリバリーに対応していない店舗あり)し、公式オンラインショップでは生パスタの「低糖質モリンガ麺」の販売も行う。
「ブラン入り低糖質生パスタは、おいしさをキープしながら栄養価を考えて配合した結果、糖質38%オフという数字になった。モリンガ麺の開発でも、最初は栄養価を高くしようとたくさんのモリンガを入れたが苦味が出てしまい、配合のバランスに苦労した。低糖質モリンガ麺には1食あたり1.7gのネオベジモリンガパウダーを使用している。
ふすま粉が入っていると、経時変化に強くなり、スープに入れても、時間をおいても伸びにくいというメリットがある。ふすま粉が入っているモリンガ麺も、テイクアウトやデリバリーでも店で食べるのと変わらない食感の良さを味わえる。
テイクアウトと通販では低糖質モリンガ麺を販売。冷蔵庫での自然解凍で解凍後の消費は3日以内に。冷凍から茹でても大丈夫だが、冷凍の場合は通常より30秒長く3分30秒の茹で時間でお願いしている。ただ、茹で上がりに差が出るため、できれば解凍してから茹でた方がおすすめ」(ポポラマーマ 外部販売グループ 湯田治さん)
【AJの試食】クセがなくもちもち食感で通常の生パスタと比べても遜色がない
健康のため糖質制限をしており、パスタは大好きだったがここ2年ほど食べていなかった。低糖質でスーパーフードのモリンガが入っているパスタなら大丈夫かな?と3種類試食させていただいた(※以下の価格は+110円の低糖質モリンガ麺の場合)。
スープタイプの「低糖質 ヨード卵・光のカルボナーラ豆乳スープ」(1060円)は、さらりとした味わいの豆乳にベーコンの旨味が加わったスープと、卵の黄身を低糖質モリンガ麺によく絡めていただくと、クリーミーで美味!カルボナーラはおいしいけれど避けなくてはいけないパスタの筆頭だったが、これなら罪悪感なく食べられそう。
「低糖質 国産ハーブ鶏とナス・しめじのみぞれポン酢しょうゆ」(960円)は、素材の味を感じられるさっぱり味の和風パスタ。低糖質モリンガ麺はしょうゆを使った和風の味付けととても相性が良い印象で、和風パスタが好きな私にはドンピシャな一品。
ポポラマーマのパスタに使われているナスは揚げナスのような見た目と食感だが、ナスは油を吸収するため揚げずに、油を噴霧してオーブンで焼くポポラマーマの独特の製法で仕上げている。油をたくさん吸っていないのでヘルシーなのもうれしい。
辛味のあるトマトソースとの相性はどうなのかな?と思っていたが、「低糖質 ナスと吊るしベーコンのアラビアータ」(1060円)は、目をつぶって食べたら通常の生パスタと区別がつかないくらい、ソースによく馴染んでいた(※下記画像は試食用のハーフサイズ)。
見た目は茶そばのような低糖質モリンガ麺だが、青臭みもなくあっさりとした味わいで、もちもち食感もあり、通常の生パスタと比べても遜色がない。
これだけ付加価値のあるパスタに変更しても110円のプラス料金というのはお得感があり、もともとリーズナブルな価格帯のパスタが多いため、低糖質モリンガ麺に変えても1000円を切るパスタもある。また、どのパスタメニューでも変更できるメリットは大きく、トマト、クリーム、和風、オリーブオイルなどさまざまなパスタで低糖質モリンガ麺が楽しめる。
さっぱりと食べられるので、くれぐれも食べすぎには注意!
文/阿部純子