サウナは自分と向き合う時間。蒸し暑さひたすら耐え、体中の汗腺という汗腺から汗が噴き出るのを感じ、したたり落ちる汗のしずくをただ見つめる……。その瞬間だけは、あらゆる些末な悩みから解放され、サウナを出る頃には、頭がクリアになることもあるだろう。
そんなサウナに関する意識調査がこのほど、全国のビジネスパーソンの男女500名を対象にして実施された。
ビジネスパーソンの4割以上が、“気分転換できていない”と回答
リモートワークの推奨や外出自粛の影響があるか調査するため、ビジネスパーソンに現在気分転換ができているか質問した。結果は「できている(16.2%)」「どちらかというとできている(41.2%)」を合わせて、6割弱がコロナ禍において、気分転換できていた。逆に4割以上は気分転換ができていないことが明らかに。
また、気分転換ができていない理由について質問したところ、「リモートワークでかえって仕事が増えて追われ気味だから(福岡県・54歳女性)」「外出自粛で友人たちに会えておらず、会話が減ったから(東京都・26歳女性)」「行きたかったコンサートは中止になるし、先が見えないので憂鬱になる(大阪府・40歳女性)」「旅行や大勢の飲食が出来ないから(静岡県・48歳女性)」など、コロナ禍における外出自粛を理由とした回答が目立った。
■仕事中のリフレッシュ方法「おやつを食べる」「トイレに行く」
仕事中、作業がはかどらなかったり、集中力が切れてしまったりすることがあるはず。仕事中に実践しているリフレッシュ方法について質問した。最も回答数が多かったのは、「おやつを食べる(44.6%)」だった。続いて多かったのは「トイレに行く(36.2%)」。また、「昼寝をする(21.8%)」という回答も2割を超えていた。昼寝と回答した人が多い背景には、リモートワークを導入している企業が多いことが関係していると考えられる。
ビジネスパーソンのサウナ事情!1回のサウナ平均滞在時間は約22分。女性の方が長い傾向
気分転換やリフレッシュにもなるサウナ。サウナ室内に滞在する時間を質問した。1回の平均は「21分51秒」、約22分だった。また、男性の平均は21分14秒、女性は22分28秒。平均で、女性の方がサウナ滞在時間が長いことが明らかになった。
サウナ→水風呂→休憩を1セットとして、数セット繰り返すことによって起こるととのうという感覚。サウナ施設を訪れた際に、何セット行うのか質問した。結果は平均「2.72回」。最も多い人で10セット行うという人も。サウナの醍醐味“ととのう”を存分に堪能していると言える。
■コロナ禍以前は「月1回」サウナに行っていた人が多い
コロナ流行以前にサウナに行っていた頻度について質問した。最も回答数が多かった頻度は「1か月に1回(8.1%)」、続いて「2か月に1回(6.3%)」「3か月に1回(6.1%)」。週に1回以上サウナに行っていた“サウナ―”も14.9%いた。
■水風呂を利用しない人は4割弱。男性の方が利用率が高い
サウナとセットで設置されているイメージのある水風呂だが、どのくらいの割合で利用されているのかを調べた。
「水風呂に入る(45.0%)」と回答した人は全体の4割超。「水を桶で頭からかぶるだけ(17.6%)」という利用方法は、2割弱だった。一方、「利用しない(37.4%)」と回答した人が4割ほどいた。また、男女別で見てみると、男性で「利用しない(33.1%)」と回答した人が3割程度だったのに対し、女性は「利用しない(42.9%)」が4割を超えた。女性の方が、水風呂の利用率が低いことが明らかに。
サ活ととのう難民が増加!サウナに行くことに「抵抗がある」と回答した人は7割超え!
コロナ禍において、サウナに行くことに抵抗があるか調査。その結果、「抵抗がある(47.7%)」と回答した人が約半数、「どちらかというと抵抗がある(26.4%)」と回答した人を合わせると、74.1%の人がサウナに行くことに抵抗があった。
■サウナに“行かなくなった”または、“頻度が減った”人は6割以上
サウナに行くことに抵抗がある人が多いと分かったが、実際にサウナに行く頻度に影響が出ているのか調査した。「行かなくなった(42.3%)」と回答した人が約4割。頻度が「減った(14.0%)」「どちらかというと減った(7.7%)」を合わせると、6割以上がサウナに行かなくなったもしくは、行く頻度が減ったことが明らかになった。
その理由についても質問したところ、「密を避ける為、サウナは不要不急の部類に入ると感じる(島根県・56歳男性)」「サウナを敷設している施設内で感染の可能性があるから(埼玉県・69歳男性)」「コロナ禍で出かけていない(群馬県・56女性)」「感染予防として控えた(東京都・21歳女性)」など、新型コロナウイルスに関わる回答が多く見受けられた。コロナ禍において、サ活ととのう難民が増えていると言える。
また、サウナに行かなくなったり、頻度が減ったりした人を対象に、それによる影響を質問。3割以上が回答したのは「気分転換ができなくなった(33.3%)」「ストレスがたまる(30.2%)」だった。「身体が冷えるようになった(20.8%)」と回答した人も2割を超えている。多くのビジネスパーソンにとって、サウナを利用しなくなったことが、少なからず心身に影響を及ぼしていると言える。
<調査概要>
・調査テーマ:暮らしととのう調査
・調査方法:WEBアンケート調査
・調査対象者:ビジネスパーソン男女500名
(サウナを利用したことがある250名・ロートジーを使用したことがある250名)
・調査実施日:2021年2月15日~19日
・調査主体:ロート製薬株式会社
出典元:ロート製薬株式会社
構成/こじへい