当たり前の日常に感謝。
よく見聞きする教訓だが、頭では理解しながらもなかなか実践できていない人が多いのでは。
Amazon Prime Videoで2021年2月12日から独占配信中の映画『明日への地図を探して』は、平凡な毎日がキラキラと輝いて見える、神秘的な青春ロマンチックコメディ。
主演は映画『名探偵ピカチュウ』ドラマシリーズ『ビッグ・リトル・ライズ』『ザ・ソサエティ』のキャスリン・ニュートン、映画『オール・マイ・ライフ』カイル・アレン。
あらすじ
原因不明のタイプループにはまり同じ1日を繰り返している高校生マーク(カイル・アレン)は、ある日同じタイムループにはまっている少女マーガレット(キャスリン・ニュートン)との出会いを果たす。
マーガレットに親近感を抱いたマークは、一緒にタイムループの謎を解き明かして脱出しようと提案する。しかしなぜかマーガレットは消極的だ。そこには悲しい理由が隠されていた……。
見どころ
まずは何といっても、お洒落な洋楽のMV(ミュージックビデオ)のような映像美。
淡く柔らかな色彩の映像に、手書きのチョーク文字が浮かび上がるなど、何気ないワンシーンも絵になる。
まるで「人生は一瞬一瞬が美しく貴重だ」というメッセージを、視聴者にも訴えかけてくるようだ。
ほんの少しスピリチュアルなメッセージも込められている本作。
一見退屈で代わり映えしない日常に隠されている“奇跡の鍵”を、主人公たちと一緒に視聴者もゲーム感覚で見つける楽しみ。それはまるで、宝物探しのようだ。
皆さんにも経験があるのではないだろうか。今この瞬間体験していることはひどく平凡でつまらなく思えるのに、過ぎ去った過去の記憶はキラキラと輝いて見えることが。
思い出の中にいる二度と会えないあの人は、ひたすら優しく美しい。そばにいることが当たり前だとおもっていた頃は、不満だらけでイライラしていたのに。
人でも物でも環境でも時間でも、当たり前の存在日々を失って初めてその価値に気づくことがたくさんある。
過去を悔やみ、今を軽んじて、未来を心配するのはもうやめようと思った。
『明日への地図を探して』
Amazon Prime Videoで独占配信中
文/吉野潤子