これまでの料金形態から大幅に値下げされることで注目を集めている、4キャリアの20GBプランやMVNO各社のプラン。これらのブランド・会社では「キャリアメール」の利用ができなくなっています。
これまでキャリアメールを多用しており大切なメールがたくさん残っているという人のために、メールの保存方法や、20GBプランや格安SIMでも利用できるフリーメールを紹介していきます。
★本記事は3月1日時点の情報です。今後変更される可能性もありますので、最新情報は企業の発表を確認してください
キャリアメールは格安SIMに乗り換えても引き継げるようになる?
実は2020年10月に総務省から発表された「モバイル市場の公正な競争環境の整備に向けたアクション・プラン」では、「年度内にキャリアメールの持ち運び実現の検討」と記されています。
つまり、キャリア内で20GBプランに乗り換えたり、MVNO会社と契約をした際もこれまで使用していたキャリアメールを使えるように環境を整備していくとのこと。確かにこれが実現すれば気軽に携帯会社を乗り換えられたりと便利です。
【参照】総務省 モバイル市場の公正な競争環境の整備に向けたアクション・プラン
しかし、報道後に出てきた情報としては、キャリアメールを他キャリアメールなどに転送するのではなく、「乗り換えても元のキャリアメールを見られるようにする」という話になっています。
「キャリアメールを転送する」となると元のキャリアとの契約を維持しなければなりませんし、転送のコストはどの会社やユーザーが負担するのかという問題もあります。セキュリティ面においてもメールからウイルスが拡散されることはあるので、慎重に進めていかなければならない問題です。
今後キャリアメールがどのように取り扱われていくかはわかりませんが、携帯会社を乗り換えてもキャリアメールは継続できるようになる可能性もあるでしょう。
UQモバイル/Yモバイルでキャリアメールは使える?
格安SIMとは少し違いますが、KDDI/ソフトバンクの低容量ブランドとして展開されているUQモバイル/Yモバイルではキャリアメールの利用が可能です。
ただしこれはauやソフトバンクといったメインブランドで使用できるキャリアメールのアドレスとは違い、「@uqmobile.jp」「@ymobile.ne.jp」というアドレスになります。
Yモバイルアドレスは無料で利用可能ですが、UQモバイルアドレスは月額200円(税別)のオプションになっています。
格安SIMに乗り換える際にキャリアメールを保存する方法
ではここからが本題。20GBプランやMVNOへ乗り換える際にこれまでのキャリアメールを保存しておく方法を紹介していきましょう。
キャリアメールを保存する方法【SDカードに保存】
初めに紹介するのは、キャリアメールをSDカードに保存するという方法。SDカードを直接挿入できるスマートフォンは機種が限られていますが、対応している端末であれば大量のデータを保存できるのでおすすめです。
メールのバックアップをSDカードに保存する方法はキャリアによって異なるので、それぞれのホームページをご確認ください。
キャリアメールを保存する方法【スクリーンショットで写真として保存】
少し原始的な方法ですが、大切なメールの画面をスクリーンショットして保存する方法も簡単でおすすめ。写真はキャリア関係なくクラウドやSDカードなどにバックアップを取ることで保存できるので、乗り換えてもデータを紛失する心配はあまりいらないでしょう。
また、似たような方法ですがメールのテキストをメモデータとして保存しておくことも可能です。
ただしこれらの作業は手間のかかる作業なので、保存しておきたいメールの数が少ない人におすすめです。
格安SIMに乗り換えるならキャリアメールからフリーメールへの移行がおすすめ!?
2021年3月1日現在、キャリアから格安SIMに乗り換える際にキャリアメールを継続して利用することはできません。格安SIMでメールサービスを利用するのであれば、フリーメールアカウントを作成して運用する方法がおすすめです。
格安SIMでも利用できるフリーメールにメリットはある?
格安SIMで利用できるフリーメールとして代表的なのは、Googleの「Gmail」やYahooの「Yahooメール」といったサービスでしょう。使用する端末がiPhoneであれば「iCloudメール」も利用できます。
メールアドレスを登録して利用するサービスにキャリアメールを使用している際、各サービスの登録アドレスを変更しなければいけないので面倒ですが、一度フリーメールに登録すればのちに携帯電話会社を変更する際にも楽になります。
ただし、現状ではキャリアメールでしか登録できないサービスなどもあるので、事前に確認する必要があります。
※データは2020年3月1日時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
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文/佐藤文彦