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やかんで煮出した麦茶のような味!?ユニークな発想で作られたコカ・コーラ「やかんの麦茶 from 一(はじめ)」

2021.03.05

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

無糖茶全体の中で最も飲まれているのが「麦茶」

4月26日新発売の「やかんの麦茶from 一(はじめ)」(以下「やかんの麦茶」)は、やかんで煮出した麦茶のような香ばしくてさっぱりとした味わいの、ひと手間かけて丁寧に淹れられた麦茶。

ペットボトルの麦茶なのになぜやかんの麦茶?と思われるかもしれないが、麦茶ユーザーの過半数を占める20~30代の多くは水出しやペットボトルの麦茶を飲んでおり、やかんで煮出した麦茶の原体験を持っている人は非常に少ない。やかんで煮出した麦茶の味わい深さやひと手間かけることの価値観がこの世代にとっては、なつかしい雰囲気がありつつも、未体験ゆえに新しさも感じることから「やかんの麦茶」という商品名になった。

麦茶市場は年々成長を続けており、きっかけは2010年の記録的な猛暑で、熱中症対策の意識が浸透したこと。この年以降、夏の止渇の主体であったスポーツ飲料だけでなく、麦茶が広く飲まれるようになった。

2013年以降は飲料メーカー各社が麦茶の新製品を発売し、商品の選択肢が増えて需要が高まった。現在も無糖茶全体の中で最も飲まれているのが麦茶で、麦茶ユーザーは「余計な物がないシンプルさ」「昔ながらの親しみやすさ」を麦茶の基本価値として捉えている。

「開発段階では、弊社既存ブランドの活用も含めて、様々な製品コンセプトを調査した。そこから素材の強調やブレンド、過度なこだわり、人工的な機能感、美容感といった強すぎる付加価値は麦茶にとってはネガティブに捉えられることがわかった。さらに新型コロナによる健康意識の高まりで、無駄なものが入っていない麦茶は追い風となっている。その一方で、緑茶は銘柄を選ぶことができるが、ペットボトルの麦茶は選択肢が限定的で、味覚、パッケージデザインに改善の余地があることも調査から判明した。

『やかんの麦茶』の製品コンセプトである、やかんで煮出した麦茶の味わい深さや、人の手を介したひと手間感といった点は非常に魅力的なポイントになることがわかり、全く新しい製品として発売することにした」(日本コカ・コーラ マーケティング本部 麦茶ブランド担当マネージャー 竹井仁美氏)

同社では過去にも麦茶製品(「茶流彩彩 麦茶」については順次終売)はあったが、麦茶ブランドとして大々的に新製品を投入するのは今回が初めて。従来は急須で淹れていた緑茶が、各社からペットボトルで販売するようになってから市場は大きく成長したことを踏まえ、麦茶商品も麦茶自体は浸透しているものの、市場としてはこれから伸びていくステージと捉えて、より魅力的な商品を投入することになったという。

パッケージは日本の昔ながらの丁寧な仕事ぶり、品質感を感じさせる 「のれん」をモチーフに、日本の伝統色である浅葱色(あさぎいろ)と麻の手ぬぐいの質感を組み合わせた、なつかしくも新しさを感じるデザイン。

コンビニエンスストアでは650ml(140円・税別以下同)、950ml(156円)、スーパーやECサイトでは650ml、2L(331円)、自動販売機は600ml(140円)と、販売チャネルに合わせて、さまざまな容量で展開する。

なつかしい「やかんで煮出した麦茶」の味わいを追求

「やかんの麦茶」は、やかんで煮出した本格的な麦茶の味わいを目指し、素材や製法にこだわった。麦茶作りに適した厳選された大麦を100%使用。昔ながらの砂焙煎と熱風焙煎という2つの焙煎法で、砂焙煎では大麦の「香ばしさ」を、熱風焙煎では大麦の「甘さ」を引き出し、この2種類の大麦をブレンドした。

沸騰したやかんで煮出した麦茶ならではの味を実現するために、 コカ・コーラ社独自の高温煮出し製法を採用。やかんで煮出す状態に近い90℃以上の高温で抽出することで、大麦本来の味やコク、香ばしい香りを引き出す。すっきりとした後味が出る大麦エキスを使用することで、麦茶の味わいや香りに深みを与えている。のどが渇いたときや、食事と一緒に、仕事の合間など、どのようなシーンでも飲みやすさが特徴だ。

【AJの読み】香ばしさが煮出した麦茶を彷彿とさせる

子どもの頃、夏になると母がしょっちゅうやかんで麦茶を作っていた。煮出している時から大麦の香ばしい香りが部屋中に充満して「麦茶作ってる」とすぐにわかった。やかんで煮出すと濃さも調整できていろいろな味で楽しめるが、粗熱を取らないと冷やすことができずすぐには飲めないので、冷蔵庫の麦茶がなくなる前に作る必要がありとにかく手間がかかった。こうしていつしか麦茶はペットボトルで飲むものに替わっていた。

母が作っていた麦茶は濃いめだったのでまったく同じ味ではないが、「やかんの麦茶」は逆にすっきりとした後味でがぶがぶと飲みやすい。香ばしさも煮出した麦茶と彷彿とさせる。

和洋中華問わず食事にも合わせやすいので、のどが渇いたときだけでなく、食事に合わせる飲み物としても季節を問わず重宝しそう。

文/阿部純子

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