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IT関連のビジネス用語としても使われる「バックボーン」とはどんな意味?

2021.03.14

アーティストや俳優など著名人のインタビュー記事や、企業の経営理念紹介ページなどで目にする「バックボーン」という言葉。単語のニュアンスから意味はなんとなく想像できるという人も多いかもしれないが、実はバックボーンは使う場面によって少しずつ意味が異なっており、IT業界では専門用語としても使われている。本記事では、バックボーンの本来持つ意味とシーンごとの使われ方を解説していく。

日常で使われるバックボーンとは?場面によって異なる意味

まず、バックボーンという言葉の由来や、ビジネスシーン以外の場面における意味を状況ごとに紹介する。

言葉の由来は英語の「背骨」

バックボーンの由来となっているのは、英語の「backbone」。“後ろ”の“骨”つまり「背骨」を表す単語だ。背骨は頭から腰まで繋がっており、人間の体を支える柱となる重要な骨だが、backboneにはその他にも日本語で「山脈、気骨、主力」といった意味があり、物事や考え方の中心になるものを指すことが多い。

生い立ちや過去、それまでの経歴を表す

「彼の高いバイタリティは、これまでの波乱万丈なバックボーンから生み出された」のように、個人に対して使われるバックボーンは、生い立ちや過去、それまでの経歴のことを指している。

また、さまざまな技術を駆使して戦う総合格闘技(MMA)の選手が、どんな格闘技を経て総合格闘技の世界に入ったかを表す際に使われることもある。例えば、「総合格闘家ヒクソン・グレイシーのバックボーンはブラジリアン柔術だ」「バックボーンなしに総合格闘技を極めるのは難しい」など。

その人の信条や思想を成立させる背景という意味も持つ

先述した「生い立ちや過去」にも通じる部分があるが、バックボーンには「個人・団体の思想や信条を培ってきたもの」を表すケースもある。企業の理念や挨拶ページで使用されるのは、こちらの意味の方が多い。

また、各々の信念やスタイルが歌詞に色濃く表れるラップミュージックでは、「俺のバックボーンは〜〜だ」のように、自分の思想に影響を与えたアーティストや作品を主張することもある。

車の部品や洋服のブランドの名前にも使われている

これまで見てきた用法以外にも、さまざまな場面で使われているバックボーン。本来の意味である「背骨」から派生して、車やバイクのボディを支えるフレームの名前にも採用されている。

デザイナーの太田直也氏とプロデューサーの北原哲夫氏により2004年に発足したファッションブランド「backbone」は、オールドアメリカンカルチャーをベースとした、カジュアルスタイルが特徴のメンズブランドとして有名だ。

ITに関連するビジネス用語としても使われているバックボーン

ここからは、IT業界におけるバックボーンの意味について紹介していこう。主にネットワークに関係する言葉として、通信や、AI(人工知能)の中核技術である機械学習などの分野で多用されている。

バックボーン回線、バックボーンネットワークとはもっとも重要な通信回路のこと

ITの世界でバックボーンとは、インターネットにおける主要な回線のことを指す。バックボーンネットワーク、コアネットワーク、バックボーン回線とも呼ばれ、通信の根幹を担うもっとも重要な回線だ。

私たちが普段利用しているパソコンの仕組みを例に挙げてみよう。まず、個人のパソコンはルータやモデムを通して外部と接続される。その接続は各個人が契約したISP(インターネットプロバイダ)に繋がるが、ISP同士もIX(インターネットエクスチェンジ)と呼ばれるポイントを通じて繋がっており、さらにこのIX同士を繋げることで世界中とやり取りができるようになる。このISPとIX、さらにIX同士を繋いでいる回線が主にバックボーンと呼ばれる部分だ。

バックボーンは末端の端末から膨大な量のデータが送られてくるため、使用される回線や機器は処理能力や収容能力の高さが求められる。かつてのインターネットで使われていたASDL回線に比べ、現在主流の光ファイバを利用した光回線は20倍近く早い速度でデータの通信が可能。

代表的なバックボーンネットワークの種類と特徴

先述した個人のパソコンと世界を繋ぐ回線の他にも、バックボーンにはさまざまな種類がある。代表的なものをいくつか紹介しよう。

LAN(Local Area Network)

比較的狭い範囲を繋げるバックボーン。同じビルの違うフロア同士を接続する企業内ネットワークや、学校内ネットワークなどがこれにあたり、NTTやソフトバンクといったプロバイダが提供している。

WAN(Wide Area Network)

LANとは反対に、広い範囲同士を接続するバックボーン。地域単位や国単位の大きなネットワーク。例えば、東京支店と大阪支店の間のネットワークはWANにあたる。

海底ケーブル網

大陸同士の通信を可能にする海底ケーブル網も重要なバックボーンの一つ。通信衛星に比べてタイムラグが少なく画質が高いため、国際間のスポーツやニュースの中継も海底ケーブルを介して行われる。通信ケーブル網の総延長は地球30周分になるとも言われている。

文/oki

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