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印象に残っている「死生観を描いた映画作品」TOP3、3位「死ぬまでにしたい10のこと」、2位「リメンバー・ミー」、1位は?

2021.02.28

映画の登場人物が「死」や「終活」についてどう捉えるのかという物語を客観的に見て、自身や大切な人の終幕を考える人は多い。

そこでグッドオフは「人生のエンディング」を描く作品で、印象に残ったものや好きな映画を30代~70代の男女221名にアンケートを実施した。

死生観を描いた映画で好きなものや印象に残った作品ランキング

自身や大切な人の「死」や「終活」をテーマにした映画の中で、好きなものや印象に残った作品221名に3作品まで自由記述で回答してもらった結果、1位『おくりびと』2位『リメンバー・ミー』3位『死ぬまでにしたい10のこと』となった。

1位に輝いた『おくりびと』は、半数の人が印象に残ったと回答しています。ひょんなことから納棺師となった主人公が、周囲から反対されながらも故人や残された遺族と触れ合うことで納棺師という仕事に向き合い成長していく姿を描いた作品だ。

『おくりびと』感想

・40代,男性「死者の尊厳を大切にし、優しくそして淡々と体を拭いていく姿がとても美しかった。」

・50代,女性「故人や遺族に寄り添っていた主人公の姿を見て、葬儀屋さんのイメージが変わった。」

そのほかにも「お葬式」をテーマにした映画では、『ゆずりは』や『お葬式』などがランクインしている。人生で何度も経験しないお葬式、実際に「死」の現場に直面することは少ない。日常では知り得ないシーンを見ることで、初めて知ることや気づくことがあったのかもしれない。

そして、かつてはタブー視されてきたお葬式にまつわる話も、こうして映画作品を通すことで重々しくなりすぎず、行事やシチュエーションとして捉えることができるようだ。

次いで票数が多かった作品はピクサー・アニメーション・スタジオ製作の『リメンバー・ミー』。死者が帰ってくるとされているメキシコの祝日「死者の日」がテーマの作品。亡くなった先祖は「死者の国」で暮らし、家族が迎えてくれる限り「死者の日」に家族に会いに行くことができるというユニークな世界観で描かれている。

『リメンバー・ミー』感想

・40代,女性「いつまでも家族を思い続ける気持ちに感動した。」

・30代,女性「死後も祖先を思って供養することの大切さを知った。日頃から意識して手を合わせようと思う。」

子供も楽しめる勧善懲悪の部分もある作品だが、「家族の愛」という不変的なメッセージを伝える作品だ。多くの人がいつまでも家族を大切にする気持ちに感動したと回答していた。

3位は『死ぬまでにしたい10のこと』。余命宣告を受けた若き母親が、死ぬまでにしたいことを書き出し、実行していく姿を描いた映画だ。

『死ぬまでにしたい10のこと』感想

・50代,男性「娘たちに残していたメッセージ、自分がいない世界でも娘たちの幸せを願う姿に母親の強さを感じた。」

・30代,女性「少しでも後悔を残さないよう、私も死ぬ前にやることリストを作ろうと思う。不倫はしないけど。」

上位にランクインした『最高の人生の見つけ方』も同様、「死」を前にした時、立場や年齢に関わらず悔いを残さず人生を楽しむという主人公たちの前向きな姿が描かれている。

また、『死ぬまでにしたい10のこと』の主人公のリストの中には、自由奔放なものに疑問を抱くものもあったが、自分の死後も家族の幸せを願うものが多くあった。『愛を積む人』でも妻が夫を残して死んでしまう運命を受け入れ、自分の死後も夫を支えることができるよう手紙を残している。

行ったことがない場所に旅行したり、大切な人にメッセージを残したり、友人と語り合ったり、家族との関わり方を見つめ直したりなど、「死」を意識したことでさまざまな行動にでる映画の登場人物に共感したようだ。

「死について考える」と聞くとマイナスなイメージを持たれがちだが、「終活」は自身の生き方をもっと豊かにするために行うポジティブなものでもある。

構成/ino.

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