「裁縫道具は、小学校の家庭科で使ったものをずっと使っている」という人、少なくないのでは。その間に裁縫道具は超進化を遂げていました。
大人になったら、服を縫ったり本格的なリメイクをしたりなどの“裁縫ガチ勢”以外は、ボタンつけ、ほつれ直しぐらいできれば十分でしょう。そのレベルに合わせて裁縫道具を最適化すると、「取り出して、作業するのがめんどくさい」がなくなります。裁縫道具まわりをリサーチしてみました。
裁縫箱を見直してみませんか?
食器洗いは食器洗い乾燥機、洗濯物干しは衣類乾燥機、掃除はロボット掃除機と、家事はずいぶん楽になりました。では、裁縫は? かつての日本では主婦が家族の衣服の用意や補修をしていましたが、今は家族で家事分担が当たり前。それに、既製服が安くなり、ユニクロでは購入後でも裾上げをしてくれる時代です。
「一生ものだから」と、小学校のころにそろえた裁縫道具でも、その後一度も使っていないものがあるのではないでしょうか。糸切りばさみはごく普通の工作用はさみで代用可能だし、裁ちばさみや何十色もの糸だって、あっさり手放してよさそうです。
100均の裁縫道具内場がすごい
家事の時短・手間レス化が受け入れられる一方で、ハンドメイドや手芸にフルコミットする人(男女問わず)も増えています。100円ショップの裁縫・手芸用品売り場は、本格的な手芸材料だけでなく、「ズボラ派」のためのアイテムも充実。
おもしろいと思ったのが、糸通しが不要の「ワンタッチ針」。老眼や乱視などで、糸通しがしづらい人のために、昔から「糸通し」という道具があります。が、この針なら糸通しさえも不要。
針穴の上に溝があり、そこから糸を押し込むと穴に糸が通る仕組みです。
針山ってかわいいけど、いらないかもね?
針山(ピンクッション。写真はイメージです)を知っていますか。夏休みの宿題や自由研究などで作った人もいるのでは。かわいいアイテムですが、かさばるし、日常的に針仕事をする人以外はいらないかもしれません。調べると、ミニマリストに好評のドイツ製の針ケース「ニードルツイスター」で代用するのがよさそうです。
サイズは、リップクリームをやや大きくしたぐらい。キャップを外すと、筒状の本体が現れ、その内部の底部分にマグネット(磁石)がついています。このマグネットで、針をガッチリ引きつける仕組みです。
クルクル回せば、針全体がすっぽり収納されます。
裁縫用の針は、縫い針でも待ち針でも、磁石にくっつく性質の材質で作られています。針が散らばってしまっても、磁石のパワーで回収することができて安心。また、本体が倒れても針が散らばることがありません。
服の趣味に合わせて糸を最適化
何かのおまけにもらった、裁縫セットに何色も入っていた、などで、知らず知らずのうちに縫い糸が増えていること、ありませんか。何年も持っているだけで出番がないなら、思い切って処分です。それに、本格的なミシン縫いをしない限りは、使いやすい色を少量だけ残せばよさそう。
こうしたニーズを反映した、いい商品がありました。よく使う色の糸を、80cm長さにカットされたものが幅広のリボン状に編み込まれてています。確かに、80cmって使いやすい長さです。「下手の長糸、上手の小糸.」という言葉があり、「裁縫上手は糸を適切な長さにして使う」という意味です。本当に、その通り。
この糸以外に、糸通し、ボタン、安全ピンがついていました。
白、黒、赤、紺といったベーシックな色の糸を選び、ワンタッチ針に糸を通しておくことにしました。ボタンつけやほつれ直し程度なら、これらの色でまかなうことができるでしょう。
ゆるく編まれた束をクシュクシュさせながら、使う糸を引き抜き、糸を針にセットします。針に糸が通ったまま収納しておけば、くるっと回せば糸の通った針が登場!
裁縫道具の最適化に成功
小物があふれ、あちこちに散らばっていた裁縫用品が、最終的には、銀行通帳サイズのケースにおさまりました。ちなみに、無印良品で売れに売れているらしい「片面クリアケース」です。これなら、引き出しの奥などにしまい込むことなく、すぐに手が届くところに置いておけばOK。
これで、「ボタンが取れかかっているけど、裁縫道具を取り出すのが面倒で後回し」といったことがなくなりました。ライフスタイルや好みに合わせて、みなさまもいかがでしょう。
【主な紹介アイテム】
■ダイソー ワンタッチ針
■プリム ニードルツイスター
■レオニス 繕いに便利 ボタンつけ糸 デキル30色
※撮影に使ったのは筆者私物です
取材・文/木村悦子