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ハイエンドなのに安い!PC市場を席巻するRyzen搭載機はどこがスゴいのか?

2021.03.23

ASUS『ZenBook 14』

家電量販店でも「Ryzen」の文字を見かける機会が増えてきた昨今、そのシェアはインテルに追いつかんばかりの勢いだ。性能が高いのになぜか安い、その秘密を解説する。

「Intel1強」の時代は終わりました!

平澤寿康さん

フリーライター  平澤寿康さん
PCをメインに取材や記事執筆を行なっている。国内外の取材など外出先で仕事をする機会が多いため、性能に優れながら軽くて堅牢性も高いモバイルPCを愛用。

「安くてそれなり」から「安くてハイエンド」へ

 ここ数年、RyzenというCPUに注目が集まっている。AMDが開発しており、現在ではハイエンドユーザーを中心に圧倒的な人気を集めているブランドだ。

 AMDがIntel互換CPUを投入して以降、両社は熾烈な開発競争を続けてきた。ただ、最上位モデルの処理能力はIntelが勝ることが多く、AMD製は「コスパに優れるCPU」というイメージが強かった。

 しかし、2017年に登場したRyzenは、CPUの基本設計を見なおして処理能力を大幅に高めることに成功。最新世代である「第4世代」では、Intel製CPUを完全に凌駕。それでいて、競合するIntel製CPUよりも価格は安いのだから、ヒットして当然だ。つまりRyzenは、安価なだけでなく、性能面でも競合を圧倒するCPUという地位を確立したわけだ。

 CPUの性能は、搭載されるトランジスターの数に比例する。しかし、CPUのサイズは決まっているので、性能向上には限られた面積に多くのトランジスターを搭載する「微細化技術」が不可欠だ。そこにRyzen躍進の秘密がある。

 IntelはCPUの設計から製造まですべて自社で行なうが、微細化技術の確立に手間取り、計画どおりに製品を製造できない状況が数年続いている。それに対しAMDは、CPUの設計のみを行ない、製造はIntelの先を行く微細化技術を確立した外部の製造工場に委託している。自社製造にこだわらないことが、最新の微細化技術による圧倒的な性能につながり、同時に製造技術確立のコストが不要なため低価格も実現できているのだ。

CPUメーカー別販売数量シェア推移

2018年1月〜2020年12月までの推移。2019年7月にAMDがIntelを上回って以降、熾烈なトップ争いが繰り広げられている。【提供/BCN】

AMD「Ryzen」とIntel「Core」どこがどう違うのか?

電力設計

省電力性の要となる回路設計でIntelは14nmプロセスの回路供給ラインを増産。AMDは台湾TSMCのより精密な7nmプロセス回路を採用しやや優位な状況にある。

コア構造

Coreシリーズは1枚のチップでマルチコアCPUを構成しており演算処理効率が良い。Ryzenシリーズは複数のチップが合体したマルチコアCPU構成でコストを抑える。

生産体制

王者Intelは世界各地に自前の研究拠点と生産工場を有する。AMDは生産工場を持たないファブレス化で受託生産最大手のTSMCと手を組み、低価格での販売を実現した。

「Ryzen」搭載機は一体、何が得意なのか?

平澤さんがチェックしたのはこの機種

RYZEN

ASUS『ZenBook 14』

ASUS『ZenBook 14』

[Check 1]快適なテレワーク

複数アプリの同時利用でもかなり快適に動作。Ryzen 7搭載PCならZoomなどのリモート会議アプリと一緒にExcelやWordを使う場面でも快適に利用できたのは驚きだ。

快適なテレワーク

[Check 2]動画編集

Ryzenは内蔵するCPUコア数が多く、マルチスレッド演算処理が得意。動画エンコードを行なったところ、Ryzen 7はCore i7より15%以上早く処理が終了。写真のレタッチ作業も快適だ。

動画編集

[Check 3]PCゲーム

ノートPC向けRyzenには、AMDの高性能GPU「Radeon」ベースのグラフィックス機能が内蔵されており、ゲームもサクサク動作。テレワークの息抜きでゲームも十分楽しめる!

PCゲーム

取材・文/平澤寿康、清友勇輔

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