[久慈琥珀×セーラー万年筆]久慈琥珀の万年筆
琥珀とは、数千万年から数億年前の樹木の樹脂が化石化した宝石。昔から採掘の記録が残る岩手県久慈市では、琥珀という財産を後世に伝えるため、昭和56年に「久慈琥珀」の工場を開設。営業部長代理の浜渡光男氏は語る。
琥珀の自然な色合いに合わせて、ペン先には21金を採用。書き心地は無論よし。
「従来は女性用アクセサリーが中心でしたが、男性にも使っていただきたく、セーラー万年筆と連携して琥珀製の万年筆を企画しました。原石を特許取得の技法で加工して作る万年筆は、われわれのみのなせる業です。平成25年には皇室献上の誉を賜りました」
天冠の天然琥珀は、透き通るような飴色に輝く。内包物(グリッター)は空気が閉じ込められてできたもの。
キャップと胴軸部分は、粉末状にした琥珀をもとの硬度に固め戻したリファインドアンバーを金型で成形。ペンを通す空洞のくりぬき作業で削り傷がつかないよう、職人たちが慎重に手を進める。天冠には海外産の天然琥珀を数ミリの誤差なく枠内に埋め込んでいる。仕上げは一定基準の艶が出るよう、丹念に磨きをかけて完成となる。
琥珀の原石を水につけて汚れを取り除き、磨きをかけてきれいにした状態。久慈産と海外産を組み合わせて使用している。
万年筆を彩る濃茶は、リファインドアンバーの熱圧縮で自然の色みが濃くなったもの。色合いや柄の出方もさまざまで、ほのかな透明感も美しい。握ると自然な温もりが持つ手を和らげる、世界的にも希少で貴重な筆記具である。
高級感あふれる茶の専用木箱に、カートリッジ、インク、手入れ用品などを一式入れてお届けする。大切な人への贈りものにも人気だ。
[久慈琥珀×セーラー万年筆]
久慈琥珀の万年筆 110,000円
約直径(最大)1.45×長さ15.5cm、約53g。ペン先は21金(中字)。胴軸は琥珀(リファインドアンバー)、キャップ天冠は海外産天然琥珀。カートリッジ2本、インク(50ml)、インク吸入器コンバーター、クリーニングクロスが付属。日本製。
※リファインドアンバーとは、久慈琥珀(株)独自の技術により、不純物を取り除いた琥珀原石から精製された、琥珀100%の素材です。
文/DIME編集部