人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

SDGsや脱炭素社会の実現に向けた次世代のパッケージが集結した「TOKYO PACK 2021」の注目製品6選

2021.02.23

アジア最大級のパッケージ総合展である「TOKYO PACK 2021」が、2021年2月24日(水)~26日(金)の3日間、東京ビッグサイト(東京国際展示場)で行われる。

ここでは、包装資材・容器、包装機械を中心に多様な業界から「調達~生産~流通~販売~消費~廃棄・回収」といった包装のすべてを網羅する総合展示がされる。

その中から、展示を予定している注目の3社の製品を紹介する。

「TOKYO PACK 2021」で注目の製品

1.東洋製罐グループホールディングス

東洋製罐グループホールディングスは、世界的に広がる脱プラスチックなどの脱炭素社会の実現の潮流を受け、創業100年以上の歴史と技術を活かし、缶や紙パッケージ、パウチ製品等でイノベーションを実現し、社会問題解決に取り組んでいる。

TOKYO PACK 2021では、近年の“低炭素”や“抗ウイルス”など社会課題に取り組む新プロダクト・新技術を展示する。これまでの技術を結集し、地球環境という大きな社会課題の解決に取り組む「次は、地球をつつむ。」をコンセプトとして掲げた。SDGs時代・コロナ禍における容器包装の最前線を知ることができる。

その中から、興味深い製品をピックアップする。

●「PA-PAUCH(ペーパウチ)」、「紙絞り蓋」、「紙絞りトレー」

これら3つは、一般的に、プラスチック素材が用いられることが多い部分に紙を取り入れることで環境に配慮したプロダクトとなる。

PA-PAUCH(ペーパウチ)

「PA-PAUCH(ペーパウチ)」は内容物を保護する防湿性に優れた紙製スタンディングパウチだ。底形状を長方形型にすることにより、安定性・自立性を付加。一般的な自立タイプのパッケージは、中にプラスチック等の包装材を使用する二度の包装がされているが、ペーパウチは一度の紙による包装のみで自立するため、より環境配慮が実現できる。

紙絞り蓋(左)と紙絞りトレー(右)

「紙絞り蓋」はコールド飲料用容器のオール紙化を実現したものだ。

「紙絞りトレー」は、同等サイズの樹脂トレーと比較し、樹脂使用量を80%削減できる(同社PPFトレーとの比較)耐熱性のある原紙を使用。電子レンジ・オーブンレンジ・さらにスチームコンベクションオーブンでも使用可能で、利便性にも長けている。

いずれも紙製であることから、印刷デザインの再現性が高いメリットがあり、視覚的にも魅力的にアピールできるのが特長となる。

●「折り紙容器」

折り紙容器は、折り紙から着想を得た、環境配慮とユーザビリティに優れたストロー機能付き紙パックだ。

東洋製罐グループホールディングスの担当者は、次のように解説する。

「折り紙容器は、伝統的な『折り紙』に見られる立体構造を容器成形に応用した紙容器のコンセプトデザインです。紙につけた加工線を折りこむことで、ストロー代わりの飲み口や胴体のくびれを、1枚の紙から立体的に創り上げています。

このような構造と加工方法を突き詰めて既存のボトルの代わりになるようにすれば、素材変更による『脱プラ』、畳みやすい構造による『減容化』など環境負荷低減につながると考えています」

このアイデアは、地球環境への配慮と利用者の利便性を併せ持つ独自のコンセプトとして評価され、世界的に権威のある国際デザインコンペティション「iFデザインアワード2020」のプロフェッショナルコンセプトデザイン部門において、iFデザイン賞を受賞した。

2.共同印刷

共同印刷株式会社は、製品ライフサイクルを通じた環境対応パッケージの開発に取り組み、サーキュラー・エコノミー(循環型経済)の実現に向けた、サステナブルな社会の実現を目指している。

同展では、独自技術から生まれた高機能製品が複数お披露目される。そのうち、注目したのが以下の3点。開封性を追求したスタンディングミニパウチ「Tパウチ・ショット」。持ち運びやすく注ぎやすい中容量フレキシブルコンテナー「ハンディキューブ」。また新たに開発し参考出品する、プラスチック使用量約10%削減を実現している紙を使ったラミネートチューブにも注目したい。

●「Tパウチ・ショット

Tパウチ・ショットは、機能性飲料、サプリメントゼリー、レトルト食品などに適した、飲みきりサイズのスタンディングミニパウチで、開けやすくこぼれにくいのが特徴だ。

開封位置がわかりやすく、直線カット性もあり、内容物をコントロールしながらぎゅっと絞り出す構造で、開封の失敗や内容物がこぼれるといったストレスを解消。

また一般的なスパウト付きパウチ(キャップ付き袋)に比べて、同製品は口栓のプラスチック部材が不要であるため、廃棄処分が容易となっている。また資材コストの削減と製造工程の効率化もされている。

(※オリヒロ株式会社より使用許可を得て販売)

●「ハンディキューブ

ハンディキューブは、食品から化学用品まで各種用途に使用できる中容量フレキシブルコンテナーだ。液体から顆粒物まで、5Lと10Lの容量で利用できる。

特徴は、パウチ本体と一体化した持ち手が天地に2カ所あり、中容量でも高い作業性を実現する点や、中身を入れるとキューブ状(立方体)になり持ち運びがしやすい点等から、作業者の負担減に貢献するところにある。また使用後は簡単に折りたたむことができることから、廃棄性にも配慮されている。

紙を使ったラミネートチューブ

化粧品や医薬品、歯磨き・食品などでよく利用されるチューブ容器。その中でも、このラミネートチューブは、チューブ胴体の層構成の一部に紙を使用し、プラスチック使用量を約10%削減※1している製品だ。(※1 チューブ径35㎜、胴体部分高さ107㎜の場合)

従来のプラスチックが一部紙に変わることで、紙の風合いをデザインに生かすことができる。さらに、紙部分へは一部植物由来の原料を使用したバイオマスインキによる印刷も施すこともできるという。

キャップにも、紙パウダーが主原料の成型材料「MAPKA(マプカ※2)」を使用。(※2 株式会社環境経営総合研究所が開発した、プラスチック原料に微細な紙パウダーを混成させた新素材)

同製品により、脱プラスチック課題に取り組み、持続可能な社会の構築に貢献する。

3.凸版印刷

凸版印刷株式会社は「価値あるパッケージ」で、よりよい社会と心豊かで快適な生活に貢献する「TOPPAN S-VALUE Packaging」というコンセプトを掲げ、「ひと」に価値ある「スマート ライフバリュー パッケージ」を提供している。

そのうち、TOKYO PACK 2021で展示されるものの一つが、消火フィルムだ。

●「消火フィルム」

この製品は、火災発生時の熱に反応して、消火効果のあるエアロゾルを放出するフィルムで、電池メーカーや電機メーカー向けに発火防止の製品として開発されたものだ。

ヤマトプロテック株式会社が開発した消火効果の高いエアロゾルを放出する「消火剤」を使用し、凸版印刷の塗工技術と「GL BARRIER」の高いバリア性能を活用し、耐久力を高めた粘着性のあるフィルムとして新たに開発した。

本製品をリチウムイオン二次電池のケース内や、配電盤・分電盤設備の内部に貼ることで、電池内の不具合や配電盤の配線ショートにより発火したときの初期消火や、延焼抑制に高い効果を発揮するという。また、人体や環境に悪影響のある物質を使用しておらず、消火の際に有害なガスも発生しないのも特徴だ。

熱に反応して消火機能を発揮するため、発火の可能性のある箇所に設置することで、火災の初期消火に有効となる。延焼・類焼を抑え、被害拡大を防止する。

その他、凸版印刷のブースでは、「抗ウイルスパッケージ」や「モノマテリアルパッケージ」「電子レンジ包材」などの展示も予定している。

容器・パッケージは、SDGs実現や脱炭素社会に向け、どんどん進化を続けている。その最前線を目の当たりにできるTOKYO PACK 2021は、あらゆる業界のビジネスパーソンにとって有益な情報を得られる場となりそうだ。

●Information
TOKYO PACK 2021 -東京国際包装展-
会期:2021年2月24日(水)~26日(金)
開場時間:10:00~17:00
テーマ:未来(あす)を拓く 包みのテクノロジー
主催:公益社団法人日本包装技術協会
https://www.tokyo-pack.jp/

取材・文/石原亜香利

新型コロナウイルス対策、在宅ライフを改善するヒントはこちら

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2021年2月16日 発売

DIME最新号の特別付録は「LEDリングライト」!特集は「無印良品/ニトリ/イケア ベストバイ」&「テレワークに使えるベストPC選手権」

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 10401024号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。