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年収1000万円プレイヤーがやっている副業で最も多いのは?

2021.02.20

ここ数年で、副業の注目度が急速に高まっているが、「年収1,000万円以上のハイクラス人材」の副業事情はどうなっているのか。そこでiX転職は1,000万円プレイヤーの「副業の実態」を調査した。

1,000万円プレイヤーの最も多い副業とは?

年収に関係なく、副業経験者は3割以下

1,000万円プレイヤーと平均年収層それぞれに副業について調査したところ、両者とも「一度もしたことがない」と回答した人が最多となった。副業経験者の割合は、1,000万円プレイヤーが23.0%、平均年収層が28.5%で、平均年収層の方がやや多い結果だった。

【グラフ①】副業をしていますか?(全体N=400、1,000万円プレイヤーn=200、 平均年収層n=200、それぞれ単回答)

1,000万円プレイヤーの最も多い副業は、「投資」!本業の専門性を活かした職種も

続いて、副業経験者に、どのような副業をしているか・していたかについて調査した。その結果、1,000万円プレイヤーの最も多かった回答は「投資(株、不動産など)」。2位から4位は、「企画・マーケティング」や「経営顧問・コンサルティング」など、本業の専門的な知識を活かした職種がランクインした。一方、平均年収層は「接客・販売」が最も多く、2位の「ネットオークション・フリマ販売」、「アンケート・ポイントサイト」をはじめ、手軽にできるものが上位を占めた。

【表①】どのような副業をしていますか・していましたか?(全体N=103、1,000万円プレイヤーn=46、 平均年収層n=57、それぞれ複数回答)

 副業の理由は「もっと収入を得るため」が最多。 1,000万円プレイヤーは、自身の市場価値を向上させる目的も

続いて、副業経験者に対して副業の理由を聞いたところ、1,000万円プレイヤー、平均年収層ともに「もっと収入を得るため」が最多(1,000万円プレイヤー67.4%、平均年収層59.6%)。2番目に多かった回答には差が見られ、1,000万円プレイヤーは「活躍の場を広げるため」、「新たな知見を得るため」(いずれも26.1%)だったのに対し、平均年収層は「収入が不足しているため」(35.1%)。また、「転職や独立の準備のため」(19.6%)が上位にランクインしているのも、1,000万円プレイヤーの特徴といえる。

【表②】副業をしている・していた理由は何ですか?(全体N=103、1,000万円プレイヤーn=46、 平均年収層n=57、それぞれ複数回答)

1,000万円プレイヤーのうち、およそ3人に1人は副業月収が20万円以上

さらに、副業経験者に副業の月収について質問したところ、1,000万円プレイヤーは20万円以上が30.4%、平均年収層は3.6%と、1,000万円プレイヤーが26.8ポイント上回る結果となった。また、100万円以上の割合は、1,000万円プレイヤーが4.3%、平均年収層が0%。

【グラフ②】副業の月収はいくらくらいですか?(全体N=103、1,000万円プレイヤーn=46、 平均年収層n=57、それぞれ単回答)

1,000万円プレイヤーのうち、副業未経験で「今後、副業をしたい」人は2割以下

最後に、全員に今後副業をしたいと思うかを聞いたところ、1,000万円プレイヤー、平均年収層ともに副業経験者は「したい」という回答が半数程度となりました(1,000万円プレイヤー56.5%、平均年収層45.6%)。

特に、1,000万円プレイヤーは、副業経験者の「したい」が平均年収層を上回る一方、副業未経験者の「したい」は平均年収層を下回っており(1,000万円プレイヤー18.8%、平均年収層23.1%)、副業経験の有無で副業の意向に大きな差が出ている。

1,000万円プレイヤーの副業経験者は、「副業の理由」の回答からも分かるように、収入増や自身の市場価値向上といった副業の価値を、平均年収層以上に見出していると言える。

一方、1,000万円プレイヤーの副業未経験者は、本業の仕事内容や給与に十分満足している、あるいは、平均年収層以上に家族や趣味といった仕事以外のことに時間を使いたいと考えているのかもしれない。

【グラフ③】今後、副業をしたいと思いますか?(全体N=400、1,000万円プレイヤーn=200、 平均年収層n=200、それぞれ単回答)

調査概要

調査期間:2020年11月
対象      :一都三県(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県)に住む

会社勤めの20代~50代男女(フリーランスは除く)計400名

①年収1,000万円以上:200名 ②年収300万円以上~600万円未満:200名
調査方法:インターネットによるアンケート回答方式

1,000万円プレイヤーは、本業の専門性を活かした副業を選択することで、高い副業収入を得るとともに、本業では経験できない知見も得ている。そして、副業での経験は本業に還元され、本業での成果につながる、といった好循環を生み出す。副業は、1,000万円プレイヤーの更なる市場価値向上に一役買っていると言える。

構成/ino.

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