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ポイントはマスク着用前提の垢抜け!コロナ禍で10代女子のオシャレ意識が目や髪へ

2021.02.12

コロナ禍により、10代女子の間ではオシャレ意識が変化している。これまでのSNS映え、自撮り、普段のファッションやメイクが、マスク着用により変化した。

今回は、そんな10代女子たちのオシャレ意識の変化について、SNSトレンドとZ世代インサイトの研究機関「memedays」の調査結果や専門家の意見をもとに探る。

マスク着用により「目元」や「髪」へとオシャレ意識が移行

memedaysと花王株式会社のヘアケアブランド「リーゼ」が共同で2020年11月、15~18歳の女子高生、500名に対して実施した「女子高生の顔まわりの印象チェンジ」に関する調査結果によると、マスク着用によるメイク・ヘアメイクを含む「顔まわりの印象」の変化が分かった。

●「垢抜けたい」願望が強い

まず、今の女子高生たちがどのような「顔まわりの印象」を目指したいかを調べたところ、「垢抜けたい」というフレーズが多数出現したという。そこで、「“垢抜けた印象”になりたいと思いますか?」と聞くと、92%と大多数が「思う」と回答した。

ところで、「垢抜け」の意味をご存知だろうか?

女子高生たちに尋ねたところ、

1位「その人自身の魅力がさらに引き出されている感じ」(63%)
2位「おしゃれな感じ」(57%)
3位「それまでと印象が少し変わった・違う感じ」(48%)

となった。「垢抜け」は一つの重要なキーワードといえそうだ。

●印象チェンジに取り入れているアイテム・方法

顔まわりの印象の変化=“印象チェンジ”に取り入れているアイテム・方法を聞くと、マスクが日常となる以前は「リップ」(81%)が断トツ1位となっていたが、現在はマスクをしていても見える、目もと・髪の重要度が上がっているようで、「アイシャドウ」(58%)、「リップ」(56%)、「ヘアアレンジ」(54%)がトップ3となった。

●マスクで「印象に残るパーツ」が変化

顔まわりで「印象に残るパーツ」をマスクの有無別に聞いてみると、マスクなしでは「目」(55%)、「唇」(55%)、「髪・ヘアスタイル」(40%)がトップ3だったのに対し、マスクありでは「目」(75%)、「髪・ヘアスタイル」(43%)、「まゆ」(21%)と変化した。今は「目」と「髪」のパーツが重要になっているようだ。

特に印象に残るパーツを尋ねると、1位は「髪」64%であった。

マスク着用が欠かせない今、印象を変えたい場合にはどうすればいいか。「顔まわりの印象を変えるためには、カラーアイテムが重要だと思う」(77%)と多くの女子高生が認識していたが、約7割が「カラーアイテムを使ってみたいが、ハードルが高い」(67%)と感じていることがわかった。校則などとの関係で、髪についてはカラーアイテムにハードルが高いようだ。

当アンケート調査を実施した花王リーゼの「リーゼ1DAYヘアモンスター」をはじめ、最近では1日だけ気軽にヘアカラーをチェンジすることができるものがトレンドとなっている。こうしたアイテムは放課後だけ、週末だけなど髪の色をチェンジして楽しむことができることから注目を集めそうだ。

●イメージコンサルタントによる印象アップアドバイス

この調査結果に対してコメントしているイメージコンサルタントの難波蘭さんによると、マスク着用により、目、まゆ、髪が特に印象を左右するようになるという。

【取材協力】
難波 蘭さん
イメージコンサルタント。イメージコンサルティングプライベートサロンBimore(ビモーレ)主催。顔タイプ診断、骨格診断、パーソナルカラー診断などをもとに、個人コンサルティングから企業の商品監修なども手掛ける。

「人を見たときに最も記憶に残るのは頭=顔まわりであり、その中でも特に印象を左右するのは『目』と『まゆ』、そして『髪』です。『目』と『まゆ』は表情が出やすいこと、『髪』は顔まわりの中でも面積が大きいパーツであることが理由です。これらのパーツの印象をどうつくるかで、イメージが形成できると言えます」

そして印象チェンジにおいて「髪」は重要であるという。

「髪は顔のいちばん近くにあるパーツで、顔の印象に大きな影響を与えています。また、面積が大きいため、少しのアレンジや色の違いでも変化が分かりやすく見て取れる、“印象チェンジ”しやすいパーツです。マスクをしていても目に付くため、“半顔”の状態では、髪は顔まわりの印象づくりにおいて今後さらに重要性を増していくと言えます」

◆効果的な髪の印象チェンジの近道

難波さんは髪の印象チェンジの近道について、次のようにアドバイスする。

「効果的な“印象チェンジ”の近道としては、もっと気軽にさまざまなスタイルを試してみること。特にカラーに関しては、自分に似合う色やトーンを探ることが効果的な“印象チェンジ”への第一歩です。ヘアカラーは女子高生世代に限らず、頻繁な“印象チェンジ”がしづらい側面がありますが、これまでトライしてこなかったからこそ、新たな自分を発見できる、大きな“印象チェンジ”が叶えられる方法でもあります。“半顔”の今、これまでとは違う方法・スタイルにチャレンジすることで、自分の印象の幅を広げられるのではないでしょうか」

◆マスクの選び方

ところで、マスクを日常的につける今、マスクをオシャレに取り入れるというのも一つの方法だ。そこで難波さんに、印象アップのためのマスクの選び方を聞いた。

「マスクをオシャレとして楽しむという観点でいうと、マスクの色はパーソナルカラーに合わせるのがおすすめです。顔色が良く見える効果がある目元の明るさを出してくれる色と、くすんだりして体調が悪く見えてしまう自分の苦手な色を知っておくといいです。マスク選びがしやすいですし、なりたい印象をマスクの色や柄で作ることができます」

◆マスクと髪のコラボテクニック

マスクを髪に合わせてコーディネートすることで、印象アップを狙うこともできるだろう。どんな方法があるだろうか?

「マスクと髪色を合わせるのはいいと思います。ただ、鮮やかでビビッドな色を髪に入れるのはむずかしいと思いますので、マスクの色は髪のメッシュやインナーカラーの色と合わせて楽しむのもおすすめです。髪色とトーンを合わせてもいいと思います。例えば明るい色のマスクに合わせて髪も明るくしたり、暗い髪色に合わせてマスクも暗くしたりすると統一感が出ます」

髪のアレンジについてもマスクを意識すると、よりレベルアップしそうだ。

「マスクで顔の半分が隠れるので、前髪が重いとおでこやまゆがすべて隠れてしまい、全体的に暗い印象になりがちです。そこで、前髪を横分けにしてみる、ポンパドール(※)で思いっきり上げてみるなどすると明るさが出ていいと思います。おでこを出すのに抵抗がある方は、シースルーバングという薄めの前髪にして軽さを出すのもおすすめです。

またマスクをつけていると、目のイメージが強くなります。つり目さんは切長やかっこいいイメージになりやすく、反対にたれ目さんは柔らかく優しい印象になりやすいです。ヘアアレンジも目の印象に合わせて、つり目さんはすっきりまとめたり、後毛もゆるめに巻いたり、切長を活かしてきりっと美人風にするといいです。たれ目さんはゆるふわのアレンジが得意なので、後毛も巻いてあげたり、かわいらしい雰囲気にしてあげるといいですよ」

※ポンパドール…前髪をおでこの上にふんわりとまとめて留める髪型のこと

定番ブランドの板チョコを顔の横に…なぜ?

女子高生といえば自撮り。仲の良い友達同士で可愛く撮ってSNSに上げるのが一般的だが、あるトレンドがあるという。

memedaysが2020年12月、15~19歳 女性525名に対して実施した「10代女性の2021年バレンタイン」に関する意識調査によると、バレンタイン期間にはレシピ動画のニーズが高まるものの、「静止画映え」も別途トレンドとしてあるという。

そして、チョコレートと一緒に写る場合に、「ある程度の大きさがあり、シンプルなパッケージのチョコ」が好まれるそうだ。ここ数年のInstagramにおける「#バレンタインプリ」投稿を見てみると、『明治ミルクチョコレート』や『ガーナミルク』といった、定番ブランドの板チョコを顔の横に添えての撮影が目立つ。これにはどんな意味があるのか?

それは、板チョコのサイズ感がプリクラでも認識しやすく、かつ、小顔効果が演出できること、そしてシンプルなデザインでイメージカラーが立っていることから、小物やファッションで世界感を作りやすいことが、人気の理由だと考えられるとmemedaysは述べている。

今年のバレンタインシーズン、これらの定番ブランドの板チョコショットが多数見られるかもしれない。ぜひチェックしておこう。

2021年の10代女子のファッション・メイクのオシャレトレンド予測

10代女子の2021年のオシャレトレンドのうち、ファッション・メイクについてはどんなものが注目されるのだろうか?

Memedaysが15~19歳 女性525名に対して実施した「10代女性の2021年上半期トレンド予測および2020年下半期トレンド」に関する調査(2020年11月実施)と「10代女性のSNS利用実態」に関する調査(2020年9月実施)の2つから探ってみたい。

●「ロングブーツ」×「ミニスカート」の組み合わせが流行の兆し

ファッションにおいては、およそ10年前に一世を風靡した「ロングブーツ」×「ミニスカート」の組み合わせが流行の兆しだという。これは、2020年夏にヒットしたZARAのミニ丈「#白ワンピ」の影響が大きい。コロナ禍で外出機会が減る中、おでかけそのものの貴重さが増し、衣装のような服、非日常感が味わえるという観点から、こうした特別なファッションが注目を集めるという。

●マスクメイクに「大粒ラメシャドウ」「落ちないリップ」が人気

メイク関連においては、マスク着用に最適化した「マスクメイク」がさらに進化する見込み。目元を映えさせる「大粒ラメシャドウ」が人気上昇中だ。朝1回塗るだけでこすれても色落ちしない「落ちないリップ」もマストアイテム化している。

●SNS投稿写真のフィルターメイク

SNSに投稿する写真に「フィルターメイク」を施すのがトレンドになっている。自撮りした写真の顔面にシールを貼ったり、コスメで雲を描いたりして、加工アプリのような特別感を演出するものだ。もともとマスカラやリップ、チークなどのメイクができるアプリは使われていたが、それが進化しているようだ。またこうしたおうち時間が増す中、より手の込んだ作品が作られていくのかもしれない。

以上のことから、2021年の10代女子のオシャレトレンドの傾向が大まかにつかめたと思われる。ポイントはマスクを着用しながらいかに「垢抜け」、印象チェンジをはかるか。そして貴重なおでかけシーンやSNSの中での自分をいかに盛り上げていくかというところにありそうだ。

取材・文/石原亜香利

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