「動物虐待の罪」は軽すぎるのか?
令和元年に動物愛護管理法が改正されたばかりだが、まだまだ動物虐待のニュースは絶えない。
この改正で虐待罪(殺傷)の法定刑は、「2年以下の懲役または200万円以下の罰金」から「5年以下の懲役または500万円以下の罰金」に。動物愛護法はさらに厳罰化すべきなのか。
そこでWizleapはこの『動物虐待問題』に関する意識調査を行った。
今回の調査では、ペットを飼育していない方も対象としている。 内訳は以下の通りだ。
まずは、改正された動物愛護管理法についてどのように感じるか聞いた。
「刑が軽すぎる」が39%、「妥当だ」が59%、「刑が重すぎる」が2%という結果に。内訳は以下の通りだ。
ペットを飼っていない人よりもペットを飼っている人の方が、刑が軽すぎると回答しているようだ。
しかし、ペット飼育経験の有無に関係なく、現在の刑罰が妥当だと感じている人が過半数を占めている。次に寄せられた意見の詳細を紹介しよう。
30代女性/ペットを飼育している/「刑が軽すぎる」と回答
もともと動物愛護法違反と、器物損壊罪の線引きが曖昧なのが問題の根底にあると思うからです。動物を一つの命と考えると軽が過ぎる気がします。
30代女性/ペットを飼育していない/「刑が軽すぎる」と回答
動物への虐待も立派な罪であることをもっと自覚させる必要がある。
30代女性/ペットを飼育している/「妥当だ」と回答
虐待は絶対に良くないが、はたから見たら虐待に見えても仕方がない理由があるかもしれないと思うため
30代女性/ペットを飼育していない/「妥当だ」と回答
刑の重さに意味があるのではなく、今一度動物虐待について問題定義をし、法が見直されたという事実が重要だと思います。
40代女性/ペットを飼育していない/「刑が重すぎる」と回答
人間に暴行した場合2年以下の懲役ですが、それより罪が重いのは違和感。
40代男性/ペットを飼育していない/「刑が重すぎる」と回答
所詮人間ではないからそこまでの量刑が必要なのか?と感じる
次に、具体的にどのような行為を虐待と感じるのか回答してもらった。(当てはまるもの全て選択)
「殴る・蹴る」が1075票、「餌・水の量が不十分」が968票、「健康に異常があっても病院に連れて行かない」が958票と続いた。
また、票数が少なかったものは、「犬猫の外飼い(149票)」「オシャレ目的で服を着せる(179票)」「犬の完全室内飼い(284票)」という結果に。人によって虐待の線引きにばらつきがありそうだ。
調査概要:ペットに関する意識調査
調査日程 :2021年1月19日~2021年1月24日
調査方法 :インターネット
調査人数 :1095名
構成/ino.