2月4日、関東地方で過去最も早い春一番が吹いた。長かった冬もあとわずか。待ち遠しかった春がすぐそこまで来ているが、それと一緒に到来する「花粉シーズン」に、憂鬱な思いを抱く人も多いことだろう。
一般財団法人日本気象協会の発表(2021年1月20日時点)によると、2021年春のスギ・ヒノキの花粉飛散量は例年より下回るものの、昨年と比較すると九州から関東にかけて多く、四国や東海、北陸、関東の所々で非常に多くなると予報されている。昨年花粉症の症状が軽かった人も今年の春は要注意だ。
そこで本稿では、眠りと寝具のプロ、西川のスリープマスターが提案する「花粉に負けないストレスフリーな寝室のつくり方」について紹介していきたい。
花粉症と睡眠の関係
息苦しさや鼻づまりなどの花粉症の症状は、寝つきが悪くなったり、眠っている途中で目が覚めて熟睡できなかったりと、睡眠の質の低下を招く。また、睡眠不足による免疫力の低下は、花粉症の悪化にも繋がる。花粉に負けずぐっすり眠るためにも、花粉対策をしっかりと行い、眠る時の環境を整えよう。
寝具・睡眠環境の花粉対策
●寝室の掃除はこまめに
室内の花粉が舞うのを防ぐために、こまめに拭き掃除を行っていただきたい。花粉除去機能がある空気清浄機の活用も効果的。
●花粉から寝具を守るひと工夫
ふとんを干す時は、使わないカバーをつけた状態で干す。乾いたら外でカバーをはずしてから室内に取り込むようにすると、室内へ花粉が入り込むのを防げる。取り込む際には、ふとんの表面を軽く払って花粉を落とすようにしていただきたい。花粉症がひどい方は、ふとん乾燥機やふとんクリーナーを活用するのも良いだろう。
こまめに洗うシーツやまくらカバーは、花粉の付着を防ぐために室内干しもおすすめ。速乾性や防臭機能を持つ素材のものを選ぶと、部屋干しの乾きにくさやニオイの悩みが解消される。
●花粉が付きにくい素材の寝具を選ぶ
おすすめ素材は、サラサラとした質感で花粉や埃がすぐに落ちやすいもの。毛足の長い起毛素材は花粉をキャッチしやすいので避けるべき。お店で実際に触れてみて素材感を確かめるのも良いだろう。また、アレルギーのもととなるアレルゲン物質を減らす機能寝具もあるので、毎年花粉症でお困りの方は、この春に寝具を見直してみてはいかがだろうか。
●寝室の湿度は50%程度、おやすみ前はアロマでスッキリ気分
寝室は加湿を意識しよう。理想的な湿度は50%程度。また、ペパーミントやユーカリなどは花粉対策や鼻、喉のトラブルに効果的な香りで、おやすみ前に香ると気持ちがスッキリする。アロマオイルやピローミストなど、取り入れやすい方法で活用していただきたい。
出典元:西川株式会社
https://www.nishikawa1566.com
構成/こじへい