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重さ1kg以下でコンパクト!EOS R6との相性抜群のキヤノンの超望遠レンズ「RF600mm F11 IS STM」の機動力

2021.02.13

■連載/ゴン川野の阿佐ヶ谷レンズ研究所

ミラーレス時代の超望遠登場

一眼レフを買うと望遠レンズが欲しくなる。アルフレッド・ヒッチコック監督のサスペンス映画「裏窓」では主人公のカメラマンが足を骨折してアパートの窓から超望遠レンズを使ってのぞき見するところからストーリーが始まる。この時の超望遠レンズはKilfittの400mm F5.6だと思われる。すごく立派なレンズに見えるが、50mm標準レンズの8倍しか大きくならない。

レンズの小型軽量化が進んだ現代でも焦点距離の長いレンズを短く作ることは光学的に難しい。反射望遠レンズにすれば短くなるが直径は太くなる。この難題に挑戦したのがCanon「RF600mm F11 IS STM」なのだ。50mmレンズの12倍で重量930g、長さは約27cmしかない。そのカラクリは撮影時にレンズ鏡胴を引き伸ばす沈胴式を採用、DOレンズを使い、固定絞りとして、樹脂部材を活用、手ブレ補正機能内蔵でU1kgを実現。1.4倍と2倍のエクステンダーに対応して840mmと1200mmとしても使える。

600mmだが、レンズ収納時は300mmぐらいにしか見えない

撮影時は引き伸ばしてリングでロックする。バランスが良く違和感なし

サイドにはフォーカスリミッター、AF/MFと手ブレ補正切り替えスイッチがある

レンズ先端部のレンズ名刻印には反射を嫌ってか艶消しのグレーが使われている

実測の重量も930gと驚くほど軽量に仕上がっている

気分は野鳥カメラマン、EOS R6のAF能力に驚く

今回、600mmF11を装着したボディは「EOS R6」である。キヤノンのフルサイズミラーレスのネオスタンダードを名乗るだけあり、連写性能、AF性能、高感度時の画質などどこをとっても隙のない出来で、レンズ内手ブレ補正に連動するボディ内手ブレ補正機能も搭載している。さらに絞り値F22でもAFが使えるためテレコンとの相性も抜群なのだ。

撮影はカワセミが毎日、飛来するという公園内の池でおこなった。シラサギやマガモなどさまざまな種類の鳥がいるため被写体には困らない。普段撮影している善福寺川公園よりも広々しているが、カワセミが水面に飛び込むまでの距離が長く、ポイントも定まらないため、撮影の難易度は高めだった。

大物のダイサギ、体長は1mぐらいでじっとしているので撮りやすい
Canon EOS R6 RF600mm F11 IS STM 1/200sec F11 ISO400

連写でダイサギが池のエビを捉える瞬間を狙う。背中の飾り羽根が美しい
Canon EOS R6 RF600mm F11 IS STM 1/2000sec F11 ISO8000

マガモもR6のAF任せでシャープなフォーカスが得られた
Canon EOS R6 RF600mm F11 IS STM 1/2000sec F11 ISO8000

カワセミまで距離は意外と遠いため超望遠が真価を発揮
Canon EOS R6 RF600mm F11 IS STM 1/2500sec F11 ISO8000

連写機能を使い、フルサイズの特性を活かしてトリミングした
Canon EOS R6 RF600mm F11 IS STM 1/2000sec F11 ISO8000

エクステンダーを使って24倍の1200mmで撮影!

超望遠レンズの弱点はズーミングできないこと。カワセミなどの野鳥を定点から狙う場合、こちらが動かなければ被写体の大きさは変えられない。そこで頼りになるのがエクステンダー、いわゆるテレコンである。ボディとレンズの間に挟むことで焦点距離が1.4倍、または2倍になるアダプターで、焦点距離は伸びるが開放絞り値が暗くなるという弱点がある。EOS R6は絞りF22までAFが使えるので、テレコンを意識せずに普通の超望遠レンズ感覚で使えた。さらに絞りの代わりに感度を変えることでシャッター速度を落とさずに撮影できた。

レンズに比べるとズシリと重いエクステンダー。金属部品多用で2倍だと重量340gもある

1.4倍エクステンダーを使い840mm相当で撮影。高解像度で画質に文句はない
Canon EOS R6 RF600mm F16 IS STM 1/250sec F11 ISO2500

カワセミ登場。樹木までが遠いためエクステンダーが威力を発揮する
Canon EOS R6 RF600mm F16 IS STM 1/800sec F11 ISO6400

2倍のエクステンダーで1200mm相当、こちらも解像度は高く犬の毛並みがよく分かる
Canon EOS R6 RF600mm F22 IS STM 1/640sec F11 ISO6400

水中から出て来たマガモ。頭の水滴にAFが合焦している
Canon EOS R6 RF600mm F22 IS STM 1/100sec F11 ISO400

先ほどと同じ位置から撮ったカワセミ。手持ちで1200mmが使えるに驚く
Canon EOS R6 RF600mm F22 IS STM 1/640sec F11 ISO6400

超望遠レンズは非日常への扉だ

実際に超望遠レンズを使ってみると、被写体を引き寄せる力がスゴイ。通常は80-200mmが望遠系のズームなので、その倍率は4倍。単焦点の望遠が必要となっても400mmが限度だった。それが、600mmまで伸びるとさすがに普段見慣れた風景も全く違って見える。さらに最短撮影距離が4.5mというのもかなり短いのだ。従来は重くて大きくて三脚も必要なため気合いの入る撮影になったが本機では、それらの制約がなくなり気軽に超望遠が使えるようになった。

絞りがないレンズを実際に使ってみると、超望遠では被写界深度を気にすることもなく、特に絞る必要はないため不便さは感じない。ISO感度オートにしておけば手ブレの心配もない。テレコンは1.4倍が実用的だと思った。2倍で絞りF22はさすがに条件が限られてくる。1200mmが必要な人は600mmでなく800mmを選択して、1.4倍のテレコンを使う事をオススメする。唯一、不満だったのはフードが別売であること。気付かずに借用しなかったので、今回はフード無しで撮影したが、これは絶対にあったほうがいいので同時購入したい。ちなみにケースも別売なので余裕があれば、こちらも揃えておきたい。

写真・文/ゴン川野

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