おもしろいものを見つけました。レンジでも食材に焼き目をつけられる「レンジで発熱する皿」です。皿を予熱→食材を並べ→レンジ調理で終了。最近の料理では、こればかりを使っています。皿としても使えるので盛りつけ不要で、洗い物も減ってとっても便利なのです。
サイズは2種類!大は小を兼ねる
この「レンジで発熱する皿」は、2通りのサイズ展開。直径20cmと直径24cmです。普段使いのフライパンが26cmなので、それに近い24cmを選びました。大は小を兼ねるはず。
届いたものはこちら。
陶器でありながらも、直火にかけて調理ができる堅牢性があり、ちょっとした土鍋のような風格です。デザインはシンプルで、色は真っ黒に近いマットなダークグレー。シックなたたずまいで、和・洋・中と、なんでもいけそう。
直径は24cmですが、リム(一段上がった縁部分)と、深さがあるので、計測してみましょう。
リムはおよそ2.5cm。内寸はおよそ19cm。
深さは3cm弱といったところ。
【魚料理】鮭とじゃがいものバターしょうゆ焼き
小さなレシピブックがついており、材料がすべてあったのでさっそく作ってみます。肉や魚をこんがり焼くのは、焼き網に乗せて直火焼きにする「グリル調理」の得意分野というイメージがありますが、この皿でいけるらしい。
作り方はざっくりと、皿だけを予熱し、切り身と食べやすい大きさに切った野菜を見栄えよく並べてレンジ調理という流れ。醤油とバターで味をととのえます。
こんがりとした焼き目がついたら完成です。身はほっくり。
何回か使ううちに、①食材を並べる前に油をひくとよい ②食材は均等な大きさに切るとまんべんなく加熱できる とわかりました。それから、最近の電子レンジは600Wが主流のようですが、我が家は500W。熱の入り具合を見ながら、予熱や加熱調理の時間を多めにとるとうまくいきます。
【肉料理】鶏と玉ねぎのレンジ焼き
食べやすい大きさに切った、鶏肉が主役です。部位はももだと脂が多めでやわらかく、むねだと脂は少なめでさっぱりめに仕上がります。
作り方は、予熱した皿に油をひき、適当な大きさに切った鶏肉と野菜をレイアウトしてレンジ調理。1kgパックでまとめ買いして、小さく切り分け塩麴で下味をつけてから密封バッグに小分けにしていたものがあったので、これを解凍して使いました。
肉には、狙い通りにおいしそうな焼き色がつきました。
【朝食プレート】目玉焼き
予熱した皿に卵、ソーセージ、冷凍ほうれん草、冷凍コーンを彩りよく入れてレンジ加熱するだけ。色鮮やかなひと皿が完成しました。パンを添えていただきます。
【ランチプレート】ハンバーグカレー
レトルト商品だけで「それっぽい」1品もできました。レトルトカレーとレトルトハンバーグを皿に入れ、直火にかけて温め、とろけるチーズを乗るだけ。皿に深さがあるので、カレーやシチュー、鍋料理など、ソースやつゆのある料理もバッチリです。
ごはんは、殻つきもち麦入りのものを使っています。アツアツのまま食卓に並べ、そのままカレー皿として使えるのでハッピーです。野菜サラダを添えていただきました。
メイン食材+野菜+ごはんなどの主食でOK
栄養バランス、気にしていますか? 私たちが生きて、体を動かすにはエネルギーが必要となります。植物のようにエネルギーを作り出すことができないので、食事から摂取する必要があります。エネルギーとなる栄養素は、たんぱく質、糖質、脂質の3つ。これらを合わせて三大栄養素と呼びます。そこに、ビタミンとミネラルを合わせて五大栄養素と呼びます。ビタミンとミネラルは、三大栄養素が働くための代謝を促進してくれます。
発熱する皿でのワンプレート調理は、肉や魚、卵などの主役食材(たんぱく質を含む)と野菜やきのこ(ビタミンやミネラルを含む)を同時に調理し、ごはんやパン(糖質を含む)を添えて食べれば栄養バランスはバッチリ。
豚こま切れ肉があるならカット野菜を添え、焼き肉のたれをかけて焼き、これをおかずとします。ごはんやパンを添えれば、栄養バランスの取れた1食となります。
そういえば、似たようなコンセプトのシリコンスチーマー鍋も流行しましたが、独特のニオイが気になるんです。その点、陶器ならニオイがつきにくく、気分よく使えます。便利なものは使い倒しましょう!
※火加減や味つけは、食材の状態や好みに合わせて調節してください。
■メーカー
和平フレイズ https://www.wahei.co.jp/
取材・文/木村悦子