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【動画付き】加速も最高速もSUVトップクラスのランボルギーニ「ウルス」

2021.02.07

■連載/石川真禧照のラグジュアリーカーワールド

 フェラーリのヘビーユーザーだったヌッチオ・ランボルギーニが、エンツォ・フェラーリに面会を申し込んだが、断られたことに立腹しフェラーリを凌ぐスポーツカーを造ってやる、という都市伝説化したエピソードは有名。創業は1963年だが「ミウラ」「カウンタック」など、次々と話題のスポーツカーを開発し、フェラーリの牙城に迫った。

 すでに創業者はいなくなったが、フェラーリに対する対抗心は今でも健在だ。2012年にフェラーリが開発にためらっていたスーパーSUVの開発に着手。「ウルス」という車名もその時に公開された。しかし、開発には時間を要し、実車が登場したのは2017年12月。日本でも2018年2月にプレス発表が行なわれたが、実車は年末まで待たなければならなかった。

 発表された「ウルス」もその名は闘牛の世界に由来する(エンブレムもフェラーリの跳ね馬に対しランボは闘牛なのだ)。そして、動力性能もスーパーSUVに相応しかった。フロントに搭載されたパワーユニットはV8、4L。ランボルギーニ初のターボを組み合わせたユニットだ。もちろんエンジンは自社開発で、650PS、850Nmという性能を備えているが、車両重量を2200kgに抑えたことで加速、最高速ともにSUVではトップクラスを維持。最高速は305km/hを公表している。

 駆動系はトルセンの自動固定式センターデフ。独立したフロントとリアのアクスルに40対60の比率で配分されている。路面状況により、フロントに70%、リアに87%まで配分することができる。さらにリアデフを経由するアクティブトルクベクタリングも搭載。6つあるドライブモードに応じて、トルクベクタリングが最適なコーナリング性能を確保してくれる。6つのモードは、ストラーダ/テラ(オフロード)/ネーヴェ(雪上)/スポーツ/コルサ/サビア(砂漠)となっている。

 最低地上高は158~248mmまで調整可能。3mを超えるホイールベースをコントロールするため4輪操舵システムも導入されている。ウルスは左ハンドル仕様。運転席を高めにセットしてもヘッドクリアランスの圧迫感は少ない(全高1638mm)。

目の前のメーターは8000回転まで刻まれたエンジン回転計を中心に展開されている。センターパネルからコンソールにかけてはレバー式のシフト、カバー付スターターなどが並ぶ。6ポジションの走行モードもここにある。握り部分の大きなレバーが並ぶコクピットはクルマというより航空機のようだ。

 カバーを跳ね上げて、赤いスターターを押す。ストラーダモードでハンドル、ショックなどはミディアムを選択。Dレンジはパネル上のプッシュボタンを押す。リバースも同じところにあるボタンを押す。マニュアルモードはパドルレバーのみで操作する。

 アクセルオンで軽い咆哮が耳に入ってくる。走り出して驚くのはV8、4Lツインターボの低回転トルクの太さだ。Dレンジで街中を走行すると60km/h、1200回転で7速に入ってしまう。しかもそこからシフトダウンもせずに加速するのだ。これなら低速走行中心のオフロードでも十分に楽しめる。

 もちろん、ランボ本来の獰猛な走りを楽しむことはできる。フル加速を試みると、レッドゾーン入口の7000回転まで回り、0→100km/hを4秒台前半で走り切る。各ギアで5000回転まで引っ張っても1速50、2速75、3速で115km/hに達する計算だ。ハンドリングもストリートモードでの直進はかなり重め。コーナーでも操舵力は重く、戻しも弱めなのでしっかりとした操作が必要だ。ピュアスポーツの精神はSUVでも健在だ。

「ウルス」の魅力は動力性能だけではなかった。快適性のレベルも高い。乗り心地に関しては、装着しているピレリのタイヤ「Pゼロ」は前285/40ZR22、後325/35ZR22という超大径、超極太タイヤだが、ストリートモードならゴツゴツした動きもカドがなく、突き上げも少ない。4輪操舵も効いており、扱いやすい。

 そして、快適なのは後席。試乗車は左右1名ずつのバケットタイプだったが、ロングホイールベースのおかげで足元は広い。しかも前後のスライドと背もたれのリクライニングが装備されている。このリクライニングも斜め上の天井が見えるまで倒すことができるのだ。こういう姿勢でオーバー200km/hでも走行できるSUVは「ウルス」以外には見当たらない。先進運転支援システムもレベル2を提供する。「ウラカン」や「アベンタドール」などで、家族の不評をかっているパパが「ウルス」を購入して名誉挽回するためには、2574万円(税抜)以上が必要となる。

■関連情報
https://www.lamborghini.com/jp-en/%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%AB/urus/urus

文/石川真禧照 撮影/萩原文博 動画/吉田海夕

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