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明るい、軽い、安い!タムロンのソニーEマウント用大口径標準ズームレンズ「17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD」と純正レンズを徹底比較

2021.02.09

■連載/ゴン川野の阿佐ヶ谷レンズ研究所

APS-Cミラーレスと明るい標準ズームを選ぶ

フルサイズミラーレスがブームである。Nikon、Canonはボディに加えて次々と交換レンズを発売している。負けじとSONYはボディ重量509gと世界最小最軽量の「α7C」を投入。こうなるとAPS-Cの出る幕はないと思われるが、レンズまでトータルで考えるとやっぱりフルサイズの方が大きくて重いということになる。これを回避するためにフルサイズ用の小型軽量ズームレンズが用意されているが、フルサイズを選ぶ意味は画質最優先なので、コンパクト優先のレンズを選ぶのは本末転倒なのだ。

性能と重さのバランス、コスパの良さから選ぶと、まだまだAPS-Cには優位性が残っている。例えばSONYの場合はフルサイズ用の「FE 24-105mm F4 G OSS」の重量が663g、APS-C用の「E 16-55mm F2.8 G」が重量494g。フルサイズのF4のボケ味とAPS-CのF2.8のボケ味は同等という説もあるので、これならメリットはある。しかし、焦点距離が24-82.5mm(35mm換算)というのがやや物足りない。

そこで注目したいのがTAMRON「17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD」である。焦点距離は25.5-105mm(35mm換算)で開放絞り値はF2.8の通しで重量525g、そして気になる実勢価格は約8万4000円なのだ。これに対して「E 16-55mm F2.8 G」は13万7000円である。今回はこの2本を徹底比較してみた!

SONYの誇るGレンズ「E 16-55mm F2.8 G」は高度非球面AAレンズ2枚、非球面レンズ2枚、EDガラス3枚を使い高い解像力を発揮。9枚羽根円形絞りで美しいボケ味を追求している

手前のTAMRON「17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD」は手ブレ補正機能を内蔵しながら525gを実現。12群16枚のレンズ構成で2枚のガラスモールド非球面レンズと1枚の複合非球面レンズを採用

APS-CにF2.8は有効なのだろうか?

ミラーレスの進化によって、我々は夜でも明るいEVFに、高感度と手ブレ補正機能を手に入れた。これで明るいレンズを使う理由はボケがキレイぐらいしかなくなった。ボケはセンサーサイズが大きいほど有利、フルサイズが圧倒的に有利なのだ。果たしてAPS-CでもF2.8のボケは有効なのか。もしそうでなければ、さらに小型軽量なF4の標準ズームの方がいいのだろうか。

さらに広角側が24mmまででいいのかという問題もある。iPhoneの超広角レンズが13mm相当で強烈なパースペクティブを手にしてしまうと、ミラーレスも20mmや15mmが欲しくなる。これに対して iPhoneの望遠側は52mmなので、標準ズームも80mmあれば問題なさそうである。それとも105mmは便利なのか、この辺りも検証してみたい。

望遠側にズームしたときの長さはほぼ同じで口径はTAMRONがやや太い

フードも付けたTAMRONの重量は552.5gとF2.8の4倍ズームとしては軽量だ

フードを付けたSONYの重量は516.1g、F2.8の3.4倍ズームとしては標準的だ

SONY「E 16-55mm F2.8 G」vsTAMRON「17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD」

それでは早速、SONYとTAMRONのレンズを比較してみよう。まず、気になるのはどのぐらいまで接写できるのか。スペック的にSONYはズーム全域で33cm、TAMRONは広角端19cmで望遠端が39cmとなっている。となるとどちらが大きく撮れるのか。計算するより実写してみよう。結論はTAMRONの広角端の方がアップになった。

同じ画角で開放のボケ味を比較してみると甲乙付けがたい。発色もほぼ同じで、手ブレ補正に関してSONYは「α6600」のボディ内5軸手ブレ補正を利用して1/2secまで安定して撮影できた。TAMRONはレンズに手ブレ補正機能「VC」を内蔵する。カメラボディ内の手ブレ補正機能と連動するようなので、両方ONで使ったが、こちらも優秀で同じく1/2secが切れる。

意外な差が出たのが、逆光での太陽の描写、TAMRONの方がクッキリと放射状の光の筋が写る。これに対してSONYは輪郭がソフトな感じで、好みが分かれる所だろう。TAMRONの丸ボケが汚いという書き込みを見たので、点光源も撮影したが美しく満足のできる描写が得られた。

絞り開放で34mm相当。チョコレートのプレートにピントを合わせると後ろはボケる
SONY α6600 E 16-55mm F2.8 G 1/40sec、F2.8、ISO160

こちらがTAMRONで36mm相当、SONYと同様にプレートより後ろがボケている
SONY α6600 TAMRON 17-70mm F/2.8 1/40sec、F2.8、ISO160

絞り開放で望遠端82mm相当。接写でのボケは105mmに負けない
SONY α6600 E 16-55mm F2.8 G 1/100sec、F2.8、ISO400

絞り開放でTAMRONの望遠端105mm相当。AFも素早く快適に撮影できた
SONY α6600 TAMRON 17-70mm F/2.8 1/125sec、F2.8、ISO400

屋外でどこまで寄りで接写できるかを検証。TAMRONの25mm相当で引きの絵
SONY α6600 TAMRON 17-70mm F/2.8 1/800sec、F2.8、ISO200

SONYの場合は望遠端で撮影した方が大きく撮れる
SONY α6600 E 16-55mm F2.8 G 1/800sec、F2.8、ISO200

TAMRONは広角端を使った方が大きく撮れた
SONY α6600 TAMRON 17-70mm F/2.8 1/500sec、F2.8、ISO200

SONYの望遠端82mm相当、絞り開放でのボケ味
SONY α6600 E 16-55mm F2.8 G 1/1600sec、F2.8、ISO100

TAMRONの望遠端105mm相当、絞り開放でのボケ味
SONY α6600 TAMRON 17-70mm F/2.8 1/1600sec、F2.8、ISO100

SONYの広角端での発色と描写
SONY α6600 E 16-55mm F2.8 G 1/2000sec、F2.8、ISO100

TAMRONの広角端での発色と描写
SONY α6600 TAMRON 17-70mm F/2.8 1/12000sec、F2.8、ISO100

小平尚典氏の写真展にて長さ50mの展示スペースを撮影、1/2secでもブレない
SONY α6600 E 16-55mm F2.8 G 1/2sec、F16、ISO100

こちらはTAMRONで撮影。同様に1/2secの手持ちでもブレていない
SONY α6600 TAMRON 17-70mm F/2.8 1/2sec、F22、ISO100

SONYの絞り開放、逆光での太陽。光芒の数がTAMRONより少なく輪郭も柔らかい
SONY α6600 E 16-55mm F2.8 G 1/1600sec、F12.8、ISO50

TAMRONの方が光芒がクッキリとして本数も多く見える
SONY α6600 TAMRON 17-70mm F/2.8 1/4000sec、F2.8、ISO200

明るい、軽い、よく写る

TAMRON「17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD」は35mm換算で、25.5mm~105mmの標準ズームで開放絞り値はF2.8の通し、手ブレ補正機能も内蔵している。SONYの純正交換レンズ16-55mmのF2.8と比較しても写りに遜色はなく、ちょっと大きめサイズで望遠側を82.5mmから105mmに拡張してくれる。さらにU10万円という価格も魅力的だ。デザインもSONYの交換レンズっぽい雰囲気があり、純正レンズと一緒に使っても違和感がない。

大口径ズームは重いという思い込みがあったが、TAMRONの17-70mmなら、常時カメラボディに付けるズームレンズとして苦にならない。特に何を撮るか分からないから、または何でも撮るから、ダブルズームキットにしようと思っているビギナーにオススメのレンズだ。これ1本でレンズ交換のことは考えずに撮影に邁進できるに違いない。もっと望遠が必要になったら、同社の70-300mmを加えれば、どんな撮影もドンと来いのシステムが完成する。

望遠が105mm相当まで使えるとかなり便利で、レンズ交換の回数が減らせる
SONY α6600 TAMRON 17-70mm F/2.8 1/4000sec、F2.8、ISO100

広角端は25mm相当で、ほぼ24mm感覚で使える。歪みも少なく安心して撮影できる
SONY α6600 TAMRON 17-70mm F/2.8 1/500sec、F2.8、ISO200

91mm相当で撮影した点光源のボケ味も美しい。
SONY α6600 TAMRON 17-70mm F/2.8 1/15sec、F2.8、ISO200

写真・文/ゴン川野

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