稼げる!2021年取得したい注目の資格ランキング
コロナ禍で資格勉強を始めた、もしくは始めようとする人は増えている。それでは2021年に取得すべき資格とは何か?今回はベンドが発表した「本当に役立つ稼げる資格」を紹介したい。
2021年取得したい注目の資格TOP3
2020年と2021年を比較し、上昇した表数が多い資格を「2021年注目の資格」として紹介。
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1位:FP
2020年度注目資格に引き続き、FPの資格が2021年度注目資格の第1位に輝いた。
FPの将来性は?
FPは様々な業界で需要が高いだけでなく、さらに経験を充分に積めば独立起業ができることから、将来的にも活躍が期待できる資格と言える。宅建、マンション管理士、税理士、社労士などの人気資格にステップアップが狙える点も、評価が高い。
2位:宅建(宅地建物取引士)
宅建取得の魅力は?
宅建を取得することで、不動産取引を公正かつ円滑に遂行する専門家として、客観的な評価を得ることができる。特に不動産業界・金融業界で需要が高く、職能手当がつきやすいことから収入が上がる可能性も高い資格だ。また、自身がマイホームを購入する際にも、不安をなくすことができるというメリットもある。
宅建士の平均年収:約500万円
宅建の将来性は?
宅建士の将来性は法律によって守られている。 「宅地建物取引業法」により宅地建物取引業者の従業員のうち5人に1人は宅建士でなければいけないため、需要がなくなることはない。さらに、不動産業界で必要となる対人営業のスキルはAIでは代替できない、という点も強みだ。
宅建の難易度やおすすめ勉強法は?
2019年度宅建士試験の合格率は17.0%。やや難しめの資格試験と言える。ただし、資格を取得することで得られるメリットが非常に大きいため、コスパに優れた資格だと言えそうだ。例年、正答率が75%を超えていれば合格点に達する場合がほとんどなので、過去問の徹底演習で出題テーマごとの解答力を高めると良いだろう。
3位:社会保険労務士
社会保険労務士取得の魅力は?
労務管理のアドバイスや社会保険関連の法令に基づく書類作成などを行い、より良い職場環境の構築をサポートするのが社会保険労務士の役割。人事部や総務部の就職に強い、キャリアアップにつながる、職務手当がつく、独立開業が狙えるなど豊富な取得メリットを誇ることから、難関資格にも関わらず高い人気を博している。
社会保険労務士の平均年収:670万円
社会保険労務士の将来性は?
社労士の労務コンサルティングの業務は、今後ますます必要性を増していくと考えられている。近年、働き方改革や企業競争が推進されており、社労士が必要とされる場面は増えていくだろう。今後もコンサルティング会社や人材サービス会社などで必要とされ続ける資格だ。
社会保険労務士の難易度やおすすめ勉強法は?
2020年度社労士試験の合格率は6.4%だった。かなり難易度が高く、独学で合格を目指す人も少ないため、通信講座や資格学校の利用が一般的。科目ごとに足切りも存在するため、苦手科目を作らないことを意識して学習を行ったほうがいい。ひっかけ問題も複数出題されるため、それらのパターンを暗記しつつ演習をすると効果的だ。
4位:行政書士
行政書士取得の魅力は?
行政書士は、独立開業において強い武器となる資格です。待遇アップも期待できるので「現在会社勤めだけど、いつか独立開業をしたい」という人に特におすすめ。また、行政書士事務所の求人も多く存在するため、就職先に困らない資格となっている。
行政書士の平均年収:約600万円
行政書士の将来性は?
官公庁への提出書類の作成など法律で行政書士の独占業務は規定されているため、需要が尽きることはない。さらに、独立開業が積極的な資格であることから、資格所有者が就職先に困る可能性も低いと考えられる。社労士、FPといった資格とのダブルライセンスによって仕事の幅も広がりやすい。
行政書士の難易度やおすすめ勉強法は?
2019年度行政書士試験の合格率は12.7%と、難関国家資格と呼べる低い数字だ。憲法・民法・行政法などの学習範囲が広いことから、通信講座や塾を利用するのが一般的。正答率60%以上が合格基準となっているため、出題数の多い民法・行政法を重点的に学習すると良いだろう。
2020年度注目度の高かった資格TOP3
2020年度取得件数の最も多かった資格を「注目度の高かった資格」として紹介。
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1位:TOEIC
TOEIC取得の魅力は?
TOEICの最大の魅力は、ビジネスシーンでの英語力を客観的に示せる点にある。グローバルに事業を展開する企業が増えている近年、英語力の高い人材のニーズは急激に上昇している。そのため、就職・転職においても有利に働きやすく、定番の資格と言える。
TOEICの難易度はどのくらい?
TOEICの難易度は、目標とするスコアによって大きく異なる。就職・転職において、有利に働くとされる600点以上の取得には300~400時間の勉強が必要だ。超大手企業や外資系企業に就職する際にも有利になる900点以上の場合、1500~1600時間の勉強が必要とされている。
TOEIC取得の効率的な勉強法は?
TOEICは出題される問題の傾向が決まっていることから、パートごとにパターンを押さえるように対策をすると効果的。なお、600点代であれば独学でも十分に取得可能だが、それ以上の点数(特に800点以上)を目指すとなると塾やスクールを利用するのが効果的だろう。
2位:簿記
簿記取得の魅力は?
簿記では、企業の経営活動の記録・計算・整理を行い、経営成績と財政状態を明確にする技術を学ぶ。将来性・安定性の両面で非常に優れているだけでなく、キャリアアップにつながりやすい、待遇が良くなりやすいなどのメリットもある。
簿記の難易度はどのくらい?
日商簿記は主に初級・1級・2級・3級の4種類があり、それぞれで難易度の差が大きい。合格率は以下のようになっている(2019年度)
簿記初級:59.4%
簿記3級:49.1%
簿記2級:28.6%
簿記1級:9.8%
特に、簿記2級と簿記1級は合格率が低く、受かりにいくい資格と言えるだろう。
簿記の効率的な勉強法は?
簿記初級と3級は比較的難易度が低いため、独学でも十分に合格を目指せる。一方で、2級と1級の場合、独学では合格までに長い時間が必要となるため、通信講座や塾・スクールの利用がおすすめです。電卓を用いて実際に解く力が重要となるので、演習を多く積み、復習を繰り返すことがスコアアップに直結する。
3位:FP
FPの魅力は?
FP(ファイナンシャル・プランニング技能検定)は、資産運用に関する知識やその実践的技術を検定する国家資格だ。特に、銀行や証券会社、生命保険会社でのニーズが非常に高く、就職・転職やキャリアアップにおいて強力な武器となる、という魅力がある。
FPの難易度はどのくらい?
FPの資格は3級から1級に分かれており、学科試験と実技試験の両方が存在する。さらに、日本FP協会と金融財政事情研究会(きんざい)の2つの実施機関が存在し、両者で試験の難易度も異なる。
調査実施概要
調査方法:インターネット調査(クラウドワークス
調査期間:2020年12月4日から2020年12月18日
調査概要:2020年度取得した資格と2021年度取得したい資格についてのアンケート
構成/ino.