外出自粛で動画コンテンツを楽しむ人が増加しているが、若い世代ほどその傾向が強い。実際、LINEリサーチの調査では、約8割の高校生が毎日欠かさずYouTubeを見ていることが判明している。
YouTubeを毎日見る高校生は7割以上
今回の調査で98%の高校生が「YouTubeを視聴している」ことがわかり、さらに、そのうち76%の高校生が毎日欠かさずYouTubeを見ているという結果になった。
男女別では女子高生は約7割、男子高生は約8割が毎日YouTubeを見ている。また、視聴時間については女子高生が「1日に、30分以上~1時間未満」が最も多いのに対して、男子高生は「1日に、1時間以上~2時間未満」が最多に。
頻度も視聴時間も女子高生に比べて男子高生が多く、よりYouTubeに熱中している様子がうかがえる結果となった。
よく見るYouTubeのジャンル
よく見るYouTubeのジャンルに関しては、女子高生・男子高生ともにTOP2が「ミュージック」と「ゲーム実況・ゲームプレイ」という結果になった。
女子高生の1位は「ミュージック」で約6割、男子高生の1位は「ゲーム実況・ゲームプレイ」で約7割。2位以下と大きく差をつけ、それぞれ堂々の1位となった。
女子高生で4位、男子高生で5位にランクインしている「歌ってみた・踊ってみた」は、好きな歌手・アイドル・アニメなどの楽曲やMVなどを再現するジャンルで、高校生にも人気があるようだ。
男女別で見てみると、女子高生は3位に「美容・メイク」、5位には「アイドル」、10位には「ダンス」がランクインしており、男子高生ではランク外だが女子高生には関心が高いジャンルのようだ。
一方男子高生は、3位に「アニメ」がランクインした。女子高生では6位にとどまっており、アニメ好きの男子高生が多いことがわかる。
他にも、5位に「スポーツ」、8位に「VTuber (バーチャルユーチューバー)」、9位に「雑談」がランクイン。8位のVTuber (バーチャルユーチューバー)は2Dや3Dのアバターを使用して、さまざまなジャンルの動画配信を行っている人たちの総称だ。
男女ともに1番人気のYouTuberは「東海オンエア」
どのYouTuberが好きか聞いたところ、男女ともに「東海オンエア」が1位という結果になった。「東海オンエア」は、メンバー全員が愛知県出身という6人組のグループ。企画の発想力や、メンバーそれぞれに個性があるところ、毎日動画がアップされているといった点が人気の理由のようだ。
2位以下は、男女で異なるYouTuberがランクインしており、好みの差がはっきりと出ている。 女子高生の2位は、エンターテインメント性のあるゲーム実況が人気の「キヨ」がランクイン。ホラーゲームで怖いはずの実況がおもしろい、動画のテンポがよいといった声が寄せられた。3位は、中学校の同級生7人組のグループ「フィッシャーズ」がランクイン。
仲良しなノリが見ていて楽しいといった声や、アスレチックを使った企画が高評価。2017年に実施した流行調査でも北海道・東北地方でランクインした。4位の「水溜りボンド」は、男性2人の掛け合いがゆるくておもしろいと人気だ。
5位の「QuizKnock」は、東大卒業のクイズ王・伊沢拓司を中心としたメンバーによるクイズチャンネル。2020年6月に実施した流行調査のYouTuber流行予測ランキングでも上位に。同じく5位の「花江夏樹」は、人気作品のキャラクターを多く演じている男性声優だ。
一方、男子高生の2位にランクインした「にじさんじ」は、約100名のVtuber (バーチャルユーチューバー)が所属する異色のユニットで、多彩な個性を生かした動画配信が楽しめる。
3位の「はじめしゃちょー」はゆるい人柄や雰囲気が魅力で、動画がおもしろい、見やすいと人気。4位の「はなおでんがん」は大阪大学基礎工学部出身の男性2人組で、軽快なトークとためになる理系ネタが特徴。同じく4位はテレビでもおなじみの「HIKAKIN」がランクイン。日常のおもしろいものを紹介する企画やゲーム実況が人気だ。
調査について
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の高校1年生~3年生の男女
実施時期:2020年8月3日~4日
有効回収数:1045サンプル
構成/ino.