「紙にしっかりと書き込みたい」という人がいる一方、「デジタルのほうが予定やタスクを管理しやすい」という人もいる。スケジュール帳を紙にするか、デジタル/アプリにするかは、個人の好みによってわかれるものだ。
では、紙派とデジタル/アプリ派、いったい、どちらが多勢を占めるのだろうか?
そんな手帳に関する意識調査がこのほど、スマートフォン専用のリサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」により、日本全国の15歳~59歳の男女5,252名を対象にして実施された。
デジタル/アプリ派が若干多め、 紙の手帳も根強い人気がある
使う手帳・スケジュール帳が何派(紙の手帳派、 デジタル/アプリ派)なのか聞いたところ、「手帳はまったく使わない/わからない」人は全体で15%。ふだんから手帳を使っている人は多いことがうかがえる結果となった。
全体では「紙の手帳派」(「だんぜん紙の手帳派」「どちらかというと紙の手帳派」の合計)が41%、「デジタル/アプリ派」(「だんぜんデジタル/アプリ派」「どちらかというとデジタル/アプリ派」の合計)が45%という結果になった。
若干だが「デジタル/アプリ派」のほうが、割合が多いものの、両方とも同じぐらいの割合であることがわかった。
年代別にみると、「紙の手帳派」は年代が上がるにつれて増加しており、40代・50代では「紙の手帳派」が「デジタル/アプリ派」を上回っている。「だんぜん紙の手帳派」も、 40代以上で2割を超えていた。
一方10代~30代では、「デジタル/アプリ派」の割合が多く、 20代では「だんぜんデジタル/アプリ派」が2割を超えている。10代は「手帳はまったく使わない/わからない」人の割合が高い結果となった。
「紙の手帳派」、「デジタル/アプリ派」それぞれの理由を聞いてみたところ、まず「紙の手帳派」は、 「使い慣れているから」が約5割でTOP。2位は「予定以外のメモも書き込めるから」、3位は「手書きで自分の好きなように記入したいからとなった。
自由にメモを書き込んだり、 自分の好きなように記入したりできることや、 手書き自体のよさをメリットとして感じていることが、「紙の手帳派」の大きな理由となっていることがうかがえる。
一方の「デジタル/アプリ派」は、 TOPが「いつでもアクセスできる・すぐ見られるから」で5割強。 2位は「入力や修正が簡単だから」、 3位は「荷物にならない・持ち運びが楽だから」となった。紙の手帳にはない、デジタル/アプリならではの利便性をメリットと感じていることがうかがえる。
約4割の人が、 手帳を使うのを途中でやめたことがある
手帳を「使い続けている(使わなくなった・やめたことはない)」人は全体で42%だが、 「途中でやめたことがある」人も全体で37%と、4割弱の割合でいることがわかった。
途中でやめてしまう人のやめる時期についても聞いてみると、「1週間未満でやめたことがある」という人の割合が最も多く、3か月未満まで含めると全体の2割強という結果となった。
年代別にみると、10-20代は、途中でやめたことがある割合が4割以上となっている。
10代は「使い続けている(使わなくなった・やめたことはない)」人の割合が他の年代と比べて最も低く1週間未満でやめたことがある人の割合も、他の年代よりも高い傾向であることがわかった。
特に10代女性の割合が高く、1週間未満でやめたことがある人が15%ほどいた。年代が上がるにつれて、 途中でやめたことがある割合も低くなり、使い続けている傾向があることがわかった。特に50代では約半数の人が使い続けているとこがわかった。
<調査概要>
調査対象:日本全国の15歳~59歳の男女
実施時期:2020年12月18日~20日
有効回収数:5,252サンプル
※性別年代構成比を市場にあわせてウェイトバック
※表/グラフ中の数字は小数点以下第一位または第二位を四捨五入しているため、 合計しても100%にならないことがある。
出典元:LINEリサーチ(LINE株式会社)
https://www.linebiz.com/jp/service/line-research/
構成/こじへい