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「GPS」とは何の略?覚えておきたいスマホのGPS精度を上げる方法

2021.02.07

今や日常生活に欠かせない存在になっているGPS。スマホはもちろん、カーナビや衛星電波時計にもそのシステムが使われている。“自分の現在位置を知らせてくれる機能”であることは知っているものの、詳しい仕組みまで理解している人は決して多くないだろう。

そこで今回は、GPSの原理や仕組みを解説した上で、GPS精度を上げる方法も併せて紹介したい。

GPSとは?何の略?

GPSとは「Global Positioning System(グローバル・ポジショニング・システム)」の頭文字を取った略語。日本語では「全地球測位システム」と訳される。世界中のさまざまな場所で稼働する31機のGPS衛星によって、現在位置を算出するナビゲーションシステムだ。

GPS衛星は、地球の上空20,200㎞の軌道に沿って、12時間で周回する。地域別の上空に常に4機以上が停滞するように配置されており、この4機から得られた軌道情報などから、位置を知ることができる。

元々はアメリカが軍事利用を目的として研究開発された技術だったが、1996年にクリントン大統領が発表した「GPS政策」を境に民間利用が開始された。

GPS衛星を用いた位置情報特定の仕組み

現在位置を追跡するためには、GPS衛星から発信される「現在位置情報」と「現在時刻情報」の2つが必要。

まず衛星は、私たちが利用するGPSデバイスに自身の現在位置と時刻を送信。そして、受信機となるGPSデバイスは、衛星から信号が届くまでにかかった時間に電波の速度を掛け合わせて、衛星と受信機の距離を算出する。この作業を、自分の上空に位置している4つ以上の衛星と繰り返すことで、自位置情報が特定されていく。

また、スマホの位置情報は、モバイルネットワークやWi-Fi情報などからも割り出される。衛星からの情報を受信しにくい屋内などで、GPSに代わりWi-Fiやモバイルネットワークを使用して位置情報の特定を補助する仕組みだ。

日本独自の衛星システムも開発されている

先述したように、もともとGPSはアメリカで開発されたものだが、現在はアメリカ以外の国でも独自の衛星測位システムを所有している。

日本では国内の位置情報の精度を上げるため、2010年に準天頂衛星システム「みちびき」を打ち上げた。この「みちびき」は日本版GPSとも呼ばれており、2010年から2017年までの間に4機の打ち上げに成功している。

みちびきの存在により、現在のGPSの即位誤差は「10㎝程度」と言われるほど正確な位置情報を取得できるようになった。日本では、今後2023年までに、みちびきを計7機体制で運用することも予定されている。

 

スマホのGPSアプリも年々進化している

昨今は、無料で利用できるGPSアプリの種類も増えてきた。防犯対策として子供の位置が把握できるGPSアプリ、登山用に標高も示してくれる登山地図アプリ、友達やカップルがお互いの位置情報を簡単に把握するためのGPSアプリ、浮気防止のために相手にバレないでインストールできるGPSアプリなど、用途もそれぞれだ。どのアプリも使い方がシンプルなため、誰でも簡単に扱えるはず。

・家族と位置情報を共有する安心アプリ「Life360-子供の見守り」

App Store

Google Play

・国土地理院地図、Yahoo地図、Google地図、マピオン地図などを利用して距離の測定やルート検索作成が可能なアプリ「地図ロイド」

Google Play

・地図上に表示される友達や彼氏とチャットができるコミュニケーションアプリ「Zenly(ゼンリー)」

App Store

Google Play

スマホの位置情報の精度を向上させる方法

「スマホのGPS精度がイマイチ!」と感じることはないだろうか。最後に、スマホのGPSの精度を向上させる方法をいくつか紹介したい。現在位置の検出ができない場合や、位置情報に誤差が出てしまう場合は、以下の方法を試してみてほしい。

1.位置情報サービスがオンになっていることを確認する

<iPhoneの場合>

設定一覧にある「プライバシー」を選択し、「位置情報サービス」をタップし「オン」に切り替える。

 

<Androidの場合>

設定から「位置情報」を選択し、「位置情報の使用」をタップし「オン」に切り替える。詳細設定内にある「Google位置情報の精度」をタップし、「位置情報の精度を改善」にチェックを入れる。

2.Wi-Fiをオンにする

先述したように、スマホの位置情報はGPS以外にWi-Fiやモバイルネットワークを併用することで精度が向上する。そのため、Wi-Fi設定をオンにしておくことで、自然と位置情報の精度も上がるはず。

この際に気を付けたいのが、どこかのWi-Fiスポットに自主的に接続するのではなく、「スマホのWi-Fi設定をオンにしておくだけ」にすること。スマホのWi-Fi設定をオンにしておくだけで、スマホ端末が自動的に位置情報を取得してくれる。

3.時刻を「自動設定」にする

位置情報を特定するためには「現在時刻情報」も重要な要素の一つだ。情報を受信する端末の時刻が正確さがGPSの精度に影響を与える。

iPhone、Androidいずれも設定方法は同じ。トップ画面にある「設定」を選択し、「日付と時刻」の項目をタップ。時刻の設定が「自動設定」になっていることを確認しよう。

デフォルトでは「自動設定」になっているため、変更していなければそのまま利用するのが良いだろう。設定を変更してしまった人は、今一度、時刻設定状況を確認してほしい。

 

文/oki

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