現代版は「HIJK」
恋愛のABCやDEFを見て、自分の経験している恋愛との違いを感じる人もいるのではないでしょうか。恋愛のABCの現代版として、『HIJK』があります。
「H」はエッチ
HIJKのHは『エッチ』です。読み方も意味もそのままで、隠語とはいえないでしょう。恋愛のABCでは最終段階だったセックスが、HIJKでは最初に登場します。
恋愛のABCの時代は、結婚前にセックスするカップルは今より少ない時代でした。
しかし、現代は結婚前にセックスするのは珍しくも何ともありません。HIJKの最初にセックスがくるのは、時代の移ろいによって、セックスが身近になった証といえるでしょう。
HIJKのHは、必ずしも挿入を伴うセックスの必要はありません。AやBでもHとみなす場合もあり、Hの範囲はカップルの数だけあります。
「I」は愛
HIJKのIは『愛』です。愛があるからセックスするのではなく、セックスを経て愛が生まれます。これは、恋愛のABCの時代と現代の大きな違いといえるでしょう。
セックスの後に愛が芽生える現代の感覚は、恋愛のABCの頃と比べてセックスの位置付けが大きく変化したことが影響しています。
もちろん、愛があるからセックスする人は現代でも少なくありません。その一方で、現代は付き合う前のセックスも珍しくない時代です。
恋愛のABCの時代に比べて、現代ではかなり性事情がオープンになりました。セックスフレンドという関係性もある現代において、セックスは必ずしも恋人同士だけの行為ではありません。
これも、セックスの後に愛がくる理由といえるでしょう。
「J」はジュニア
HIJKのJは『ジュニア』です。子どもを指し、昔でいうDの妊娠に相当します。ただし、未婚での妊娠に対する注意喚起の意味もあったDと異なり、Jに注意喚起の意味はありません。
婚前の妊娠への注意喚起がなくなった背景には、恋愛のABCの時代に比べ、現代ではできちゃった婚・授かり婚が一般的になったことが挙げられるでしょう。
結婚してから子どもを授かる人も多いものの、先に妊娠したからといって、順番が違うと眉をひそめる人は減っています。
「K」は結婚
HIJKのKは『結婚』です。DEFのEと同じ結婚ですが、HIJKでは最終段階として結婚が登場します。
DEFとHIJKの結婚は微妙に異なります。DEFの結婚に比べると、HIJKの結婚はより広範にわたるものといえるでしょう。
続きとして『家族』を意味するFがあるように、DEFにおける結婚は瞬間的なものでした。より具体的にいえば、Eが意味するのは婚姻届の提出や挙式といえるでしょう。
それに対して、HIJKは結婚が最後です。DEFのFもKの一部です。具体的には、婚姻届の提出や挙式だけでなく、その後の結婚生活もKに入ります。
恋愛のABCに若者は共感できない?
恋愛のABCやDEF、現代版のHIJKを一通り知ったところで、恋愛のABCには共感できない人もいるでしょう。恋愛のABCに共感できない人は、若者に多いとされています。若者が恋愛のABCに共感できない理由を探りましょう。
昔と現代では恋愛観が変わったのかも
恋愛のABCと現代のHIJKでは、セックスの位置が逆転しています。エッチの段階でキスやペッティングも同時に済ませるため、現代の若者にとって恋愛のABCは順番がないに等しいといえるでしょう。
このことからも、セックスまでの段階を一つ一つクリアするABCの時代と、セックスから始まる関係もあるHIJKの時代では、恋愛観は大きく変わったといえそうです。
また、価値観の多様化に伴い恋愛も多様化し、全員が同じようにA・B・Cとステップを踏む必要性が薄れているのも一因でしょう。
恋愛のABCの時代も現代も、必ずしも順番通りに恋人との段階を踏む必要はありません。大事なのは2人の気持ちです。互いを尊重して、自分たちのペースで恋愛を進めましょう。
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構成/編集部