2度目の緊急事態宣言が発令されるなど、新型コロナウイルスが昨年にも増して猛威を振るっているため、テレワークに励むビジネスパーソンは多いでしょう。
自宅作業中は音楽を聴きたい、オンライン会議用にイヤホンを使うという人たちにおすすめしたいのが「HUAWEI FreeBuds Pro」。現在テレワークがメインの筆者も日ごろから愛用している製品です。
ではそのおすすめポイントを、使用感とともに紹介していきましょう。
2台同時ペアリングとノイキャンの精度が抜群!
HUAWEI FreeBuds Proは公式サイトで2万5080円(税込)の完全ワイヤレス型イヤホン。2台同時にペアリングできる機能や、かなり高性能なノイズキャンセリング性能を搭載している、HUAWEIらしいコスパを感じられる製品です。
2台同時ペアリングがテレワークに最適!?
HUAWEI FreeBuds Proの大きな特徴の1つが、2台のデバイスと同時に接続できる「マルチペアリング」機能です。
これは「2台同時に接続し、待ち受けする」機能で、“2つのデバイスから同時に音を鳴らせる”わけではないので留意しておいてください。
さて、このマルチペアリング機能ですが、特にテレワーク時にとても便利なものになっています。
これまでのワイヤレスイヤホンの場合、スマートフォンと接続して音楽を聴きながら作業を行っている最中、オンライン会議が始まるとイヤホンの接続先を急いで切り替えなければなりませんでした。
経験がある人はお分かりいただけると思いますが、ワイヤレスイヤホンの接続先を手動で切り替えるのは結構手間。現在接続しているデバイスのBluetooth接続を切り、次のデバイスにつなぎなおさなければいけません。
マルチペアリング機能を搭載したHUAWEI FreeBuds Proなら、この手間は一切ありません。事前に2つのデバイスに接続しておけば、音を出力しているデバイスを優先してくれます。
つまり、スマートフォンで音楽を聴いている最中にオンライン会議が始まった場合、音楽を止めてオンライン会議に参加すれば、イヤホンは自動で会議の音声を再生し始めます。
1つの作業がなくなるだけではありますが、慣れると前の仕様には戻れないほど快適です。
3段階のノイズキャンセリング機能は超強力!
ノイズキャンセリング機能もしっかりと搭載。ノイズ除去のレベルは「くつろぎモード」「標準モード」「ウルトラモード」が弱・中・強の順で切り替え可能。周囲の環境に自動的に合わせてくれる「ダイナミックモード」にも設定できます。
3段階の切り替えは専用の「HUAWEI AI Life」というアプリで行います。操作もわかりやすいので、簡単に設定できるでしょう。
ただし、アプリは執筆時点の2021年1月中旬でiPhone版はありません。また、Android版でも「HUAWEI FreeBuds Pro」には対応しておらず、フル機能を使用するにはHUAWEIのスマートフォンが必要になります。
近年ノイズキャンセリング機能を搭載したワイヤレスイヤホンは多く登場していますが、精度はまちまち。ソニーの「WF-1000X M3」やアップルの「AirPods Pro」などが高い性能を持っていると有名でしょう。
HUAWEI FreeBuds Proは、ウルトラモードでのノイズ除去レベルは、これらの製品との勝負できるほどのもの。電車が通過する音もすぐ目の前でかすかに聞こえる程度で、音楽に没頭することができます。
「外部音取り込み」モードも搭載されているので、周囲の音を聞きたい際にはこちらに設定すれば問題ありません。自宅で仕事をする際には、家族の声も聞こえるようにこちらをオンにするといった使い方も可能です。
筆者の場合、1人で集中して作業したい場合はノイキャンをオン、外を歩くときは車の音などが聞こえないと危ないので外部音取り込みモードにしています。
純粋なワイヤレスイヤホンとしても優秀な性能
ここまでHUAWEI FreeBuds Proに搭載されている特徴的な機能について紹介してきましたが、純粋なワイヤレスイヤホンとしても優秀な性能を持っています。
イヤホン本体は高さ26mm、質量約6.1gとコンパクトで軽量。耳に挿入するカナル型ですが、軽くフィット感も良いためあまり圧迫感を感じないのが特徴です。
カラーバリエーションは「シルバーフロスト」「セラミックホワイト」「カーボンブラック」の3色。比較的シンプルな色合いで、どんな服装にも合わせやすい印象です。
音質としてはかなり低音にこだわっている印象で、ロックなどの音楽を再生するのに適しています。もちろん、中高音域をおざなりにしているわけではなく、全体的にしっかりと響いています。
イヤホン単体での操作性も高いです。棒状の部分を握る動作で再生・停止や曲送り、スワイプで音量の調節が可能。長押しすれば、ノイズキャンセリングモードや外部音取り込みモードの切り替えもできます。
接続の安定感も抜群。Bluetooth5.2という最新の規格を採用しているため、部屋にスマートフォンを置いたままベランダで洗濯物を干していても接続が途切れないほどです。
また、Bluetooth5.2は省電力にも定評があります。本製品のバッテリーはノイズキャンセリングオン時に連続約4時間、オフ時は連続約7時間。使用しないときはこまめにケースで充電すれば、快適に使用できます。
完成度の高いワイヤレスイヤホンにHUAWAEIらしい機能を詰め込んだ!
HUAWEI FreeBuds Proは、深みのある低音に軽量ボディ、安定した接続性などシンプルな完全ワイヤレスイヤホンとしても満足のいく製品ですが、さらにマルチペアリング機能、最強クラスのノイズキャンセリング機能を詰め込んだ製品。
特にテレワーク時に使用していると便利な機能がふんだんに盛り込まれているので、これから自宅で仕事をする際のお供にしてみてはいかがでしょうか。
取材・文/佐藤文彦