暮らしやすいのはどこ？地方自治体の「移住」担当者に聞く街の魅力と支援制度

兵庫県神戸市がアツい！

「コワーキングスペースの拡充や副業・兼業人材の活用にも積極的！」

［問］神戸くらしなんでも相談窓口　kobe@furusatokaiki.net

　神戸市の最大の魅力は、山と海が生活圏に隣接していることです。政令指定都市としてインフラが整備されているだけでなく、自然やスポーツ、食などを楽しめる環境が揃っています。都心部から30分という近さでありながら、実は農業も盛ん。市内には田園風景の広がる農村・里山エリアがあり、仕事を変えずに里山暮らしをしたいという方に注目されています。その一方で、コワーキングスペースの拡充や副業・兼業人材の積極的な活用を促進しており、WeWorkや副業・兼業プロ人材マッチングサービスを展開するJOINSと提携。市の広報業務に携わる副業人材を公募するなど、先進的な取り組みを行なっています。

全国20の政令指定都市のひとつ。高い都市機能を持つ一方、地産地消の取り組みにも積極的。年間通じて過ごしやすい気候、市内のどこに住んでも都心部まで1時間以内というコンパクトさも魅力。

【支援制度一覧】

・移住支援金制度
・結婚新生活支援
・子育て支援住宅取得補助制度
・神戸市子育て支援住み替え支援事業
・スタートアップ向けの補助制度　など

神戸くらしなんでも相談窓口
パートナー 早川剛史さん

広島県尾道市がアツい！

「リモートワークで働きたい会社員、フリーランスの方に人気です！」

［問］ひろしま暮らしサポートセンター　chisouzou＠pref.hiroshima.lg.jp

　古くから交易で栄えた港町の風景、しまなみ海道の橋でつながる3つの島と田園地域、そして文学・映画・観光の街として知られる中心部。市内に海・山・街を有することから尾道市は〝旅するように暮らせる街〟とも呼ばれています。来訪者を歓迎し、人と人がすぐにつながれるという港町時代から培われた土壌は、2015年に開業したシェアオフィス「ONOMICHI SHARE」など、クリエイティブな人材が出会い、交流し、マッシュアップできる場へと受け継がれています。デザイナーや起業家、尾道市にいながら東京の仕事を続けるテレワーカーなど、U・I・Jターンの多彩な働き方を認め合える環境も大きな魅力です。

かつて隆盛した北前船の物流拠点として発展。世界的な技術力を持つ企業を多数輩出したほか、現在も多くの100年企業を有する。箱庭的都市として日本遺産に認定されるなど観光都市の一面を持つ。

【支援制度一覧】

・東京圏からの移住調査に係わる片道交通費補助（県）
・子育て世帯等住宅取得支援事業補助金
・空き家再生促進事業補助金
・創業支援補助金
・子ども医療費助成　など

ひろしま暮らしサポートセンター
ライフスタイリスト 森上陽子さん

取材・文／渡辺和博、廣田俊介