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【動画付き】とことんスポーツライディングを堪能できるアストンマーティンのSUV「DBX」

2021.01.24

■連載/石川真禧照のラグジュアリーカーワールド

 英国のアストン・マーティンは、1915年に第1号とも言うべきレーシングカーを制作している。公道を走行するスポーツカーの販売をはじめたのは1923年から。以来、2019年までの96年間、アストン・マーティンはスポーツカーだけを生産し、販売してきた。

 2019年11月、同社初のSUV「DBX」が発表された。同時に初めてのフルサイズ5人乗りのクルマでもあった。とは言うものの、2015年からスタートした開発チームから発せられる情報は

「ドイツ・ニュルブルクリンクサーキットでの耐久テストではアストンのスポーツカーで、最も高性能の『ヴァンテージ』と同じコーナリングスピードを記録した」

とか

「ブレーキ性能はアストンのスーパーGT『DBSスーパーレジェーラ』よりも高性能」

といった、SUVとは思えないデータが発信されていた。日本でのデビューは2020年春だったが、ようやく納車がはじまった段階早速、試乗に連れ出した。最初に目にした「DBX」は、あまり大きく見えなかった。スリムなプロポーションはSUVだが、スポーツカー的な雰囲気を漂わせていた。これがアストン・マーティンの狙い、ということは試乗をしていくうちにヒシヒシと感じていくのだった。

 ボディーサイズはスペック上では全長5m、全幅2m、全高も1.7m近いサイズ。ホイールベースも3000mmある。トヨタ「ランドクルーザー」と全長、全幅はほぼ同じだが、ホイールベースは200mmも長く確保されている。

 パワーユニットは「ヴァンテージ」や「DB11」にも搭載されているメルセデスAMGから供給を受けたV8、4Lツインターボだ。550PS、700Nm+9速ATが組み合わされている。駆動方式はもちろんフルタイム4WD。電子制御のアクティブセンタートランスファーケースは、前47:後53でトルクを分配するが、状況によって後ろ100%も可能だという。

 アストンとしては、初めての4WDモデルだが、FRスポーツのテイストも残しているところがさすがだ。サスペンションも4WDに合わせて開発された。専用に設計されたオールアルミのボディー構造と組み合わせ、48Vエレクトロニック・アンチロール・コントロール・システムがスポーツカー並みのハンドリング性能を可能にした。車高も45mm上昇、50mm下降でき、500mmの最大渡河水深性能を与えられている。

 前席のドアを開けて、ハイバックのスポーツシートに座る。着座を高めにするとドア上縁に頭をぶつけそうになる。着座は低め。ハンドル位置もテレスコピックが奥まで押しこめないのでやや手前にセットする。このドライビングポジションはレーシングカー的。ここにもアストンらしさを感じる。

 ドライブセレクターをセンターパネルのボタンスイッチで行なうのは最新のアストンスポーツカーと同じ。マニュアルモードはパドルレバーでのみ操作する。スタートボタンを押し、Dレンジをセレクト。ドライビングモードは6ポジション用意されている。標準的なのは「GT」モード。4Lツインターボエンジン+9速ATは100回転あたりからでもアクセルレスポンスは良い。

 2000回転以上になるとグンッと力強い加速を体感させてくれる。同時にエンジン音もうなりを伴なってボリュームをあげる。100km/hの巡行はDレンジ1200回転。アクセルを踏むと瞬時にシフトダウンし、加速する。0→100km/h加速は4秒台。6800回転まで上昇し、シフトアップ。エンジン回転計は7000回転からレッドゾーンの設定だ。

 GTモードでも操舵力は重め。ハンドルを切り込んだ時の抵抗感は強め。乗り心地も角こそないが硬め。「スポーツ」モードに切りかえると乗り心地はさらにゴソゴソ感が強くなる。タイヤはピレリの「Pゼロ」。前285/40ZR22、後325/35ZR22という超極太を履いている。試乗中の実走燃費は7.4〜13.5km/Lで、カタログ値を上回っていた。

 実用性だが後席の着座もやや低めで、足元の広さも合格レベルは確保されている。床中央のトンネルも低め。中央に座った人でも窮屈な感じはあまりしないはずだ。車体後部の荷室も左右幅1.2m近く、奥行きは1m近く確保されているので、十分。後席の背もたれが4/2/4で分割可倒し、荷室とフラットになるのは日常での使い勝手もよさにもつながっているのだが、開発の狙いはあくまでもスポーツカーというのが試乗をしてみての印象だった。

 アストンは、一時期4ドアサルーンの「ラピード」を生産していたが、あれは2シーターをベースに4人乗りにしたちょっと無理のあるモデルだった。しかし「DBX」は大人4名が快適に乗れる実用性を備えている。さらに子供たちも楽しめるファミリー向けの装備も用意されている。それは10種類以上に及ぶアクセサリーパックと名付けられたオプションたち。

 スノーパックにはスキーラックやスノーチェーンのほかにブーツウォーマーが備わる。ペットパックはパーテーションや爪でバンパーなどに傷がつかないようプロテクター、体を洗うポータブルウォッシャーが備わっている。子供たちやペットも一緒に乗って行けるアストン・マーティンは2299万5000円から手に入る。

■関連情報
https://www.astonmartin.com/ja/models/dbx

文/石川真禧照 撮影/萩原文博 動画/吉田海夕

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