ついに到達! 理想の気持ち良さ
じっくりとサウナで体を暖め、水風呂でもガチンガチンに体を冷しきり、その冷えたまんまの体で熱い湯船に入ってみる。
正直、この時ビックリした。考えてみりゃ、水風呂直後にお湯に浸かるってこと自体が初めての体験だったんだけど、この“水風呂→即熱湯”ってなんとも言えない感覚なのね。
冷えきって感覚が麻痺したような肌が、一気に現実に引き戻されるような味わいなの。
なんつうか、冷凍冬眠から作成する時ってこんな感じなんじゃないか? っういうようにシュルシュルシュル~っと皮膚回りの毛細血管が生き返っている感じ。改めて、
「皮膚の下には血管が通ってんだなぁ~」
って自己確認でする。それと同時に、水風呂で体を冷やすってことが、どれだけ皮膚の感覚を麻痺させていたのか? ってことにも気付かさせてくれる。
ヘタすると、このまんま熱いお湯にズッと浸かってんたくなっちゃうような、それはそれでサウナの快感とはまた別の気持ち良さがあるんだけど、そこで甘えていちゃあいけない。このお湯に浸かってる時間は10秒くらいにして、さっさとあがり、外気浴のスペースに行く。
この時行ったサウナ施設は、東横線の綱島駅からバスで行く『L(仮名)』って所なんだけど、なぜココに行ったかというと、浴室が4階にあるんですよ。なんで外気浴するベランダみたいな所を当然のように4階。
4階だったらば風もビュービューと吹いているだろう。外気浴の醍醐味を感じられるだろうと思って選んだワケなんですが、当日もビュービューとまではいかないまでも、ピューピュー程度の風邪はしっかりと吹いている。
そのベランダに出る。
オオオオオオ~ッ! これは本当にイイ!! 体の芯は冷えているので、おそらく気温摂氏10度あたりの屋外の気温といえど寒く感じることはない……にも関わらず、熱い湯で復活したばかりの皮膚だけは、むしろ感覚が鋭敏になっているのか、ちょっとした風の流れまで微妙に感じとってくれる!
まさしくこれぞ、オレが理想としている外気浴の“寒くはないけど風を感じる”状態!
さらにこの方法だと、日本の温浴施設ならではのいい点を発見してしまったのだった!!