投資歴10年以上、外資系IT企業勤務──そのキャリアを武器に米国株をズバッと分析する「ロジャーパパ」さん。YouTubeチャンネル「ロジャーパパ米国株投資」は開設1年足らずで総再生回数200万再生を突破した。
投資YouTuber/ロジャーパパさん
現役の外資系ITサラリーマン。現在の会社は勤続9年目で、勤続10年という区切りでの「FIRE」を目指している。妻以外には投資家YouTuber活動を隠している。
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高配当ETFに長期で投資をしてインカムゲインを狙うスタイル。動画では自身の運用実績を惜しみなく公開したり海外ソースの情報をわかりやすく解説をするため米国投資の初心者~中級者から支持されている。
YouTube動画の制作について
Q. 心がけていることは?
米国株投資で困っている人に「ソリューションを提案する」というスタンスを大事にしています。投資家は私も含め、視聴者も自分のポートフォリオが完璧だと思っている人はいません。初心者には「そもそも米国株とは」から始まり「リバランスの大切さ」を知ってほしいですし、中級者以上には私が提供した情報をポートフォリオのリバランスの参考にしてほしい。視聴者とは利害関係なしに株の話ができるので反応(コメント)があるとうれしいですね。
Q. 反響の多い動画は?
『米国ETFトップ10を紹介!』という動画です。米国のETF銘柄の運用資産残高の上位10銘柄を紹介したシンプルな動画です。逆に、チャンネルメンバーシップ(月額会員制度)の登録者に公開したものは反響が最悪でした。自分の動画の価値を大きく勘違いしていたようです。動画は削除して、なかったことにしました(笑)。
ランキングを1位から紹介していたり、表やグラフを使って視覚的にわかりやすくまとめるなど視聴者目線の編集がなされている(左は動画サムネイル)。
投資のスタンス
Q. 株をどのように売買している?
のがポイントです。例えば、子供たちのために運用している「ジュニアNISA」は「大学・留学費用のため」「子供が18歳になるまで」「1000万円」と設定しています。自分自身のための投資は「老後資金のため」「60歳までに」「1億円」と定めています。目標値から逆算して私は利回りのいい「米国高配当ETF」を選びました。まず長期の運用でインカムゲインを重視している以上、「高配当」であることは絶対の条件です。ETFは投資信託に比べ年間経費率が低い点も魅力です。日本株と違い、米国株は1株から投資することができます。その結果、複利運用がやりやすく、配当でほかの銘柄に投資するといった選択もETFなら可能になってくる。投資の基本である「何に」「いくら」投資するのかを自分でコントロールできるのがいいですね。最近は米国株に投資する投資信託が人気ですが、その「自動で再投資してくれる」というメリットも私にとってはデメリットだと考えています。
2008年のリーマンショック後の日経平均は1万円を割り込む期間が続いたが、2011年頃からの日経平均株価は右肩上がり。ロジャーパパさんはその波にのって投資資金を増やした。
Q. 投資を始めたきっかけは?
偶然、本屋で平積みされている勝間和代さんの名著『お金は銀行に預けるな』に出会ったことがきっかけです。株は統計学的に104%、つまり4%の利回りが出るという内容がすごく印象的で、自分でも始めてみることにしました。当時はリーマンショック直後で何を買っても上がるタイミングだったのは幸運でした。10年ほど日本株を運用した後、2018年頃から米国株に移りました。
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取材・文/編集部