お笑い第7世代
お笑い第7世代は2010年以降にデビューした芸人のこと。2020年は豊作で、バラエティーでの活躍が目立った。「〝こういうスタイルもあるのか〟と感心。昨今の〝働き方改革〟的次世代グループがバズった1年でした」(石田さん)
2020年上半期はお笑いトップの146番組に出演
3時のヒロイン
福田麻貴、ゆめっち、かなでによるお笑いトリオ。2019年『女芸人No.1決定戦 THE W』の3代目王者に輝きブレーク。『2020上半期テレビ番組出演本数ランキング』で首位に立った。リーダーの福田は女優、コメンテーターなどマルチで活躍中。
[ヒットのひみつ]リーダーの福田さんはアイドルユニット「つぼみ大革命」の演出なども担う知性派。トリオのバランスもよく、女性の好感度が高いことも躍進につながった。
「いつでも育休OK」で目指すは福利厚生漫才師!
ぼる塾
2組のコンビが合体し2019年にデビューした、きりやはるか、あんり、田辺智加、酒寄希望からなるお笑いカルテット。脱力感ある芸風ながら、あんりを中心に異個性のシャッフルで人気者に。2020年のバラエティー番組の常連となった。
[ヒットのひみつ]酒寄さんが産休のため現在トリオで活動中。「いつでも育休OK」はネタになり、働く女性にも支持される。田辺さんの決めゼリフ「まぁね~」もプチブレーク。
単独ライブのチケットは発売数時間で瞬殺
ラランド
上智大学のお笑いサークル出身のニシダとサーヤによるお笑いコンビ。『M-1グランプリ2019』では、アマチュアながら準決勝に進出し一気に注目を集めた。ネタ担当のサーヤは広告会社に勤務。事務所に属さないフリー芸人として活動している。
[ヒットのひみつ]「ハズレなし」と評判のライブはチケットが即日完売するほどの人気。場数を踏んでしっかり足固めをすることで、コンビの目指す笑いのスタイルを確立している。
上半期は126番組に出演し瞬く間にテレビの顔
ぺこぱ
シュウペイと松陰寺太勇により2008年にデビュー。『M-1グランプリ2019』で決勝に進出し大ブレーク。「2020上半期タレント番組出演本数ランキング」2位を獲得。松陰寺の決めのフレーズ「時を戻そう」は、流行語大賞にノミネートされた。
[ヒットのひみつ]2019年の『ぐるナイ おもしろ荘』で優勝。また最も高レベルといわれた同年の『M-1』でも3位に。〝肯定する芸風〟はパワハラに敏感な時代を象徴!?
取材・文/安藤政弘