小学校就学前の子供の教育・保育の場といえば幼稚園や保育所が一般的ですが、「認定こども園」や0歳から2歳の子供を少人数で保育する「地域型保育」もあります。
認定こども園、地域型保育の施設を利用できる年齢、時間は?
それぞれの施設を利用できる年齢や時間は、以下の通りとなっています。
認定こども園を利用できる年齢、利用時間、保護者の条件
幼稚園と保育所の機能や特長をあわせ持ち、地域の子育て支援も行う施設が認定こども園です。
年齢
0歳から5歳
利用時間
0歳から2歳:夕方までの保育のほか、園により延長保育を実施します
3歳から5歳:昼過ぎまでの教育時間に加え、保育を必要とする場合は夕方までの保育を実施します
利用できる保護者
0歳から2歳:共働き世帯、親族の介護などの事情で家庭で保育のできない保護者
3歳から5歳:制限なし
地域型保育を利用できる年齢、利用時間、保護者の条件
保育所(原則20人以上)より少人数の単位で保育します。
地域型保育では、保育内容の支援や卒園後の受け皿のため、保育所、幼稚園、認定こども園の連携施設が設定されます。
年齢
0歳から2歳
利用時間
夕方までの保育のほか、園により延長保育を実施します
利用できる保護者
共働き世帯、親族の介護などの事情で、家庭で保育のできない保護者
地域型保育の4つのタイプ
地域型保育には、規模や形態によって4つのタイプがあります。
01
家庭的保育(保育ママ)
家庭的な雰囲気の中、定員5人以下の少人数を対象にきめ細かな保育をします。
小規模保育
定員6人から19人を対象に、家庭的保育に近い雰囲気の中で、きめ細かな保育をします。
事業所内保育
会社の事業所などの保育施設など、従業員の子供と地域の子供を一緒に保育します。
居宅訪問型保育
障害や疾患などで個別のケアが必要な場合や、施設がなくなった地域で保育を続ける必要がある場合などで、保護者の自宅にて1対1の保育をします。
施設などを利用するためには?
施設などを利用する場合には、住んでいる市区町村から認定を受ける必要があります。
子供が0歳から2歳で、保育を必要とする事由がある場合で認定を受けると、保育所、認定こども園、地域型保育が利用できます。
子供が3歳から5歳で、保育を必要とする事由がある場合で認定を受けると、保育所と認定こども園が利用できます。
また、子供が3歳から5歳で、保育を必要とする事由がない場合でも認定を受けると、幼稚園と認定こども園が利用できます。
文/佐藤文彦