様々なバイクが生まれた80年代は、スクーターにも個性あふれるモデルが続々と誕生した。
1981年10月22日よりホンダから発売された50ccスクーター、「スカッシュ」の特徴はちっちゃいことだった。
全長1280mmで46kg。ハンドルがたためクルマに積めるタイプも
スカッシュの全長は1280mm、シート高は653mmと超コンパクト。しかも乾燥重量は46kg(セル付は48kg)だった。
そして、スタンダードのハンドル折りたたみ式は、頑張ればクルマにも積める……ことがウリだった。
車体こそ小さかったけれど、大型シートやゆったりしたフロアスペースを持ち、空冷2サイクル49ccエンジンは3.0PS/6000rpmを発揮。大柄なスクーターに負けない走りをもたらした。
車両価格はいくらだった?
スタンダードが8万8000円
スタンダード(ハンドル折りたたみ式)が9万円
デラックス(セル付)が9万8000円
文/中馬幹弘