ディップの調査結果より一都三県在住の有期雇用労働者のうち、約6割が地方移住に関心があり、その半数以上が「就業できる仕事がみつかるか」という不安を抱えていることが判明した。
6,858人に聞いた「地方への移住動向」
一都三県在住の有期雇用労働者において、地方移住に興味のある方は昨年の48%から11pt上昇し59%という結果になった。
働き方改革や新しい生活様式の浸透により、地方移住への意識が高まっているものと考えられる。
地方移住に興味のある方が過半数を占める一方で、具体的な移住先についてイメージを固めている方は少なく、「仕事が見つかるか」「地域のコミュニティに馴染めるか」といった漠然とした不安から行動を起こしづらくなっていると予想できる。
将来的な移住者の増加を図るためには、移住候補地としてイメージを持ってもらえるよう地域の方々との交流を通じて「地域のファン」となってもらうこと、そして具体的な仕事イメージを持てるような取り組みが重要だ。
有期雇用労働者(一都三県在住)の約6割が地方移住に興味あり、昨年度より11pt上昇
地方移住に「おおいに興味がある」「どちらかというと興味がある」と回答された方は59%、昨年度より11pt上昇している。
地方移住に興味ある方の73%は、具体的な移住候補地のイメージができていない
Q1で地方移住に興味があると回答された方に対し、地方移住したい場所(移住候補地)が決まっているか尋ねたところ、「なんとなく興味のある地域がある」「特にない(イメージできていない)」と回答された方が合わせて73%となった。多くの方々が移住に興味は持たれているものの、具体的な移住候補地がイメージできていないことがわかる。
自然の多い環境など、都会にはない「生活の質」の向上を希望
Q1で地方移住に興味があると回答された方に対し、地方移住を考えている理由を尋ねたところ「自然の多い環境で生活したい」61%、「ゆとりのある間取りで生活したい」49%など都会にはない「生活の質」の向上を希望されている方が多いことがわかる。
地方へ移住するにあたり、「仕事」と「地域のコミュニティ」に対する不安が多い
Q1で地方移住に興味があると回答された方に対し、地方移住にむけた不安や懸念事項を尋ねたところ「就業できる仕事がみつかるか」59%、「移住先のコミュニティになじめるか」49%と、「仕事」と「地域コミュニティ」に対する不安が多いことがわかる。
ディップ
調査対象:バイトルに登録いただいている会員
実施時期:2020年6月17日(水)~2020年6月28日(日)
有効回答数:6,858名
構成/ino.